ウイグル料理でのエッケンチャイとしても知られる「アッカンチャイ」はカザフスタンでも飲まれている塩入りミルクティーです。地元の人は単に「チャイ」(お茶)と言って注文するほど、この塩入りミルクティーは普通のものなのです。水に茶葉とミルクと塩を入れて煮立て、仕上げにふわふわしたもの(カイマック(天然の乳脂肪分)や乳タンパク質の凝集塊)を加えて仕上げます。あるいはふわふわしたものが浮いた濃厚生乳で作ります。「アッカン」の意味は「作る」ですなわち「エッケンチャイ」は客人のもてなしに手間暇をかけて作ったという意味があるそうです。器の底には開き切らない茶葉が沈んでいました。なおこれを飲むとき、同じテーブルで食事をしたミニバスの運転手に「お砂糖入れるの?」と聞いたら「ニエット」(Noの意味)と返されました。
※「アッカンチャイ」のカザフ語の綴りは「Әткән чай」。「カイマック」のカザフ語の綴りは「Қаймақ」、ロシア語の綴りは「Каймак」。「ニエット」のロシア語の綴りは「Нет」。