スパイスアンバサダーとして活動しています。スープ料理の魅力を活かしたく、主食をあわせるだけで一食が素敵に完結する「美味しい世界のおかずスープ」の楽しさを提案することにしました。「主食1スープ1」の素敵な食。世界の「スパイスおかずスープ」というテーマでレシピ化し、全12回の連載で発信しています。

まず初めに、物事に取り組むには基準が必要なので、この記事では「おかずスープの定義」の考察をまとめます。
おかずスープの定義
◆1)一食における位置づけ
一食の構成の基準を主食+おかず+汁物とすると、
「おかずスープ=おかず+汁物」であり、
主食+おかずスープ=一食となる。
◆2)サイズは問わない
「鍋もの」はおかずスープを大容量で作ったものとみなされ、取り分けるとおかずスープになる。また「椀物」は「おかずとスープの両方の量を満たす」ならば「おかずスープ」の範囲に含めてよい。よって調理のサイズは問わない。
◆3)形状の条件
おかずとして固形分があるかなくなったかは問わない。具体的にはじゃがいもがごろっとしているスープも、そのじゃがいもがとけたポタージュも栄養価は同等とみなされうる。主食と共に食すならどちらもおかずスープに含めうるが、「おかずスープ」のイメージとして固形分はあるほうが好ましい。
◆4)除外規定1
主食を含まないこと。
あくまで「おかずスープ=おかず+汁物」であり主食が別途つく。
なお海外の料理ではじゃがいもやマカロニや米をスープに入れても主食扱いでないことが多々ある。別途主食(パンやごはん)がつき、「おかずスープ」の具とみなせるなら炭水化物を具に含めることは可。
◆5)除外規定2
おかずが少なすぎる汁物(例:吸い口だけの吸い物)や、汁が少なすぎるおかず(例:タレだくの鶏の照り焼き)は除外する。つまり一皿におかずと汁の両方を満たす量があるものがおかずスープである。
◆6)除外規定3
スウィーツやドリンクはおかずスープから除外する。
主食を食べるための基本的な味として、五味のうち「塩味」を基本とする。補助的に辛味・酸味・甘味・苦味があってよい。
・「主食+おかずスープ」で一食となる。
・おかずとスープの両方を満たせるなら鍋物も椀物も可。サイズは問わない。
・おかずとして固形分があるかなくなったかは問わないが、固形分はあるほうが好ましい。
・主食が別途つくこと、おかずと汁の両方を満たす量があること、スウィーツやドリンクに該当しないこと。
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今回のスパイスアンバサダーの取り組みは、「スパイスを使う世界のとびきり美味しいおかずスープ」をレシピにして掲載します。香辛料/スパイスを使うことで味気なさや寂しさを感じない、各国のご自慢料理を作ることで美味しさに間違いない、そして素敵な食卓を彩るレシピを紹介したいと思います。
【第1回】きっかけはロシアの「主食1スープ1」
【第2回】「おかずスープ」の定義
【第3回】達成報告!渡航最難関国リビアへ!!
【第4回】ハリッサ使用リビア料理「ハライミ」
【第5回】サテトム使用ベトナム料理「ラウタイ」
【第6回】カレー粉使用英国料理「マリガトーニ」
【第7回】チリパウダー使用米国料理「ホワイトチキンチリ」
【第8回】五香粉(ウーシャンフェン)使用台湾料理「素肉餛飩湯」(スールーフントゥンタン)
【第9回】八角使用パキスタン料理「ヤクニ」
【第10回】オールスパイス使用ジャマイカ料理「フィッシュティー」
【第11回】花椒使用中国料理「水煮肉片」(シュイジューローピエン)
【第12回】ナツメグ使用セントクリストファーネイビス料理「ゴートウォーター」
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。
