カザフスタンの旧首都アルマトイの街道沿いで馬乳酒(クムズまたはキミズ)を売るカザフ族の女性。馬乳酒とは馬の乳の発酵飲料でモンゴルのアイラグと同じもの。発酵過程でエタノールが生じ、最終アルコール度数は0.5~2.5%、強いときには最大4.5%含まれることもあります。この店ではそのほか「Көже」(コジェ、米と発酵乳入りのスープ)や「Шұбат」(シュバット、ラクダ乳酒)も売られていました。カザフ語でクムズは「Қымыз」で「ы」はイの口(くち)でウと言うかウの口でイと言うかという音なのでクムズだったりキミズに聞こえます。アルマトイ(Алматы)の日本語カタカナ表記がアルマトゥ/アルマティ/アルマトイ/アルマトゥイなどで割れるのと同じ現象ですね。なおウイグル語で「قىمىز」(z i m i qを右から読む)なのでキミズでもよいのですがロシア語だと「Кумыс」で「у」が「ウ」なので「クミス」にもなりやすいのです。