゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2023】
使用スパイス:オールスパイス、タイム
スパイスアンバサダー2023の年度末の活動として、「主食1スープ1」の素敵な食、「スパイスを使う世界のおかずスープ」というテーマに取り組んでいます。「美味しい世界のおかずスープ」の楽しさを最大限に提案することにしました。前段として最初の3回を含め、全17回の連載予定です。
【第10回】ジャマイカ料理「フィッシュティー」
スパイス純品を使って料理を作るのはすごく楽しいです!! 今回は「オールスパイス」を使うおかずスープレシピを掲載します。
ジャマイカや、ジャマイカ人が出稼ぎに出る先のカリブ海の元/現英領諸国には、「魚のお茶」とも読み取れる料理があります。この「フィッシュティー」はしかしながらお茶ではなく、お魚の旨味がよく出たスープの意味です。魚をドンと、そして「プロビション」をたくさん入れて素晴らしい美食スープを作るのです。「プロビション」とはイモ類などの腹にたまる野菜類を指し、カリブ海の重要な食文化を表しています。日本でも手に入りやすい食材でフィッシュティーを絶品に作るレシピができましたので、ぜひ作ってみてください。
レシピは簡単です♪
材料(8~10人分):
- 小ねぎ
- 刻んで1/2 C
- 玉ねぎ
- 1/2個
- にんにく
- 2かけ
- 一匹魚(※1)
- 大1尾(※1)
- 水
- 2 L
- 塩
- 小2
- かぼちゃ
- 1/4個
- ハヤトウリ(※2)
- かぼちゃと同量
- さといも
- かぼちゃと同量
- にんじん
- 1本
- ハバネロ唐辛子(※3)
- 1個
- オールスパイス(※4)
- 小1/5
- ドライタイム
- 小1/5
- オクラ
- 10本
※1:魚の種類は問いませんが、白身が美味しくて大きめの魚を一匹買い求めるとよいです。ここでは体長30 cmくらいの真鯛を使いました。
※2:ハヤトウリは夏の実野菜ですが、お店で売られる時期が短く手に入れにくいので、大根を使ってよいです(写真も大根を使用しています)。
※3:ハバネロ唐辛子は、非常に強い辛味と極めて良い香りをもつシネンセ種の唐辛子です。ない場合は青唐辛子で代用するか、省くか、市販のハバネロパウダー(市販されています)をごくわずか加えます(小さじ1/64など)。
※4:オールスパイスをホールで使う場合は8粒くらいを入れるとよいです。
作業工程:2 時間
- 小ねぎは小口切りにし、玉ねぎは幅1.5 cm以内のくし切りにし、にんにくはみじん切りにし、鍋に入れる。
- 魚はウロコ、エラ、内臓を取り、2枚おろしにし、長さ半分に切って鍋に入れ、水と塩を入れて火にかけ、沸騰したらフタをしてごく弱火にし、30分ほど煮る。
- その間にかぼちゃ、ハヤトウリ(なければ大根)、さといもは皮をむいて細めの乱切りにし、にんじんは2 cm角切りにする。
- 魚がよく煮えたら崩さないように取り出す。
- 鍋にかぼちゃ、ハヤトウリ、さといも、にんじん、ハバネロ唐辛子、オールスパイスパウダー、ドライタイムを入れて再び火にかけ、沸騰したらフタをしてごく弱火にし、30分ほど煮る。
- その間に魚の身を骨からはがす。このときなるべく身が崩れないよう、身が大きく残るようにする。
- オクラのヘタを切らずに、長さが半分になるように切る。
- 鍋の具がほくほくに煮えたら魚肉とオクラを入れ、フタをしてごく弱火にし10分ほど煮る。
- 味見をし、塩加減や旨味加減などを好みに調える。
- (クリアで澄明なスープを楽しみたい場合は火を止めてしばらく静置しておく。)
- Enjoy!
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美味しいーー♡♡♡
これはすごい・・・。ナチュラル極める至高の美食・・・。
フィッシュティーはすごいです。化学的な添加物(海鮮ダシの素など)がゼロでもこれだけの旨味と香りが濃く得られることに感動します。「化学的なものから離れる」という料理の原点に戻るために、こういう料理はデフォで作るとよいですね。私もこまめに実践していこうと思いました。
いろんな魚で作れる料理ですが、今回は真鯛を使ったので非常に良いダシが出ています。塩味が薄くてもとにかく具の旨味が素晴らしくて、飲むほどにうっとりとため息が出る味です。
* * *
「スパイスを使うと、ふとほかの部屋から入ってきたときに、わあ、いいにおいって、料理を見ないうちから美味しそうって思ってもらえる。」
そういう瞬間って、嬉しいじゃないですか。
その瞬間が楽しくて、スパイスがあると幸せが増える。
料理って本当にすごいよね。言葉では伝えられないものなのに、食卓であの国へ旅できるのだから。こうして料理で地球はまるくなる。
* * *
次回は花椒を使ったおかずスープです。寒い季節でも、とってもとっても、最上級に体が温まるおかずスープです。お楽しみに。
【第1回】
きっかけはロシアの「主食1スープ1」
【第2回】
「おかずスープ」の定義
【第3回】
達成報告!渡航最難関国リビアへ!!
【第4回】
チューブスパイス「ハリッサ」使用
リビア料理「ハライミ」
【第5回】
チューブスパイス「サテトム」使用
ベトナム料理「ラウタイ」
【第6回】
ミックスパウダー「カレーパウダー」使用
英国料理「マリガトーニ」
【第7回】
ミックスパウダー「チリパウダー」使用
米国料理「ホワイトチキンチリ」
【第8回】
ミックスパウダー「五香粉」使用
台湾料理「素肉餛飩湯(スールーフントゥンタン)」
【第9回】
ホールスパイス「八角」使用
パキスタン料理「ヤクニ」
【第10回】
スパイス純品粉末「オールスパイス」使用
ジャマイカ料理「フィッシュティー」
【第11回】
スパイス純品粉末「花椒」使用
中国料理「水煮肉片」(シュイジューローピエン)
【第12回】
スパイス純品粉末「ナツメグ」使用
セントクリストファーネイビス料理「ゴートウォーター」
「スパイスで味わい深まる♪食べ応えたっぷり、おかずスープレシピ」モニター参加中。※本記事は(1)「ハウス食品×フーディストパーク」のPR企画に参加していること、(2)スパイスをモニター受領したことに基づき執筆するものです。