スパイスアンバサダーとして活動しています。スープ料理の魅力を活かしたく、主食をあわせるだけで一食が素敵に完結する「美味しい世界のおかずスープ」の楽しさを提案することにしました。「主食1スープ1」の素敵な食。世界の「スパイスおかずスープ」というテーマでレシピ化し、全12回の連載で発信しています。
【第8回】台湾料理「素肉餛飩湯」(スールーフントゥンタン)
市販のスパイスにはミックスパウダータイプがあります。今回はその中でもお気に入りの「五香粉」(ウーシャンフェン)を使用しています。
「五香粉」(ウーシャンフェン)は私のお気に入りのミックススパイスの1つです。スープ類や炒め物を作るときに、少し振り入れると、日本の料理が中国や台湾を思い出す風味に変化するのが楽しくて、かなり頻繁に使うミックススパイスでもあります。
今回は、お肉を使わないのにお肉がない寂しさを感じない「ベジワンタン」のスープのレシピを掲載します♪ 中はしいたけがぎっしりです♪

材料(4人分):
- 中力粉
- 90 g
- 水A
- 50 mL
- 塩
- 小1/5
- 生しいたけ(※1)
- 10枚
- 玉ねぎ
- 少々(※2)
- ごま油
- 小1
- 醤油
- 小1/4
- 味の素
- ごく少量
- 水B
- 1 L
- 野菜(※3)
- 300 gくらい
- 鶏がらスープの素
- 小2/3
- 塩
- 小1/2
- 醤油
- 小1
- 五香粉
- 小1/4
- 辣油
- 大1
※1:干ししいたけを戻したものでもよいです。
※2:玉ねぎの量は、生しいたけ1枚分と同量程度でよいです。
※3:中華風スープに合う野菜なら何を加えてもよいです。この写真では大根、マイタケ、チンゲンサイ、セロリの葉を使用しています。
作業工程:1 時間 30 分
- <ワンタン準備>ボウルに中力粉と水A(50 mL)と塩を入れてヘラで混ぜ、まとまってきたら手を使ってよく練り、フタをして寝かしておく。
- しいたけ(硬い石づきは取る)と玉ねぎをみじん切りにしてフライパンに入れ、ごま油、醤油、味の素を加えて炒める。
- <スープ作り>鍋に水B(1 L)を入れ、野菜を食べやすく切って加え、鶏がらスープの素、塩、醤油を加えて煮て、味見をして薄味かつ美味しいスープを作る。
- ワンタンを作っている間もごく弱火で煮て、野菜の旨味を引き出しておく。
- <ワンタン作り>作業台に打ち粉(薄力粉や中力粉、分量外)をして、生地を麺棒で厚さ2 mm以下の薄さに延ばしていく。
- 1枚の皮は6 cm角以上のサイズになるよう包丁で切り分け、12枚以上の皮を作る。
- 具を皮の枚数分に分配し、こじんまりと皮に乗せて折りたたみ、皮のフチを圧着し、皮がひらひらするようなワンタンを作る。
- スープを強火にかけて沸騰近い温度にし、ワンタンをくっつかないように入れ、皮が透き通ってきたら五香粉(ウーシャンフェン)と辣油を加えてひと混ぜして、出来上がり。
- Enjoy!
美味しいーー♡♡♡
しいたけの包み物は台湾の思い出の味♪
中国語の料理用語で「素」(スー)と書かれているものは、通常「お肉が入らない」という意味になります。「素肉」(スールー)の料理には近代的には大豆ミートがよく使われますが、台湾で食べた「しいたけ餃子」が極めて美味で、ここではしいたけを使った「素肉ワンタン」で中華風味がバッチリ出た美味しいスープ仕立てにしました。
* * *
「スパイスを使うと、ふとほかの部屋から入ってきたときに、わあ、いいにおいって、料理を見ないうちから美味しそうって思ってもらえる。」
そういう瞬間って、嬉しいじゃないですか。
その瞬間が楽しくて、スパイスがあると幸せが増える。
料理って本当にすごいよね。言葉では伝えられないものなのに、食卓であの国へ旅できるのだから。こうして料理で地球はまるくなる。
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次回は八角を使ったおかずスープです。また世界の本物のレシピをお届けしますね。今回の東アジアから舞台は南アジアへ。食文化としてはかなり不思議な国の料理を掲載します。お楽しみに。

きっかけはロシアの「主食1スープ1」

「おかずスープ」の定義

達成報告!渡航最難関国リビアへ!!

リビア料理「ハライミ」

ベトナム料理「ラウタイ」

英国料理「マリガトーニ」

米国料理「ホワイトチキンチリ」

台湾料理「素肉餛飩湯」(スールーフントゥンタン)

パキスタン料理「ヤクニ」

ジャマイカ料理「フィッシュティー」

中国料理「水煮肉片」(シュイジューローピエン)

セントクリストファーネイビス料理「ゴートウォーター」
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。