スパイス夏ドリンク!~14種類のスパイスで~
スパイスアンバサダーの7~8月の活動テーマとして、只今14回連載で、「暑い夏をスパイスを使った「ドリンク」で楽しもう♪」を掲載しています♪
世界のドリンクには様々なスパイスが使われている。
それならば、そのドリンクを実際に作ってレシピ化して、自宅で楽しんで発信することは私の大きな喜びになるでしょう。そう思ったら、世界のレアレシピも含めてたくさんスパイスドリンクを楽しみたい! そして前回作ったカシミリチャイがとても良かったので、そのことが刺激となって新しい分野へもチャレンジする元気が出ています!
そこで上に画像で並べた14種類のスパイスを毎回新規に1つずつ使い、全14回連載ですべて使い、夏に合う美味しいドリンクを楽しんでいます。皆様にも暮らしの幅が広がる素晴らしいレシピを見ていただけたら嬉しいです。
* * *
【第9回】ガーナ料理「ゾムコム」
今回はクローブホールを使用したレシピです。
クローブホールは、実はちょっと料理に使うのが難しいスパイスです。なぜなら口に入ってガリっと噛んだときに強烈かつ独特かつ異質な香りが口に広がり、大人でも不快に感じる人が少なくありません。以前、他の方が主催する「スパイスカレーを楽しもうイベント」に呼ばれてお手伝いしたとき、主催者がクローブのホールをしっかり使ってカレーを作っていたんですね。でもお子さまは正直なので、それが口に入ると、カレーごと口から出してしまうんです。見ていて、私も気をつけなくちゃなと思ったものです。ただし、噛まなければ料理に合う力強い香りをつけてくれます。
西アフリカのゾムコムは、クローブや鷹の爪をミキサーで粉砕することで、美味しさを増し、不快さが生じず、まさしくスパイスたる役割を見事に果たしています。路上でおばちゃんが100セーファーフラン(約25円)くらいで売っているような、庶民に広く愛される、ブラックアフリカ度満載の飲み物です。

材料(4~6人分):
- はったい粉(※1)
- 1 C
- 冷水
- 600 mL
- 生姜
- 1.5 cm角を1個
- 鷹の爪
- 1.5 cm
- クローブホール
- 2個
- 黒こしょう粒
- 3個
- 牛乳
- 100 mL
- 無糖ヨーグルト
- 150 g
- 砂糖
- 大3
- 氷
- 1人数個
※1:はったい粉は現地の雑穀(パールミレットなど)の代用です。
作業工程:5 分
- ミキサーにはったい粉と冷水(ミキサーからあふれない量)を入れて軽く回し、粉を湿らせる。
- 生姜、鷹の爪(種は入れない)、クローブホール、黒こしょう粒をミキサーに入れ、あふれないように気をつけながら残りの冷水を入れ、ミキサーを回して固形分が完全になくなるように撹拌する。
- ミキサーにまだ余裕があれば牛乳とヨーグルトと砂糖を入れてさらに撹拌する(余裕がない場合はミキサーの中を一部取り出す)。
- 味見をして甘さ加減や水っぽさ加減を好みに調える。
- ザルを通して固形分や泡を取り、飲む器に注ぎ、氷を浮かべて出来上がり。
- Enjoy!

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美味しーい♡♡♡
いやまじ、すごい、これ本当に西アフリカ味になっている!!
さて、ガーナやブルキナファソのゾムコムは、現地では主にはパールミレットと呼ばれる雑穀で作ります。しかし現地のミレットは日本では普通には手に入らず。まず検討した点は、普通のスーパーの買い物で作れるよう、「穀物」や「雑穀」の定義から勉強をし、その結果、かなり普遍的に売られていて雑穀感があるものとして、はったい粉を選出。
西アフリカのミレットやソルガムの代用を求める検証と結果
【よく分かる】ミレットとソルガムについて
そうして作るゾムコムは、「ガーナあたりで飲んだのはこういう感じだったわよね!」と思えるよう何度か試作して配合を調整をしたので、本当に西アフリカ味になっています。驚くのは鷹の爪やクローブなんかも入っていて、穀物の滋養の味わいの底辺にスパイシーを感じることです。暑い国でこのドリンクに氷を入れて飲むのが美味しいんですよ。
次回はシナモンスティックを使ったドリンクです。ドリンクには最も使いやすいスパイスなのですけれど、ここはアレンジではなく正統を。私はアフリカのスワヒリのドリンクに挑戦しようと思います。

~パキスタン料理、ハルディドゥードゥ

~インド料理、ジャルジーラ

~インド料理、ダニヤパニ

~インド料理、パナカム

~メキシコ料理、セルベッサコンチレ

~バングラデシュ料理、ボルハニ

~インド料理、シカンジ

~パキスタン料理、カシミリチャイ

~ガーナ料理、ゾムコム

~タンザニア料理、チャイヤランギ

~ハイチ料理、アカサン

~モーリシャス料理、マサラチャイ

~ドイツ料理、ホッペルポッペル

~インド料理、ティリカドゥガムティー
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。