゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2023】
使用スパイス:コリアンダーシード、クミンシード、フェヌグリーク、粒こしょう、ターメリック、マスタードシード、シナモン、鷹の爪
スパイスアンバサダー2023
「スパイスアンバサダー2023」活動中です♪ 7~9月の活動テーマとして、「日本の味とスパイスの和」に取り組んでいます。どうぞよろしくお願い致します。
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コンセプトと調理条件
コンセプトは「本格インド味で「わ」!みんなが喜ぶ夏の和カレー」(コンセプト決定の詳細は第1回記事参照)
4種類の新規料理を作るためのスパイス類は、
<コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ガラムマサラ、レモンペースト>
4種類とも夏野菜料理にするため使用野菜は、
<ゴーヤ、トマト、なす、オクラ>
安定して和のだしの味をレシピ化するため市販のめんつゆとしてはスタンダード商品の1つであるヤマキ社の2倍濃縮タイプを使用。
あと条件としては簡単調理であること。簡単の反対語は難しいなので、発酵の加減や火の通し加減や包丁での切り方や成形が難しいといった要素がない料理を作りましょう。
和カレー4品の盛り合わせイメージ
インドでは数種類のカレーをターリやミールスの名称でこんなふうに盛り合わせてくれます。ごはんなどの主食と、生野菜と、割と高い確率でヨーグルトやバターミルクなど乳製品がついてきます。
ここに見えている4つの和カレーのレシピを4回にわたって1つずつ掲載しています。
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【第3回】和サンバル
この写真の上中央です。
「和」っぽい器に盛りつけてみました♪
これはインドのアンダマン諸島で楽しかった味。南インドの各地の定番なのですが、一応アンダマン諸島での料理名は「Sambar」(サンバル)。インドの大・大・大・定番のスパイスカレーの1つです。
なす&レモンペースト&めんつゆ味♪
サンバルを作るためには「サンバルパウダー」というスパイスミックスを用意します。市販品を買うともちろん簡単。私は手作りしているので参考までにそのレシピも掲載しておきます。
材料(出来上がり約200 mL分):
- コリアンダーシード
- 大6
- 鷹の爪
- 1~2本
- クミンシード
- 大2
- フェヌグリークシード
- 大1/2
- 粒こしょう
- 大1/2
- レンズマメ(※1)
- 大3
- カレーリーフ(※2)
- 8枚
- ヒン(※3)
- 耳かき1/2杯分
- ターメリック
- 大1/2
- マスタードシード
- 小1/2
- シナモンパウダー
- 小1/5
- ココナッツシュレッド
- 大1
※1:インドには多種類の豆があって、サンバルパウダー作りにはウラドダルなどもよく使われますが、現地でもレンズマメも使われるので、ここでは日本で比較的手に入りやすい豆としてレンズマメ(皮むきタイプ)を使用しています。
※2:カレーリーフは生の葉を冷凍したものを使用しています。現地の料理のフレーバーが出るので推奨しますが、ない場合は省きます。
※3:ヒンはヒングとも表記される、ニラくさい香りがする植物性樹脂です。ない場合は省きます。
作業工程
- 材料を小さなフライパンに計量する。
- フライパンを強火で熱し、中を混ぜながら加熱を続け、材料が少しパチパチと音を出し、うっすらと煙が出るようになったら火を止め、ほかの容器に取り出して粗熱を取る。
- パウダーミルにかけて微粉末状にする。
- Enjoy!
では、買うか作るかして手元にサンバルパウダーがあるとして、南インドの全家庭の味とも言えるかもしれない素晴らしい料理を和カレーバージョンで作ってみましょう。
材料(10人分):
- レンズマメ(※1)
- 1 C
- 水
- 1 L
- 野菜(※2)
- 500 gくらい
- サラダ油A
- 大2
- ターメリック
- 小1/2
- 塩
- 小1
- サンバルパウダー(※3)
- 大1.5
- レモンペースト(※4)
- 小1/2
- 砂糖(※5)
- 小1/3
- マスタードシード
- 小2/3
- クミンシード
- 小1/2
- 鷹の爪
- 2本
- ヒン(※6)
- 耳かき半分程度
- サラダ油B
- 大2
- めんつゆ(2倍希釈)
- 小2
※1:レンズマメは皮むきタイプを使っています。
※2:野菜は様々なバージョンがありますがここではなす、玉ねぎ、にんじんを使っています。
※3:サンバルパウダーは上に記載のように手作りできます。市販品を購入してもよいです。
※4:レモンペーストは現地のタマリンドペーストの代用です。
※5:砂糖は現地のジャガリー(ヤシ砂糖)の代用です。
※6:ヒンはヒングとも表記される、ニラくさい香りがする植物性樹脂です。ない場合は省きます。
作業工程:30 分(豆を水に浸ける時間を除く)
- <事前準備>レンズマメを洗って水(分量外)に浸けておく。1時間以上浸けるとよい。
- <豆を煮る>鍋にレンズマメと水800 mLを入れて混ぜながら強火にかけ、沸騰したら弱い沸騰を保つ程度に火加減を下げ、ときどき鍋の中でお玉の底で豆を潰すようにしながらクリーミーな煮豆を作る。
- <野菜を煮る>豆を煮ている間に、野菜類を1~2 cm角くらいに切る。※にんじんのような硬い野菜は小さめに。
- 鍋にサラダ油A(大さじ2杯)を入れて加熱し、野菜を炒め、野菜類が加熱されたら水200 mL、ターメリックパウダー、塩を入れて強火にかけ、沸騰したら上下を返して弱火にし、フタをして、途中ときどき上下を返しながら柔らかくなるまで煮る。
- <豆の続き>豆を味見し、ほくほくと柔らかく煮えていたら、サンバルパウダー、レモンペースト、砂糖を入れて混ぜ、火からおろす。
- (豆のオプション:豆の鍋にハンドブレンダーを入れて数か所を少し撹拌し、よりクリーミーな煮豆にする。)
- <香辛料を揚げる(テンパリング)>小さな容器にマスタードシード、クミンシード、鷹の爪、ヒンを入れておき、小さなフライパンにサラダ油B(大さじ2杯)を入れて中火で熱し、十分に熱くなったら一気にスパイス類を入れてじゅわっと揚げ、香ばしさが出たらすぐに豆の鍋に入れて混ぜ込む。
- <仕上げ>豆の鍋と野菜の鍋の中身をすべて合わせて火にかけ、ぐつぐつと煮て、野菜と豆をなじませる。
- 野菜類がしっかりと柔らかく煮えていることを確認し、めんつゆを加えて混ぜて味見をし、塩加減、酸味加減、スパイス加減を好みに調えて出来上がり。
- Enjoy!
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わ!美味しいー♡
和の味がするので和っぽい器に盛ればいつもの食卓に合う♪・・・それどころか和食そのものに見えてしまう。
現地風のターリ/ミールス形式も楽しい♪
今回のレシピの一口めの感動はすごかった。受けた感動がすごかった。まず、土台のサンバルが果てしなくインドの味を高い完成度で再現できている。これがほぼ放置で30分で出来るのだからすごいですし、土台が本格の本格の本格インドなので、とにかく美味! 豆が味噌っぽいのでめんつゆの和のだしの味が、我々のソウルフードのように合う気すらします。これは相当に美味です。
なおだしの香りが壊れないようめんつゆは最後に加えています(常識)。だからめんつゆを入れる&入れないで、本格インドと和カレーの両方の味を楽しむこともできるのが工夫ポイントです。
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コンセプトは、「本格インド味で「わ」!みんなが喜ぶ夏の和カレー」。
「わ」から連想できるものはたくさんあります。
わー!いい香り!
わお!すごい美味しい!
本格的インド料理なのに和の味がする!
インドと日本の融和!調和!
国を越えて地球が繋がる料理の輪!
そして、
インドのスパイス+日本のだし=(←わ)美味しい新レシピ!
今回の取組みのためにも気合いを入れて、私は5月~6月にインド各地を旅してきました。インド料理に対しても第一人者となるべく本物体験を各地で増やした上で、今回美味しい新レシピも増えました。この取り組み、やってよかったと心底思っています。次回は最終回です。どうぞお楽しみに。
【第1回、和バルバル】
ゴーヤ&コリアンダーパウダー&めんつゆ
タミルナード州「パーガッカイバルバル」
【第2回、和タッカリ】
トマト&クミンパウダー&めんつゆ
ケララ州「タッカリフライ」
【第3回、和サンバル】
なす&レモンペースト&めんつゆ
アンダマン諸島「サンバル」
【第4回、和***】
オクラ&***&めんつゆ
ウッタラカンド州「***」
※本記事は(1)「ハウス食品×フーディストパーク」」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター受領したことに基づき執筆するものです。