スパイス夏ドリンク!~14種類のスパイスで~
スパイスアンバサダーの7~8月の活動テーマとして、只今14回連載で、「暑い夏をスパイスを使った「ドリンク」で楽しもう♪」を掲載しています♪
世界のドリンクには様々なスパイスが使われている。
それならば、そのドリンクを実際に作ってレシピ化して、自宅で楽しんで発信することは私の大きな喜びになるでしょう。そう思ったら、世界のレアレシピも含めてたくさんスパイスドリンクを楽しみたい! そして前回作ったシカンジがとても良かったので、そのことが刺激となって新しい分野へもチャレンジする元気が出ています!
そこで上に画像で並べた14種類のスパイスを毎回新規に1つずつ使い、全14回連載ですべて使い、夏に合う美味しいドリンクを楽しんでいます。皆様にも暮らしの幅が広がる素晴らしいレシピを見ていただけたら嬉しいです。
* * *
【第8回】パキスタン料理「カリミリチャイ」
今回はカルダモンホールを使用したレシピです。
カシミールという、インドとパキスタンと中国が接するあたりの桃源郷のような土地には、緑茶をピンク色に変えて飲む習慣があります。「りょ!?緑茶がピンクになる!?」と話題のドリンク。美味しいのであなたも作ってみませんか。
<カフワ(ピンクの元の濃厚液)の材料>(出来上がり約250 mL)
- 水
- 500 mL
- 緑茶(※1)
- 大2
- カルダモン
- 5さや
- 八角
- 2角(1/4個)
- 重曹
- 小1/5
- 塩
- 小1/5
- 氷
- 100 g
<塩入りピンクミルクティーの材料>(2杯分)
- ピスタチオ(※2)
- 2つ
- 牛乳(※3)
- 350 mL
- 塩
- 小1/4
- カフワ
- 大3
※1:現地では中国緑茶で作りますが、日本の緑茶(煎茶など)でよいです。
※2:ピスタチオ以外のナッツ類でもよいです(アーモンド等)。
※3:牛乳は成分無調整等の美味しいものを使います。
作業工程:50 分
- <カフワ(ピンクの元の液)を作る>カルダモンのさやに包丁かハサミで切れ込みを入れる。
- 小鍋に水、緑茶の茶葉、カルダモン、八角(のうちの2角)、重曹、塩を入れて火にかけ、沸騰したら、弱くブクブクと泡が出る程度に火加減を落とす。
- ときどきお玉ですくっては落とす作業を繰り返し、空気を含ませるように、少しずつ水分が蒸発するように煮る。
- 10分おきに白い小皿に取って色調を観察する(緑茶がだんだんと赤くなる)。赤い色がもう変化せず、体積が1/3くらいに減ったら、火を止める。
- 氷を入れて粗熱を取り、茶漉しで固形分を除去して小ビンに入れる。<カフワ完成。この状態で冷蔵庫に入れておける。>
- <塩入りミルクティーを淹れる>ピスタチオの殻を割り、中から実を出してすり鉢に入れ、すりこぎで粗く叩いておく。
- 小鍋に牛乳と塩を入れて中火にかけ、お玉で牛乳をすくって落とすことを繰り返し、熱めに温まったらカフワを入れる。
- カップに注ぎ、ピスタチオをトッピングして出来上がり。
- Enjoy!
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美味しーい♡♡♡
「緑茶で作るピンクティー」。私はこれを日本の緑茶で作ることに成功して、しかもそれが滋養にも良い美味なる塩茶で、感激しました。塩入りのミルクティーは、汗をかいたときの塩分補給のみならず、カルシウムやミルクの滋養分も補給してくれ、飲むととてもほっとするものです。緑茶をピンクに変える工程は驚きと恐怖(笑)の連続ですし、重曹入りの緑茶など飲むのも恐ろしいかと思うのですが、実はこの工程で、ココアのフレーバーが生まれるんです。是非温かく、ミルクもちょこっと泡立てて、目にも美味しいピンクミルクティーを飲んでみませんか。
次回はクローブホールを使ったドリンクです。クローブホールは苦みが出るからとても使用が難しいスパイスですが、アフリカ人の知恵を借りちゃいましょう☆ お楽しみに♪
【第1回】ターメリック使用
~パキスタン料理、ハルディドゥードゥ
【第2回】クミンパウダー使用
~インド料理、ジャルジーラ
【第3回】コリアンダー使用
~インド料理、ダニヤパニ
【第4回】カルダモンパウダー使用
~インド料理、パナカム
【第5回】唐辛子粉使用
~メキシコ料理、セルベッサコンチレ
【第6回】マスタードシード使用
~バングラデシュ料理、ボルハニ
【第7回】クミンシード使用
~インド料理、シカンジ
【第8回】カルダモンホール使用
~パキスタン料理、カシミリチャイ
【第9回】クローブホール使用
~ガーナ料理、ゾムコム
【第10回】シナモンスティック使用
~タンザニア料理、チャイヤランギ
【第11回】シナモンパウダー使用
~ハイチ料理、アカサン
【第12回】ジンジャーパウダー使用
~モーリシャス料理、マサラチャイ
【第13回】ナツメグパウダー使用
~ドイツ料理、ホッペルポッペル
【第14回】ヒハツ使用
~インド料理、ティリカドゥガムティー
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。