新しい世界へ!スパイスサラダ(6)加熱2・ナツメグ使用「アシャール」

2022/09/24

世界のスパイスサラダ

 <スパイスアンバサダー2022> 
「スパイスアンバサダー2022」活動中です♪ 9~10月の活動テーマとして、「新しい世界へ!スパイスを使う世界のサラダ」を設定し、10回連載で美味しいレシピを紹介しています。なおこの連載初回(≫こちら)ではサラダの定義を考察していますので、もしサラダの定義について疑問をもったら是非お読みください。

また、9か国の選定コンセプトは、まずサラダの定義に則って<生食1~3><加熱1~3><ディップ1~3>と3区分について3料理ずつ。そして主催者選定13スパイスより9スパイスを選定しメインスパイスが重複しない。さらに国分類における地域区分の重複を避けることで9回のレシピ掲載で同じ国・同じ地域は存在しない。このようにレシピを選定しています。

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 加熱(2)、ナツメグ使用、レユニオン料理「アシャール」 

アシャール

ナツメグ今回はナツメグを使用したレシピです。

世界の食文化を学んでいると、日本にいては聞いたこともないかもしれない単語によくぶつかります。「クレオール」を一言で語る場合の定義は「白人と黒人の融合」で、レユニオンやモーリシャスなどでは、土着のアフリカインド洋黒人と、宗主国(植民地経営を行う支配者側の国)のフランス系白人が混合し、料理の点で言えば非常に興味深いレシピが続々と生まれました。特に宗主国がフランスの場合、フランスは植民地現地の食文化を変える政治支配を行ってきたので、お洒落で美味しい調理技法がアフリカに根付くことになります。このアシャールもその一例です。


heart『フレンチクレオールの豊かな融合♪ アシャール♪』
材料(2~4人分):

ゆでる野菜(※1)
250 g
生姜
1 cm角
玉ねぎ
1/8個
ターメリック
小2/3
コリアンダー
小1/2
ナツメグパウダー
小1/8
クローブパウダー
小1/10
こしょう
小1/8
小1/4
サラダ油
大1
マスタード(※2)
小1/2
大1

※1:野菜はキャベツをメインに、にんじん、インゲン、ニラ、ピーマンなどをミックスするとよいです。この写真ではキャベツ180 g、にんじん40 g、三尺ささげ(インゲンに似た野菜)30 gを使いました。
※2:マスタードはつぶつぶのないなめらかなタイプがよいです。なければおでんの辛子を量を減らして代用できます。

作業工程:15 分

  1. キャベツは太めの千切りに、にんじんなどはスライサーにかけるか普通の千切りに、いんげんなどは数cm長さに切る。
  2. 鍋に野菜が入る量の湯を沸かし、沸騰したら野菜を入れて1分間ゆでてザルにあげ、冷水にいったん浸けて粗熱を取り、ザルにあげておく。
  3. 生姜を細かいみじん切りにし、玉ねぎをみじん切りにする。
  4. ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、ナツメグパウダー、クローブパウダー、こしょう、塩を計量し、1つの皿に入れてスパイスミックスを作っておく。
  5. フライパンにサラダ油を入れて熱し、生姜と玉ねぎを入れて炒め、香りが出たら野菜、スパイスミックス、マスタード、酢を入れ、素早く全体を混ぜ、フライパンから器に移す。
  6. 味見をして、塩加減や酢加減を好みに調える(調味料を追加するときはボウルの中で混ぜるとよい)。
  7. Enjoy!
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アシャール

美味しーい♡♡♡

「アシャール」と聞いて、これはインド料理などで有名なアチャール(ピクルス類)が語源だとすぐにピンと来ました。それがフランスのお洒落な調理技術の影響を受けたか、フランス人の植民地に入ったインド料理のフュージョンというか、ともあれそれは素敵なホットサラダになっています。食べた感想は、まず生姜のアクセントがとても良く、スパイス加減がインドを彷彿とし、しかしビネガーやマスタードやオイルの調味がとてもフランス家庭料理風なのです。また作り置きにも良く、冷蔵庫の常備菜とした場合はホットサラダではなく冷菜になります。酢が入って爽やかで保存性が高く、味も良く、付け合わせ野菜に是非是非です。

野菜料理は素敵です♡

美味しくて、健康を気遣う料理。そしてアイディアと幅が広がる世界の料理。みなさんも世界のサラダを是非作ってみてください。

ガラムマサラ次回はガラムマサラを使った世界のサラダです。素敵な色の料理ですよ(えっ?ガラムマサラなのに?)。見るからに美味しそうな料理ですよ。お楽しみに♪



世界のスパイスサラダ

※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。



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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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