「クニ」はウコンで、料理に縁起の良い鮮やかな黄色がつくのでインドネシア料理に繁用されます。インドネシアは生のウコンをよく使いますが日本では滅多に流通していないのでなかなかこの色と味が出せませんね。ちょっとメモ:日本でウコンは通常アキウコン(Curcuma longa)を指す。ハルウコン(Curcuma aromatica)は異なる品種。ムラサキウコン(Curcuma zedoaria)はもはやウコン外とも捉えられガジュツと呼ぶほうがしっくりくる。インドネシアの「Kunyit」(クニ)はCurcuma longa Linn. syn. Curcuma domestica Val.で、日本のウコンだとアキウコンが近いということになる。インドネシアにはクスリウコン(Curcuma xanthorrhiza)もある。
※なお「Kunyit」(クニ)はジャワ語で「Kunir」(クニー)。現地では「クニン」に聞こえた。これは「Kunyit」(クニ)の語末で舌を閉じたためn音に聞こえたのだと思う。