【スパイスを使う世界の行事料理・アジア編第2回】フィリピン料理、レチョンカワリ

2022/02/02

 <スパイスアンバサダー2021> 
スパイスアンバサダーの1~2月の活動テーマは、「食卓で旅気分!楽しさ広がる、世界のパーティーメニューアジア編」です♪ アジアの国という素晴らしい食文化の国々を実際に旅した私にぴったりのわくわくテーマです!

そしてこのテーマをより掘り下げて、料理から世界の風習と文化を学べる

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を揃えていこうと思いました。正月や祝事など、その国の尊重すべき文化を代表する料理は素敵です。今回より6回連載で「スパイスを使う世界の行事料理~アジア編」を掲載します。

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 <スパイスを使う世界の行事料理の選別コンセプト> 

世界の行事料理

スパイスを使った世界の行事料理とそのレシピを紹介します。6か国を選ぶコンセプトは以下の通りです。

  1. アジア53か国を俯瞰してその国にどんな料理があるかを検証し、私がその国でその料理を実食した本物の料理を重視する
  2. パーティー料理をより正式化し、原則として人の集まりを正式に伴う行事料理とした
  3. 課題が「スパイスを使った料理」なので、食事の料理を作る。飲み物やデザートは作らない。
  4. アジアの地域を正確に6分割したいので、東アジア東南アジア南アジア西アジアコーカサス中央アジアとした。コーカサスを独立させたのは西アジアが多くなりすぎるのを防ぐためでもある。そしてそれぞれから1料理ずつ選定する。よって全体を通して(6回内)国は重複しない
  5. 本物重視。スパイスを使った我流アレンジ料理にはしない。スパイスを使うその国の食とする。
  6. 主催者選定スパイス20種類のうち最低1つを使用する。そのメインスパイスは6回連載で重複せず、6回連載で主催者選定スパイスを6種類以上使うことになる。

・・・と、このような壮大な検証を経て(ここに最も時間がかかったけれど楽しかった)、6レシピを選定しました。

世界の料理って本当に素敵です。

なぜなら

料理は文化の縮図です。

日本人が日本の調理環境で世界の料理を作って、それを家族や仲間と食べると、世界の文化が日本に広まります。日本料理にはない新しいアイディアが加わり、食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がります。それを伝えることを私の楽しみとして、6回連載で、スパイスを使う世界の行事料理を紹介します。

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 【第2回】東南アジア編、フィリピン料理「レチョンカワリ」 

フィリピンを旅すると、ときおり人が集まる場所に遭遇して、その祝事の中央にレチョン(豚の丸焼き)が置かれている様子を見かけます。私が出会った実例では、ピクニックをする大家族だったり(家で豚を焼いて車に積んで山に運んでいた)、お祝い事で親戚が集まる場だったり(豚の丸焼きを海辺のロッジにケータリングしていた)。その伝統習慣が家庭内調理に形を変えたのが、鍋を意味する「カワリ」をつけて、切り身で作る「レチョンカワリ」です。

レチョンカワリ

heart『幸運のアイテム♪ レチョンカワリ♪』
材料(4人分):

豚バラ肉ブロック
500 g
1 L
にんにく
5かけ
ベイリーフ
5枚
黒こしょう粒
10粒
小1/2
サラダ油
肉を揚げる量(※1)

※1:サラダ油は揚げ物をする鍋にゆで肉を入れたとき、肉が完全にかぶる量を使います。

作業工程:1 時間(肉を乾かす時間を除く)

  1. 豚バラ肉ブロックの脂身を菜箸でぷすぷすと刺し、肉を鍋に入れ、水、にんにく、ベイリーフ、黒こしょう粒を入れて強火にかけ、沸騰後は弱火にし、少しずらしてフタをして30~40分ほどゆでる。
  2. 菜箸を刺して抜いて中から透明な汁が出てきたら中まで火が通ったので、取り出して網の上に置き、水気をキッチンペーパーなどで拭きとり、塩を薄くまんべんなくこすりつけて冷蔵庫に1晩入れて表面を乾かす。
  3. 揚げ物をする鍋に肉を入れて、肉が完全にかぶる量のサラダ油を入れ、中火で加熱して160℃くらいに熱し、10~15分、あるいは表面が黄金色になるまで揚げる。
  4. Enjoy!
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できたー♪

さっくさくポーク♪ 美味しそう♪

レチョンカワリ

そして食べて美味しい♡♡♡

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本来そういうレチョンは豚一頭を使うのですが、日常的には家庭のコンロで作れる「レチョンカワリ」も人気です。日本では皮つきの豚バラ肉ブロックが通常売られていないので、皮なしの豚バラ肉ブロックで作ることになりますが、サクサクに仕上がった豚の脂身が美味しくて、下ゆでのにんにくも良い香りで、家庭のパーティーに便利です。長時間ゆでることで確かに脂身から脂肪が溶け出し、それを揚げるからサクサクになるのです。冬の寒い時期に作るとゆで汁が冷えてとても良いラードがたくさん取れます。

「その国の行事料理を、作ってみませんか」

「料理を楽しむ」暮らしは素敵です。
だって料理がルーチンな義務になってはもったいない。料理をいやいやな家事にせず、料理を長く楽しんで続けていくのなら、学びやチャレンジ要素やわくわく感を含めるのが良く、その点で世界の料理は最適です。新しい国の料理を作り、新しい味つけを楽しみ、新しい会話を生む。しかもその国の人々が大事にしている行事食なら、その喜びも格別です。

これからもスパイスを使う世界の行事料理、アジア編を掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。よろしくお願いします。

世界の行事料理

世界のパーティーレシピ

※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。

【レシピブログの「楽しさ広がる、世界のパーティーメニュー」レシピモニター参加中】



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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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