【世界20か国朝食!スパイスで地球を感じる・連載第9回おかず編】ソマリア料理ベール

2021/05/05

『スパイスアンバサダー2021』
4~6月の活動は「スパイスを使う世界の朝食」という、私にピッタリなテーマで、依然としてヤル気もあがっています♪

世界の朝ごはん

世界の料理って素敵です。折角色とりどりの文化にあふれるこの地球に生まれたのに、ごく1点の料理にとどまるのってもったいない。

<世界のスパイス朝ごはんの選別コンセプト>
20回連載で、世界のスパイス朝ごはんとそのレシピを紹介します。選ぶコンセプトは以下の通りです。

  1. 家庭の朝食と旅人が得る朝食は違う。正直、旅人基点でないと日本人は世界の料理に出会いにくい。だから基本コンセプトは「旅して出会う世界の朝食」とした。例えば「キューバ旅行気分♪」のように旅人視点を重視した。
  2. 主催者選定スパイス17種類のうち最低1つを使用する。
  3. 世界246か国を俯瞰してその国にどんなスパイス料理(選定17種類内)があるかを検証し、私がその国でその料理を実食した本物の料理を重視する
  4. 本物重視。スパイスを使った我流アレンジ料理にはしない。スパイスを使うその国の食とする。
  5. その料理がその国で朝食になりうるか、そしてそれはその国の国民食かどうかを検証済みとする。国民食の要件は、traditional、common、あるいはpopular。
  6. スープ編、おかず編、主食編、ドリンク編と、配膳別に各5回ずつ紹介。なお液状のディップ類は主食を食べるためのものならおかずに、汁を飲むならスープに編入。また肉類であっても主食と合体していてそれ一品で食事が完結するなら主食に編入した(例:肉まん)。
  7. 各配膳内(5回内)ではメインスパイスは重複しない
  8. 全体を通して(20回内)国は重複しない

・・・とこのように、相変わらず壮大な計画と構想で練られた20レシピ。きちんと発信を実現していこうと思います。

世界の料理って本当に素敵です。

美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。

特別な時間を贈ります。

* * *

連載第9回はおかず編(4)・ソマリア料理の「ベール」です。
ソマリアでもエジプトでもそうだった。彼らは朝から内臓を食べる、朝から・・・。なぜならば、動物が屠殺されるのは朝だから、内臓類は朝食べるのが一番美味しい。彼らは朝からレバーや腎臓を食べるから、私も朝からレバーや腎臓を食べていた。香辛料が利いて旨いのだ。ベールはレバーの意味です(腎臓はケリヨと呼ぶ)。

ベール

レシピは簡単です。

heart『レバーにソマリア香辛料♪ ベール♪』
材料(2~3人分):

レバー(※1)
200 g
じゃがいも
100 g
玉ねぎ
100 g
サラダ油
大2
小1/2
クミンパウダー
小1/2
こしょう
小1/3
ターメリックパウダー
小1/4
カルダモンパウダー
小1/4
クローブパウダー
少々
生の唐辛子(※2)
1人1本

※1:現地では羊レバーやラクダレバーを使います。日本で手に入るものであれば、牛レバーがあればよいが、なければ鶏レバーでもよい。
※2:あれば緑唐辛子がよい。

作業工程:15 分

  1. レバー、じゃがいも、玉ねぎを細切りにする。
  2. フライパンに油と塩を入れ、熱し、具を入れて炒める。
  3. スパイスを加えて炒め、全体をなじませる。
  4. 器に盛り、あれば生の唐辛子を添える。
  5. Enjoy!
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ベール

ああ素敵。ときどきはこうして食卓に乗せたい、美味しい世界の料理・・・。
アラブやソマリの文化では、朝食によくレバーを食べます。新鮮なレバーに香辛料の香りが実に素晴らしい。レバー嫌いの方にも「もしかしたらレバー好きになれるかもしれませんよ」と、おすすめしたくなってしまうほどの美味しさです。

私が好きな言葉は、
「料理の向こうに地球が見える」

こんな料理を、ソマリアの風景に重ね、自宅でもソマリア旅行気分を感じられたらこんなに嬉しいことはない・・・。

ソマリア

なぜならば -すみなしものは心なりけり- だから・・・。

私たちは、外国にいなくても、外国の文化や風土を自宅に取り入れることができる。料理と食卓ならそれが最も簡単で確実です。

美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。

・・・これからも、そんな想いが詰まったレシピを厳選し、世界20か国のスパイス朝食を綴っていきます。どうぞ次回もご期待ください。よろしくお願いします。

世界の朝ごはん

<世界20か国のスパイス朝食・目次一覧>
メルジメッキチョルバス【第1回スープ編(1)】
~西アジア・トルコ料理、メルジメッキチョルバス


ハルチョ【第2回スープ編(2)】
~コーカサス・ジョージア料理、ハルチョ


サルーナ【第3回スープ編(3)】
~西アジア・アラブ首長国連邦料理、サルーナ


ビーフスープ【第4回スープ編(4)】
~東アフリカ・ケニア料理、ビーフスープ


スプドゥポワソン【第5回スープ編(5)】
~西欧・フランス料理、スプドゥポワソン


ホムス【第6回おかず編(1)】
~西アジア・シリア料理、ホムス


ナーゲシ【第7回おかず編(2)】
~西アジア・イラン料理、ナーゲシ


ソスプワノワ【第8回おかず編(3)】
~カリブ海・ハイチ料理、ソスプワノワ


ベール【第9回おかず編(4)】
~東北アフリカ・ソマリア料理、ベール


***【第10回おかず編(5)】
~東南アジア・カンボジア料理、***


***【第11回主食編(1)】
~インド洋アフリカ・マダガスカル料理、***


***【第12回主食編(2)】
~南アジア・インド料理、***


***【第13回主食編(3)】
~カリブ海・プエルトリコ料理、***


***【第14回主食編(4)】
~東アジア・中国料理、***


***【第15回主食編(5)】
~東南アジア・ベトナム料理、***


***【第16回ドリンク編(1)】
~西アジア・イラク料理、***


***【第17回ドリンク編(2)】
~西アジア・アフガニスタン料理、***


***【第18回ドリンク編(3)】
~南米・ペルー料理、***


***【第19回ドリンク編(4)】
~西アフリカ・セネガル料理、***


***【第20回ドリンク編(5)】
~カリブ海・アンディグアバーブーダ料理、***


世界の朝ごはん

スパイスで世界の朝ごはん料理レシピ

※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。



* * *

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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