スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪(3)中国料理「丸子汤(ワンズタン)」

2023/11/21

゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2023】

スパイスアンバサダーレシピ
使用スパイス:こしょう、花椒、シナモンスティック、五香粉
こしょう花椒シナモンスティック五香粉

 スパイスアンバサダー2023 
「スパイスアンバサダー2023」活動中です。11~12月の活動テーマとして、「スパイスを使っていつものお鍋が世界へアレンジ!」というコンセプトの魅力を発信したく、スパイスを使う世界の本場の鍋料理に取り組む運びとなりました。

スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪

「いつもの日本の鍋料理からアレンジを。」そして「美味しい料理は世界中にあるのだからじゃんじゃん取り入れて楽しんでいけたらいい。」と、私自身もそういう楽しいことを考えて、スパイスを使う世界の本場の鍋料理を作ってみたいと思いました。食材はすべて日本で調達しながら外国風にアレンジができる料理です。食卓の楽しさの幅が広がります!

なお、スパイス選定のコンセプトや鍋料理の定義の考察については連載【第1回】で掲載しています。
スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪(1)コンセプトと料理の定義

* * *

 【第3回】五香粉(ウーシャンフェン)使用、中国回族料理「丸子汤」(ワンズタン) 

丸子汤(ワンズタン)

ミックスパウダースパイスの1つとして五香粉(ウーシャンフェン)を選出したレシピです。

heart『中国回族料理でほかほか♪ 丸子汤(ワンズタン)♪』
材料(およそ1.5 Lの鍋の分):
<肉団子>

1/2個~1個
塩A
小1/5
こしょう
小1/16
味の素
小1/16
鶏がらスープの素A
小1/16
花椒パウダー
小1/16
長ねぎの白い部分
1本分
生姜
刻んで小さじ1杯分
牛ひき肉
120 g
薄力粉
大4
水A
大1
揚げ油
揚げ物の量(※1)

※1:揚げ油は、揚げ物の鍋に深さ3 cm以上あるとよいです。

<スープと他の具>

木綿豆腐
1パック(約400 g)
しいたけ
1~2枚
チンゲン菜
1株
小ねぎ
1/4束
水B
500 mL
鶏がらスープの素B
小2/3
塩B
小1/3
砂糖
小1/5
醤油
小2
老抽(※2)
小1/2
シナモンスティック
3 cm
クコの実
20粒
五香粉(※3)
小1/8

※2:老抽(ラオチョウ)は黒色が濃くて塩分が低い中国の醤油ですが、ない場合は省くか、塩分に気をつけながら日本の醤油を増やします。
※3:五香粉(ウーシャンフェン)はスーパーで市販されていることも多いスパイスミックスです。ない場合は省くか、クローブパウダーや八角などをスープに少し足せばよいです。

作業工程:40 分

  1. <肉団子の準備>ボウルに卵を割り入れて菜箸で溶き、塩A、こしょう、味の素、鶏がらスープの素A、花椒(花山椒)パウダーを加えて混ぜる。
  2. 長ねぎと生姜を細かいみじん切りにし、卵液に入れて混ぜる。
  3. 牛ひき肉を加え、よく混ぜる。
  4. 薄力粉を加え、よく混ぜる。
  5. 水を加え、よく混ぜる(ゆるゆるにゆるくてよい)。
  6. <肉団子を揚げる>揚げ物の鍋に深さ3 cm以上の油を入れ、160~170℃くらいに熱する。
  7. (右利きの場合)左手でひき肉をつかんで手をグーの形にし、人差し指と親指で作る穴からにゅるっと肉団子を出し、直径2 cmくらいの球状に出てきたところをスプーンですくって油に落とす。これを繰り返して直径2 cmくらいの肉団子を次々に作って揚げていく。
  8. 表面が濃い茶色になったら1つ取り出して割り、中まで火が通っていることを確認し、全ての肉団子を取り出しておく。
  9. <スープを作る>木綿豆腐をパックから出して水切りする。
  10. しいたけ、チンゲン菜、小ねぎ、木綿豆腐を、2~3 cmくらいのサイズに切る。
  11. 鍋に水B、鶏がらスープの素B、塩B、砂糖、醤油、老抽、シナモンスティックを入れて火にかける。
  12. 沸騰したら、揚げた肉団子、しいたけ、チンゲン菜、小ねぎ、木綿豆腐、クコの実を入れて煮立てる。
  13. しばらく煮て豆腐に煮汁の色が染みてきたら味見をし、塩加減などを好みに調え、仕上げに五香粉(ウーシャンフェン)を加えて出来上がり。
  14. Enjoy!
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丸子汤(ワンズタン)

美味しーー!♡♡♡

料理名は肉団子が入っている汁物という意味なので、味も具も様々なバリエーションがあります。私は自分が食べた回族(ホイズー)の飲食店の思い出の味を目指してこのレシピを作りました。このレシピでは肉団子がふわっふわで、一度揚げてから鍋に入れるから鍋にもコクが増してとても美味しいです。味付けはお醤油ベースですが、中国風の香辛料が入ることで異国の味わいのアレンジとなりました。

* * *

なお、「回族」(ホイズー)について。
「中国人=人口の9割以上を占める漢族+55の少数民族」という図式です。本来の漢族文化の地域は、大雑把かつ分かりやすく言うなら三国志の「魏・呉・蜀」あたりのものですから、それを知った上で今の中華人民共和国の地図を見ると、いかに漢民族が強くて周辺地域を併呑していったかがよく理解できます。

56民族のうちイスラム教を信仰するのは10民族で、その最大民族は回族です。また回族はイスラム教10民族の中で民族固有の言語が漢民族と同じ。これが最大の漢民族の定義です。

再度、回族の定義を一言で言うと、
漢語が母語の中国イスラム民族集団
です。

私が、回族が多く居住する地域を旅したとき、彼らの調理の味付けの良さや、麺打ちの技術に心から感動しました。回族の料理は美味しいのです。

そういうエピソードを添えて、この「中国回族料理」として掲載した「丸子汤」(ワンズタン)のレシピをここに贈ります。

* * *

コンセプトは「いつもの日本の鍋料理からアレンジを」。

だって、「レパートリーがあるって大事ですよね」

だから今回のスパイス料理テーマも前向きにたくさん取り組んで、真に美味しい世界の料理を発信したいと思います。

次回もまた見に来てください♪

スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪

鍋・鍋〆アレンジレシピ

「スパイスでおいしく大変身!おすすめ鍋アレンジレシピ」モニター参加中。※本記事は(1)「ハウス食品×フーディストパーク」のPR企画に参加していること、(2)スパイスをモニター受領したことに基づき執筆するものです。



* * *

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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