<2020年度スパイスアンバサダーの活動報告>
9月の活動内容として、小さじ一杯でスパイス使い切り大作戦!、風味豊かにおいしさ広がる一皿を楽しもうという趣旨に基づいた情報発信をする運びとなりました。今回紹介していくのは、ローズマリー、バジル、ブラックペパーという、大量には使いにくいと思われるスパイスです。でもそこを打破して楽しんで、折角やるならたっぷり使おうと、本タイトルの通り【意外に多用できるスパイスレシピ】として、7回連載形式で、3種類のスパイスに対しそれぞれ2通りのスパイスアレンジレシピをお届けします。
連載最終回は、ローズマリー大活用、地中海マルタの大定番の料理『スパゲティビルフェネック』です。
なお、今回のスパイス使用ルールには、ドライローズマリー、ドライバジル、ブラックペパーパウダー(こしょう)のいずれかを、4人分を上回らないバッチで小さじ1以上使うレシピが設定されています。私はスパイスアンバサダーの投稿レシピにおける使用頻度から3スパイスのオッズを決め、
スパイス消費スコア
を算出し、使われにくいと評価されるスパイスを使うほどスコアが高くなるような評価手法で6レシピを選出しました。
【意外に多用できるスパイスレシピ*連載第1回】スパイスにオッズをつける
* * *
『スパゲティビルフェネック』は4人分でローズマリー小さじ2を使います。
よってスパゲティビルフェネックの
ローズマリー消費スコア=100
地中海の小国マルタに立つと、その国が如何に特別で、世界に類を見ない文化を形成してきたかが分かる。地中海性温暖気候に恵まれた草原を飛び跳ねるうさぎ(フェネック)はその国の筆頭の名物料理の1つとしても活躍する食材です。地理的にイタリアの目と鼻の先、でも文化にはアラブが多分に混交し、「スパゲティビルフェネック」-うさぎ肉のスパゲティ-は、まずトマトの濃さに感動し、それらの豊かな文化を実感する味わいでした。トマトが濃いからローズマリーのようなパワーのあるハーブも受け止めてくれるのでしょうね。
日本ではうさぎにくは一般的には流通していないので、ネット通販で購入したときは本格的に調理することができますが、私が普段この料理を作るときは、パスタソースの部分を上手に真似して、お肉はラム肉や鶏肉で作っています。
レシピは簡単です。
材料(4人分):
- 肉(※1)
- 300 g
- にんにく
- 4かけ
- オリーブオイル
- 大6
- 塩
- 小1
- こしょう
- 小2/3
- ローズマリー
- 小2
- タイム
- 小2/3
- 赤ワイン
- 300 mL
- トマト缶(※2)
- 2つ(※2)
- 砂糖
- 小2
- ワインビネガー(※3)
- 小2
- グリーンピース(※4)
- 1 C
- スパゲティー乾麺
- 400 g
- パルメザンチーズ
- 大4
※1:本式にはうさぎの肉を使いますが、一般的に流通していないので、ラム肉や鶏肉で代用します。塊肉でも薄切り肉でもよいです。
※2:トマト缶は中身がカットされているダイスタイプを使うとよいです。1缶の中身を400 gとしています。
※3:ワインビネガーがなければ日本の酢でよいです。
※4:グリーンピースは生でも冷凍でもよいです。
作業工程:20 分
- 肉を薄切りにしてから小片に切り、にんにくをみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかける。
- にんにくの良い香りが出たら、肉、塩、こしょう、乾燥ローズマリー、乾燥タイムを入れて炒める。
- 肉に焼き色がついてきたら、赤ワイン、トマト缶の中身、砂糖、ワインビネガー、グリーンピースを入れ、混ぜながらもったりとしたパスタソースにしていく。
- 同時に、別鍋でスパゲティーをパッケージの表示の通りにゆではじめる。
- ソースがもったりしたら味見をし、塩加減などを好みに調え、火を止めておく。
- ゆであがったスパゲティーをパスタソースのフライパンに入れて絡める。
- 皿に盛り付け、パルメザンチーズを1人大さじ1程度ふりかけて出来上がり。
- Enjoy!
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スパゲティビルフェネックを、特にそのパスタソースの部分を、是非一度本格的に作ってみてください。日本の調理では知られていない本場のコツを知って、一歩料理上手になれることは、おそらく間違いありません。そういった意味で、ハーブの力を上手に受け止めるこのマルタ料理は最高です。
* * *
世界はそのスパイスの使い方を持っています。
<スパイスアンバサダーの9月の活動報告>として、小さじ一杯でスパイス使い切り大作戦!、風味豊かにおいしさ広がる一皿を楽しもうという趣旨に基づいた情報発信をして参りました。そして、折角やるならたっぷり使おうと、本タイトルの通り【意外に多用できるスパイスレシピ】として、7回連載形式でお届けしてきました。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」が芽生える一助になれば無上の喜びです。読んでいただき本当にありがとうございました。私自身も大変に勉強になりました。
そして、
世界には、まだまだ、私すら知らないスパイス使用のコツが溢れてる。
ふふふ、だから世界の料理はやめられませんね。これからも、夢に向かって走り、取り組み続け、家族との楽しい食事の時間にも会話にも世界中の良さを集めて、妥協のない努力を続けて参りたいと思います。
本企画を主催されたレシピブログとハウス食品(株)に、心より感謝申し上げます。
【第1回】スパイスにオッズをつける
【第2回】セントヘレナのお祝いトマトソース『ブレッドンダンス』
【第3回】サウジアラビアのイードの料理『ムアラク』
【第4回】ワインに合うお手軽フランス家庭料理『ブフミロントン』
【第5回】南ア開拓者の偉大な干し肉『ブルトン』
【第6回】英国圏の定番を本格的に作る『ローストポテト』
【第7回】地中海のマルタの郷土料理『スパゲティビルフェネック』
※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。