夏の食事にスパイスは合いますよね。スパイスアンバサダーの活動として、「スパイスを使う夏のスパイシーごはん」というテーマに取り組み、今日より10回連載で夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載しています。
世界の料理って本当に素敵です。
「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」
食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がる。
興味を持ってくださり、作って食べて、そして、気に入って下さることを期待して。
ここではそんな思いを込めて、丁寧に10回連載を記載していこうと思います。
* * *
【第3回】西アジア編・オマーン料理「ナシーフ」
このカレーはすごい。インドのカレーと違い「アラブのスパイシーおかず」という海洋交易の歴史ある旨さがある。これは日本の夏の暑さにも合う料理だと思いました。
材料(2人分):
- 牛肉
- 200 g
- 水
- 200 mL
- 玉ねぎ
- 1/2個
- にんにく
- 1/2かけ
- 油
- 大2
- ターメリックパウダー
- 小1/2
- トマトピューレ
- 大1
- 生トマト
- 1/4個
- カイエンペッパー
- 小1/3
- コリアンダーパウダー
- 大1
- クミンパウダー
- 小1/2
- 塩
- 小1/2
- パクチーの葉
- 刻んで大1/2くらい
- カルダモン
- 5さや
- ガラムマサラ
- 少々
作業工程:20 分
- 牛肉を薄く切り、一口サイズに切る(棒状切りもOK)。
- 小鍋に牛肉と水を入れてゆっくり煮て、肉を柔らかくしておく。
- 玉ねぎは繊維を切るようにスライスし、にんにくをみじん切りにする。
- 別の小鍋に油と玉ねぎとにんにくを入れ、中火で炒める。
- ターメリックパウダー、トマトピューレ、生トマトを加えてさらに炒める。
- カイエンペッパーパウダー、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを加えてさらに炒める。
- 牛肉を入れてさらに炒める。
- コリアンダーの葉をみじん切りにする。
- カルダモンのさやを叩き割り、中の種をすりばちですりつぶしておく。
- 肉のゆで汁、塩、パクチーの葉を入れ、かき混ぜながらとろっとするまで煮詰める。
- 味見をして、塩加減や辛さ加減を調える。
- 仕上げにガラムマサラとカルダモンを加え、火を止め、混ぜる。
- Enjoy!
ナシーフを初めて食べたのは、一人旅で訪れたオマーンでした。スッとする香りが素晴らしい。美味しいカレー。香気高い美味しいカレー。労働者が昼食を食べにくるような食堂だったからこそ、庶民の味が食べられたのかもしれません。その後、中央部アフリカのチャドまでナシーフが広がっていることを確認いたしました。香りの高さの秘訣の1つは、潰したてのカルダモンや、ガラムマサラ。このカレーは、インドのカレーの記憶とはあまり重ならず、むしろ「アラブのカレー」という味わいであるような気がします。
「夏のごはんは、スパイシーが合う!」
これからも、その楽しさと美味しさが詰まったレシピを厳選し、夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。
【第1回】
~アフリカ・チャド料理、ダラバ
【第2回】
~アフリカ・アルジェリア料理、シティッタハジャージ
【第3回】
~西アジア・オマーン料理、ナシーフ
【第4回】
~西アジア・トルコ料理、ウズガラバルック
【第5回】
~南アジア・ネパール料理、セクワ
【第6回】
~南アジア・ブータン料理、エゼ
【第7回】
~東南アジア・フィリピン料理、カルデレータ
【第8回】
~東南アジア・インドネシア料理、サユルロデ
【第9回】
~カリブ海・ジャマイカ料理、ジャークチキン
【第10回】
~カリブ海・トリニダードトバゴ料理、ペラウ
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。