スパイスアンバサダーとして活動しています。いよいよ冬を迎える季節となり、「スパイスを使っていつものお鍋が世界へアレンジ!」というコンセプトの魅力を発信中。全9回の連載にて紹介しています。
「いつもの日本の鍋料理からアレンジを。」そして「美味しい料理は世界中にあるのだからじゃんじゃん取り入れて楽しんでいけたらいい。」と、私自身もそういう楽しいことを考えて、スパイスを使う世界の本場の鍋料理を作ってみたいと思いました。食材はすべて日本で調達しながら外国風にアレンジができる料理です。食卓の楽しさの幅が広がります!
【第6回】ニカラグア料理「ソパマリネラ」
レシピは簡単です。

材料(4人分):
- 薄力粉
- 大3
- 水A
- 大3
- 魚介類(※1)
- 1 kg
- 水B
- 1.2 L
- ブーケガルニ野菜(※2)
- 数本
- 玉ねぎ
- 1個
- セロリ
- 太い茎を5 cm
- にんにく
- 2かけ
- にんじん
- 小1本
- ピーマン
- 2個
- トマト
- 1個
- クミンパウダー
- 小1/3
- ドライオレガノ
- 小1/3
- オールスパイス
- 小1/8
- 塩
- 小1/2(※3)
- ターメリック(※4)
- 小1/3
- スキムミルク(※4)
- 大2
※1:魚介類は、魚、エビ、カニ、イカ、貝などから3種類以上を使います。写真は鮭、ハタ、ムール貝、有頭エビ、イカを使っています。
※2:ブーケガルニ用の野菜は煮汁の香味付けに加えます。葉がついたセロリの茎、ミントを茎ごと、パセリを茎ごと、タイムを枝ごと、パクチーなどが合います。
※3:使う魚介類からどれだけ塩分が出るか分からないので塩は控えめに加えます。
※4:ターメリックパウダーとスキムミルクは黄色みがかった不透明さを出すために加えており、必須の材料ではありません。
作業工程:1 時間
- <水溶き小麦粉を作る>小さな容器に薄力粉と水A(大さじ3杯ずつ)を入れて混ぜておく。
- <具の準備>魚介類を好みのサイズにカットする。(食べやすいサイズに切ってもよいし見栄え良さを出すために大きなままでもよい。)
- <魚介類のダシを取る>鍋に水B(1.2 L)を入れて火にかけ、魚のアラや頭、エビの殻、イカの中骨など、ダシが出る部分を入れて煮る。
- ブーケガルニ野菜(セロリの葉、ミント、パセリ、タイム、パクチーなど)を加えて煮る。
- <ソフリートを作る>玉ねぎ、セロリ、にんじん、にんにく、ピーマン、トマトをみじん切りにする。
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、みじん切り野菜を入れてねっとりと柔らかくなるまで炒め、ソフリートを作る。
- <鍋の仕上げ>ダシを取っている鍋から食べないもの(エビの殻など)を取り出す。(魚肉がついた骨や食べる葉などは残しておいてよい。)
- 魚介の具、ソフリート、クミンパウダー、ドライオレガノ、オールスパイスパウダー、塩を入れていったん沸騰させる。
- 弱火にしてフタをして30分以上煮る。
- 味見をし、塩加減などを好みに調える。
- ターメリックパウダーとスキムミルクを加えて黄色みがかった不透明さを出し、水溶き小麦粉を流し入れて全体になじませて出来上がり。
- Enjoy!
美味しーー!♡♡♡
魚介類が好きな方なら、この写真を見るだけで絶対美味しいってわかっていただけると思います。「ソパ」はスープ、「マリネラ」は水夫に由来する単語で、今回は、現地の不思議な黄色~オレンジ色を目指して、見た目にも気遣ってレシピ化しました。
中米の文化はメソアメリカとカリブ。
中米の国々に根付く美味しい魚介類の鍋料理は、カリブ文化の土着の味です。香味野菜を刻んで炒めて美味しい「ソフリート」という調味ベースを加えることも新しい調理の勉強になりますよ。そしてソフリート仕立ての煮汁は非常に美味しいし、オレガノやオールスパイスなどの好みの香辛料を風味付けにして、日本の鍋とは異なるアレンジが、きっと食卓の新しい喜びになるでしょう。
* * *
コンセプトは「いつもの日本の鍋料理からアレンジを」。
だって、「レパートリーがあるって大事ですよね」。
だから今回のスパイス料理テーマも前向きにたくさん取り組んで、真に美味しい世界の料理を発信したいと思います。
次回もまた見に来てください♪

鍋料理の定義

南アフリカ共和国料理「ポイキーコース」

中国回族料理「丸子汤」(ワンズタン)

シンガポール料理「肉骨茶」(バクテー)

ポルトガル料理「アルカトラ」

ニカラグア料理「ソパマリネラ」

ナイジェリア料理「ペッパースープ」

中国料理【シメの】「テントゥク」

日本料理【おまけの】「しし鍋」
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。