夏の食事にスパイスは合いますよね。スパイスアンバサダーの活動として、「スパイスを使う夏のスパイシーごはん」というテーマに取り組み、今日より10回連載で夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載しています。
世界の料理って本当に素敵です。
「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」
食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がる。
興味を持ってくださり、作って食べて、そして、気に入って下さることを期待して。
ここではそんな思いを込めて、丁寧に10回連載を記載していこうと思います。
* * *
【第7回】東南アジア編・フィリピン料理「カルデレータ」
フィリピンには、カルデレータ、メヌード、アフリターダといった、こってりしたシチューの料理がたくさんあります。これがまた、暑い国ならではの濃厚さで、特にこの中でもスパイシーな位置にあるカルデレータは、日本の夏にとても合う料理です。

材料(4~6人分):
- じゃがいも
- 2個
- にんじん
- 1本
- サラダ油
- 大2.5
- 玉ねぎ
- 1個
- にんにく
- 4かけ
- 塊の肉(※1)
- 300 g
- トマトソース(※2)
- 200 mL(※2)
- ケチャップ
- 大2
- ベイリーフ
- 3枚
- 粗挽き唐辛子(※3)
- 小1/3
- レバーペースト
- 50 g
- コンソメ顆粒(※4)
- 小1弱
- 水
- 200 mL
- レリッシュ(※5)
- 大1
- パプリカパウダー
- 大1
- ナンプラー(※6)
- 小1
- 塩
- 小1/2
- こしょう
- 小1/4~小1/3
- 砂糖
- 小1/3
- ピーマン
- 4個
※1:牛肉や豚肉など。肉の種類は問わないが、あまり長く煮込まない場合は柔らかい部位がよい。
※2:トマトソースはトマト缶の中身をブレンダーにかけて作ることができます。
※3:粗挽き唐辛子はキムチ唐辛子など辛さが優しいものを使います。一味唐辛子で代用できますが、辛さが強いことがあるので少ない量から使います。
※4:現地ではよく煮汁にビーフスープを加えるので、コンソメ顆粒と水はその代用です。ダシダなど牛ダシの素があればそれを使うとよいです。
※5:レリッシュはサンドイッチに挟むきゅうりのみじん切りの甘いピクルスで、市販されています。ない場合はきゅうりのピクルスをみじん切りにするか、オリーブとその漬け汁を入れるか、省きます。
※6:ナンプラーは現地のパティスに相当する魚醤です。
作業工程:40 分
- じゃがいもとにんじんの皮をむき、一口サイズに切る(カレーライスを作るときみたいに)。
- 大きなフライパン(あるいは鍋)にサラダ油を入れ、中火で熱し、じゃがいもとにんじんを入れ、ときどき混ぜながら10分くらい表面を揚げ焼きにする。
- その間に玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、肉を一口サイズに切る。
- トマトソースをトマト缶から作る場合は、トマト缶(400 g入り)の中身をハンドブレンダーかミキサーにかけ、その半量を取り、ケチャップを加えておく(混ぜなくてよい)。
- じゃがいもとにんじんを取り出し、油が残ったフライパンに玉ねぎとにんにくを入れて炒める。
- 玉ねぎが透き通ってきたら肉を入れ、表面に焼き色がつくように炒める。
- トマトソース、ベイリーフ、粗挽き唐辛子、レバーペースト、コンソメ顆粒、水、レリッシュ、パプリカパウダー、ナンプラー、塩、こしょう、砂糖を入れ、優しく混ぜながら水分を飛ばしていく。
- その間にピーマンの種とヘタを取って一口サイズに切る。
- じゃがいも、にんじん、ピーマンを加え、優しく混ぜながら水分を飛ばしていく。
- もったりしてきたら味見をし、塩加減や辛さ加減や甘さ加減などを好みに調えて出来上がり。
- Enjoy!
フィリピンを代表する料理に、カルデレータがあります。アフリターダやメヌードのようにこってりと煮込む料理で、材料には作り手による差異はあるものの、レバーペーストを加えてこってりとしたコクを出し、唐辛子の辛さも使い、夏のスタミナ料理のように作るのがポイントです。よくスパイシーシチューとは言われるものの、使うスパイスは数少なくシンプルで、その分それ以外の旨味の加え方が本当に上手。是非現地のように、ティーカップなどを使って型抜きライスを作り、添えてみてください。
「夏のごはんは、スパイシーが合う!」
これからも、その楽しさと美味しさが詰まったレシピを厳選し、夏に合う、世界10か国のスパイシーごはんを掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。

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※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。