<スパイスアンバサダー2022>
「スパイスアンバサダー2022」活動中です♪ 9~10月の活動テーマとして、「新しい世界へ!スパイスを使う世界のサラダ」を設定し、今回が第10回、最終回です。なおこの連載初回(≫こちら)ではサラダの定義を考察していますので、もしサラダの定義について疑問をもったら是非お読みください。
また、9か国の選定コンセプトは、まずサラダの定義に則って<生食1~3>、<加熱1~3>、<ディップ1~3>と3区分について3料理ずつ。そして主催者選定13スパイスより9スパイスを選定しメインスパイスが重複しない。さらに国分類における地域区分の重複を避けることで9回のレシピ掲載で同じ国・同じ地域は存在しない。このようにレシピを選定しています。
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ディップ(3)、コリアンダー使用、モロッコ料理「ザアルーク」
今回はコリアンダーを使用したレシピです。
美味しい、パーフェクト、作り方は簡単。要は「なすをゆでて潰して他の材料と混ぜるだけ」の簡単ディップサラダなのですが、秋なすの美味しい季節ならば最高の味が作れるでしょう。作り置きにも是非おすすめしたい、モロッコやアルジェリアなどマグレブ地方の美味です。
材料(4人分):
- 長なす(※1)
- 6本(※1)
- 塩(なすをゆでる)
- 大2
- にんにく
- 8かけ
- トマト(※2)
- 0~3個(※2)
- オリーブオイル
- 大4(※3)
- ハリッサ(※4)
- 小1
- パプリカパウダー
- 小1
- クミンパウダー
- 小1
- コリアンダーパウダー
- 大1
- レモン果汁(※5)
- 大2~3(※5)
- イタリアンパセリ(※6)
- 刻んで1/3 C
- 塩(味付け)
- 小1
- 砂糖(※7)
- 小1/2
※1:なす使用量を700~800 gくらいで想定しています。
※2:トマトの使用量は、冒頭の文章のように幅があり、出来上がりの色を白くしたい場合はなくてもよいし、赤くしたい場合は多く入れます。トマトを加えるとトマトの旨味が加算されるのでよいと思います。生トマトがなくても、トマト缶や、トマトソースを使ってもよいです。
※3:現地ではオリーブオイルをより多く使うレシピもあります。好みで増やしてよいです。
※4:ハリッサは現地の辛味調味料で、日本でも市販されています。なければリンク先のように鷹の爪から手作りすることもできますし、豆板醤などほかの辛味を加えてもよいです。
※5:レモン果汁は酢でもよいです。使うものが違うと酸度が違うし、またトマト自体の酸味が出ることもあるので、使用量は大2くらいから始めて味見で決定するとよいです。
※6:イタリアンパセリは、コリアンダーの葉(パクチー)でもよいです。
※7:トマトの旨味を補うために砂糖を加えています。
作業工程:1 時間(冷蔵庫で冷やす時間を除く)
- 大きな鍋に水4 Lくらいと塩(なすをゆでる分)を入れて湯を沸かし始める。
- ピーラーで、なすの皮をところどころ(例えば3割くらい)残すようにしてむき、2 cm角切りにする。にんにくは薄皮をむく。
- 塩水が沸騰したらなすとにんにくを入れ、ときどき上下を返しながら20分(あるいはなすが柔らかくなるまで)ゆでる。
- その合間にトマトを粗く刻む。
- なすとにんにくをざるにあげる。
- なすをゆでていた鍋にトマト、オリーブオイル(全量ではなく大2程度)、ハリッサを入れ、トマトを潰しながら炒め、水分を減らしながら、もったりしたソース状にしていく。
- トマトの水分を減らしている間に、ゆでたなすとにんにくをすり鉢に入れ、すりこ木でよく潰し、なすペーストを作る。
- トマトソースの鍋を中火にかけたまま、なすペーストを入れ、パプリカパウダー、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、レモン果汁、塩、砂糖を入れて混ぜながら加熱を続け、水分がほどよく飛んだペースト状にする。
- その合間にイタリアンパセリをみじん切りにし、なすペーストに混ぜる。
- 火を止め、味見をして、塩加減や酸味などを好みに調える。
- 仕上げにオリーブオイル大2をかけて軽く混ぜ、オイルが表面ににじむくらいになったら出来上がり。
- 冷蔵庫に入れて冷やす。
- Enjoy!
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美味しーい♡♡♡
なすがくたくたになって美味しい味がつきました。地中海料理の典型例ですよね。現地の主食はパンなので、このザアルークも是非パンと一緒に食べてみてください。いつも以上にパンが進んでしまう最高のナスサラダだと感じていただけるのではないでしょうか。なお、トマトを減らした白いザアルークでも、トマト色の濃い赤いザアルークでも、それは店ごと家庭ごとの味わいの違いですから、どうぞ好みで。
野菜料理は素敵です♡
美味しくて、健康を気遣う料理。そしてアイディアと幅が広がる世界の料理。みなさんも世界のサラダを是非作ってみてください。
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9~10月のスパイスアンバサダーの活動として、「新しい世界へ!スパイスを使う世界のサラダ」というテーマを設定して、料理を研究し、発信して参りました。サラダの定義から考察し、自分自身の大いなる学びにもなるテーマを実行することができました。皆様にも読んでいただき本当にありがとうございました。
世界の料理は素敵ですね。
それがスパイス料理なら、なおさら楽しくて美味しくて、料理研究にやりがいを感じます。
野菜料理は私の日常料理! ファーム(家庭菜園)で収穫したての旬の食材を中心に食卓に乗せる日々は、一年を通して毎日欠かさない暮らしの習慣となっています。これからもずっと、こんな暮らしを送っていけたら幸せです。
【第1回】サラダの定義とは
【第2回】生食1
オレガノ使用、ギリシャ料理「ホリアティキ」
【第3回】生食2
パセリ使用、米国料理「ランチドレッシング」
【第4回】生食3
クミン使用、シリア料理「タブーリ」
【第5回】加熱1
こしょう使用、ロシア料理「サラートオリビエ」
【第6回】加熱2
ナツメグ使用、レユニオン料理「アシャール」
【第7回】加熱3
ガラムマサラ使用、スリランカ料理「ラトゥアラカリ」
【第8回】ディップ1
パプリカ使用、エリトリア料理「シャハンフール」
【第9回】ディップ2
ピンクペッパー使用、ジョージア料理「プハリ」
【第10回】ディップ3
コリアンダー使用、モロッコ料理「ザアルーク」
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。