スパイス夏ドリンク!~14種類のスパイスで~
スパイスアンバサダーの7~8月の活動テーマとして、只今14回連載で、「暑い夏をスパイスを使った「ドリンク」で楽しもう♪」を掲載しています♪
世界のドリンクには様々なスパイスが使われている。
それならば、そのドリンクを実際に作ってレシピ化して、自宅で楽しんで発信することは私の大きな喜びになるでしょう。そう思ったら、世界のレアレシピも含めてたくさんスパイスドリンクを楽しみたい! そして前回作ったゾムコムがとても良かったので、そのことが刺激となって新しい分野へもチャレンジする元気が出ています!
そこで上に画像で並べた14種類のスパイスを毎回新規に1つずつ使い、全14回連載ですべて使い、夏に合う美味しいドリンクを楽しんでいます。皆様にも暮らしの幅が広がる素晴らしいレシピを見ていただけたら嬉しいです。
* * *
【第10回】タンザニア料理「チャイヤランギ」
今回はシナモンスティックを使用したレシピです。
素敵な色の紅茶。英語で「Tea of color」をスワヒリ語では「Chai ya rangi」(チャイヤランギ)と言います。私は世界の各地を旅して、ケニアとタンザニアのこの紅茶を最も美しい紅茶だと思いました。朝、飲食店の屋外の路上で炭火を起こして大鍋に入れて作る光景を見ると、興味深々で鍋をよく覗き込みに行ったものです。そのとき大体の水とスパイスの量をメモし、泊まった宿のお姉さんと一緒にスパイスティーを淹れて、つまりは淹れ方も観察して、各地で飲んだ甘さをしっかりと覚え、日本で再現したお気に入りかつ自信作のレシピです。
材料(8人分):
- 水
- 1.5~1.6 L
- シナモンスティック
- 1本
- クローブホール
- 8粒
- 黒こしょう粒
- 10粒
- カルダモンホール
- 8個
- 紅茶の茶葉(※1)
- 6 g
- 砂糖
- 大7
※1:紅茶の種類によって味や色の出方が変わるので目安量です。ティーバッグだと茶葉2 g入りのものが多いので3つ分です。ここではインド産ニルギリ使用。
作業工程:15 分
- 鍋に水を入れて強火にかけ、シナモンスティック、クローブホール、黒こしょう粒を入れる。
- カルダモンホールの1か所に包丁かキッチンバサミで小さな切れ目を入れ、鍋に入れる。
- 鍋に水面より高さのあるザルを入れて紅茶の茶葉を入れるか、お茶パックに紅茶の茶葉を入れて鍋に入れる。
- 鍋が沸騰したら弱火にし、途中で味見をしながら10分ほど、あるいは「良い色になったし少し渋みが出て丁度よい」と思えるくらいに紅茶を煮出す。
- ザルやお茶パックごと茶葉を引き上げ、砂糖を入れて混ぜて溶かす。
- 味見をして甘さ加減などを好みに調える。
- 飲むときに上澄みを入れるか、または茶漉しを使ってカップに注ぐ。
- Enjoy!
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美味しーい♡♡♡
この甘さがアフリカ味です。だからこれを見ていいなと思ったら、是非アフリカ味で作ってみませんか。何より、パウダーではなくホールのスパイスを使うから紅茶の液体が澄んで本当に本当に美しい。この色がビューティフル。「チャイヤランギ」の「ランギ」は「色」という意味で、これは料理名自体が「色良い紅茶」といった意味なのです。そしてホールスパイスから出る風味がめちゃくちゃ美味しいです。
こんなふうに、これをたっぷり作っておいておけば、気が向いたときに東アフリカスワヒリ(※)の旅に出られますよ!!
※スワヒリ:アフリカの黒人文化とアラブの文化の融合。太平洋の交易から特にアフリカ東海岸に生まれた文化。
次回はシナモンパウダーを使ったドリンクです。ドリンクには最も使いやすいスパイスなのですけれど、ここはアレンジではなく正統を。また世界の本物のレシピをお届けしますね。今度はカリブ海へ、アロンジ!(※)
※アロンジ:Allons-y。レッツゴーのフランス語。
【第1回】ターメリック使用
~パキスタン料理、ハルディドゥードゥ
【第2回】クミンパウダー使用
~インド料理、ジャルジーラ
【第3回】コリアンダー使用
~インド料理、ダニヤパニ
【第4回】カルダモンパウダー使用
~インド料理、パナカム
【第5回】唐辛子粉使用
~メキシコ料理、セルベッサコンチレ
【第6回】マスタードシード使用
~バングラデシュ料理、ボルハニ
【第7回】クミンシード使用
~インド料理、シカンジ
【第8回】カルダモンホール使用
~パキスタン料理、カシミリチャイ
【第9回】クローブホール使用
~ガーナ料理、ゾムコム
【第10回】シナモンスティック使用
~タンザニア料理、チャイヤランギ
【第11回】シナモンパウダー使用
~ハイチ料理、アカサン
【第12回】ジンジャーパウダー使用
~モーリシャス料理、マサラチャイ
【第13回】ナツメグパウダー使用
~ドイツ料理、ホッペルポッペル
【第14回】ヒハツ使用
~インド料理、ティリカドゥガムティー
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。