スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪(5)ポルトガル料理「アルカトラ」

2023/11/27

゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2023】

スパイスアンバサダーレシピ
使用スパイス:ベイリーフ、オールスパイス、クローブ、シナモンスティック、ハリッサ
ベイリーフオールスパイスクローブホールシナモンスティックハリッサ

 スパイスアンバサダー2023 
「スパイスアンバサダー2023」活動中です。11~12月の活動テーマとして、「スパイスを使っていつものお鍋が世界へアレンジ!」というコンセプトの魅力を発信したく、スパイスを使う世界の本場の鍋料理に取り組む運びとなりました。

スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪

「いつもの日本の鍋料理からアレンジを。」そして「美味しい料理は世界中にあるのだからじゃんじゃん取り入れて楽しんでいけたらいい。」と、私自身もそういう楽しいことを考えて、スパイスを使う世界の本場の鍋料理を作ってみたいと思いました。食材はすべて日本で調達しながら外国風にアレンジができる料理です。食卓の楽しさの幅が広がります!

なお、スパイス選定のコンセプトや鍋料理の定義の考察については連載【第1回】で掲載しています。
スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪(1)コンセプトと料理の定義

* * *

 【第5回】ハリッサ使用、ポルトガル料理「アルカトラ」 

アルカトラ

スパイスペーストとしてハリッサを選出したレシピです。

heart『ポルトガル料理でほかほか♪ アルカトラ♪』
材料(3~4人分):

ラード
大2
にんにく
1玉(※1)
玉ねぎ
大1個
ベーコンの脂身
50~100 g
牛塊肉
600 g
小1/2
ベイリーフ
2枚
オールスパイスホール
8粒
クローブホール
8粒
シナモンスティック
3 cm
白ワイン
250 mL(※2)
250 mL(※2)
ハリッサ(※3)
大2.5(※3)
ダシダ(※4)
小1/2
バター
大1

※1:にんにくは1かけではなく1玉まるごとを使います。
※2:白ワインと水の量は鍋のサイズにより増減します。
※3:ハリッサは現地の唐辛子ペーストの代用です。なければ豆板醤やかんずりなど他の唐辛子ペーストでよいです。使う物により辛さが異なるので使用量が変わりますがハウス食品から発売されているハリッサペーストなら大さじ2.5杯入れてもそれほど辛くなりません。
※4:現地ではビーフストックを使うレシピもあり、ダシダは牛肉の旨味の補完で使います。ビーフコンソメの素などでもよいです。

作業工程:1 時間

  1. 土鍋の内側にラードを塗る。
  2. にんにくはバラバラにせず、球の外側の薄皮をはぎ(1かけずつを包んでいる薄皮ははがない)、土鍋の底の中央に置く。
  3. 玉ねぎは長さ3 cmくらいの薄切りにする(玉ねぎを縦半分に切り、横3等分に切り、薄切りにするなど)。
  4. ベーコンの脂身を1~2 cm角に切り、牛肉は10~12等分くらいに切り分ける。
  5. 土鍋の底から順に、玉ねぎの半量、ベーコンの脂身の半量、牛肉の半量、塩の半量(小さじ1/3杯)を入れ、次に、残りの玉ねぎ、残りのベーコンの脂身、残りの牛肉、残りの塩(小さじ1/3杯)を入れ、上から軽くぎゅっと押す。
  6. ベイリーフを2つに切って入れ、オールスパイスホール、クローブホール、シナモンスティックを入れる。
  7. 材料の高さになるまで白ワインと水を注ぎ、ハリッサ、ダシダ、バターを乗せる。
  8. フタをして中火にかけ、沸騰したら弱火にして40分ほど煮る(アクは取らない)。
  9. 味見をして塩加減や旨味加減などを好みに調え、最後は5分ほど強火で熱して中をぐらぐらと煮る。
  10. Enjoy!
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アルカトラ

美味しーー!♡♡♡

イベリア半島を本土とするポルトガルには大西洋に離島があり、その離島の1つにアゾレス諸島のテルセイラ島があります。私がテルセイラ島を訪問して是非食べたかった料理が、テルセイラ名物の「アルカトラ」という、牛肉のややスパイシーな土鍋煮です。伝統的にはピザ窯のような強熱空間にカソイラ(Caçoila)というテルセイラ産の土器を入れるのですが、現代的にはオーブンで焼くか、あとはレストランでは注文を受けてからガスコンロで土鍋を強熱して作ります。ここでもコンロで熱するレシピを掲載しました。

ご自宅に小さめの土鍋があるなら、土鍋を使って作ると、器から食材への熱の伝わり方が再現できて良いと思います。強烈にぐらぐらと煮るから最強のアツアツです。冬に食べると空間も身体も暖まりますよ~!! トマトを使わないのに真っ赤!! こしょうを使わないのにスパイシー!! 食べた人の感想は「肉が旨い、スープが旨い、これは旨い」です!

なおチュニジアの調味料として有名なハリッサはもとはスペインから持ち込まれたもので、スペインとポルトガルはどちらもイベリア半島の国。ということで、私はハリッサ風の調味料はその三国において共通するルーツをもつ食文化だと思っています。ポルトガルの伝統料理に敢えてハリッサを選んだ理由はそこにあります。美味しいですしね。

* * *

コンセプトは「いつもの日本の鍋料理からアレンジを」。

だって、「レパートリーがあるって大事ですよね」

だから今回のスパイス料理テーマも前向きにたくさん取り組んで、真に美味しい世界の料理を発信したいと思います。

次回もまた見に来てください♪

スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪

鍋・鍋〆アレンジレシピ

「スパイスでおいしく大変身!おすすめ鍋アレンジレシピ」モニター参加中。※本記事は(1)「ハウス食品×フーディストパーク」のPR企画に参加していること、(2)スパイスをモニター受領したことに基づき執筆するものです。



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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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