霍尔果斯(コルガス)は中国とカザフスタンの国境の街で、カザフ族が多く住む地域の都市である。国境へ歩いていけるほど近い場所の飲食店で、路上でパンとスープの朝食をいただいた。スープの料理名である「كالا گۆش شۇرپا」(カラグシュシュルパ)は、「كالا」(カラ)=牛、「گۆش」(グシュ)=肉、「شۇرپا」(シュルパ)=スープを意味するので直訳して「牛肉スープ」の意味である。国境一帯はメニューに中国語が併記されており「肉汤」(ロータン)と書かれている。器の底にブツ切りのゆで牛肉が沈み、にんじん、かぶ、トマト、にんにくがごろごろ入る美味しいスープだった。また食べたい。
※「كالا گۆش شۇرپا」は「ك ا ل ا گ ۆ ش ش ۇ ر پ ا」が「a p r u sh sh u g a l a k」でこれを右から読む。なお「グシュのۆ」も「シュルパのۇ」も日本語カタカナ表記では「ウ」としたが、「グシュのۆはカザフキリル文字のө」(オエウの間のあいまいなウ)で「シュルパのۇはカザフキリル文字のу」(割ととがったウ)のように、日本人にはなかなか聞き取れない発音差がある。