夏の食事にスパイスは合いますよね。スパイスアンバサダーの活動として、「スパイスを使う夏のスパイシーごはん」というテーマに取り組み、今日より10回連載で夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載しています。
世界の料理って本当に素敵です。
「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」
食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がる。
興味を持ってくださり、作って食べて、そして、気に入って下さることを期待して。
ここではそんな思いを込めて、丁寧に10回連載を記載していこうと思います。
* * *
【第4回】西アジア編・トルコ料理「ウズガラバルック」
トルコ料理はその民族背景(中央アジア高原方面から移動してきたテュルク系遊牧民)を鑑みても肉料理が主体ではありますが、もちろん海があれば魚も美味しく料理されています。この料理は、海辺のバーベキュー屋台や、ビーチリゾートホテルのレストランのランチディナーのような、美味しいトルコ料理です。
材料(2人分):
- 魚(※1)
- 1尾(※1)
- 玉ねぎ
- 1/4個
- にんにく
- 1かけ
- ヨーグルト
- 大2
- トマトペースト
- 小2
- パプリカパウダー
- 小1
- 塩
- 小1
- こしょう
- 小1/3
- 乾燥タイム
- 小1/2
- クミンパウダー
- 小1/5
- オリーブオイルA
- 大1
- オリーブオイルB
- 大2
- ローズマリー(※2)
- 小1/2
※1:網焼きグリルが美味しく作れそうな魚なら何でも可。写真は体長25 cmくらいのアオハタを1尾使いました。
※2:ローズマリーは生の葉を使います。なければ乾燥ローズマリーを使うか、パセリやネギなど良い香りをつける緑を使います。
作業工程:2 時間
- <魚の準備>魚のウロコと内臓とエラを取り、水気を拭く。
- 玉ねぎとにんにくを粗みじん切りにし、ブレンダー容器かミキサーに入れる。
- ブレンダー容器かミキサーに、ヨーグルト、トマトペースト、パプリカパウダー、塩、こしょう、乾燥タイム、クミンパウダー、オリーブオイルA(大さじ1)を入れて回し、均一な液状にする。
- 魚が入るサイズのビニール袋に、腹腔(内臓が入っていた空洞)を上に向けて魚を置き、上のヨーグルトスパイス液を入れてまんべんなく内側に塗り、ひっくり返し、落ちてくるヨーグルトスパイス液を片手で受けて、今度は表面にまんべんなく塗り、ときどき向きを変えながら1時間冷蔵庫に置いておく。
- オリーブオイルB(大さじ2)にローズマリーの葉を入れ、ローズマリーオイルを作っておく。
- <網焼きの準備>薪に火をつけて着火して炭にするか、木炭に火をつけて熾火(おきび)にする。
- 網を乗せてよく熱し、ヨーグルトスパイス液を軽くぬぐった魚を置き、ときどきハケでオリーブオイルを塗りながら、良い焼き色がつくよう、両面を焼く。
- Enjoy!
すごい!!トルコのエーゲ海のビーチリゾートレストランに来た気分になれた!! スパイスを使った魚料理は美味しいですね。ウズガラは網焼きの網を意味するトルコ語で、バルックは魚の総称名です。網の下には素晴らしい香りを立てる炭を置き、焼いている間に時折魚から落ちる油がジュッと音を立てて煙が上がると、魚は素晴らしく美味しくなります。塩だけで焼いてもいいんだけど、塩焼きの魚だと日本の味と同じになってしまい「トルコ料理を作って食べる実感」が出なくなってしまうので、ここではシシケバプに倣ってトルコらしい下味をつけて焼きました。
「夏のごはんは、スパイシーが合う!」
これからも、その楽しさと美味しさが詰まったレシピを厳選し、夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。
【第1回】
~アフリカ・チャド料理、ダラバ
【第2回】
~アフリカ・アルジェリア料理、シティッタハジャージ
【第3回】
~西アジア・オマーン料理、ナシーフ
【第4回】
~西アジア・トルコ料理、ウズガラバルック
【第5回】
~南アジア・ネパール料理、セクワ
【第6回】
~南アジア・ブータン料理、エゼ
【第7回】
~東南アジア・フィリピン料理、カルデレータ
【第8回】
~東南アジア・インドネシア料理、サユルロデ
【第9回】
~カリブ海・ジャマイカ料理、ジャークチキン
【第10回】
~カリブ海・トリニダードトバゴ料理、ペラウ
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。