和名はツボクサ。ボケない食事に取り入れたい筆頭野草!【レシピあり】

2018/08/10

私ね、以前の日記にこう書きました。

食事大事。痩せる食事、病気にならない食事、太らない食事、歯がいつまでも健康でいられる食事。骨がいつまでも丈夫でいられる食事。老後に頭がボケない食事。」
明日が誕生日です。日頃の行いを振り返って自分を調える6つのメモ。

ホント、天寿を全うするときまで、自分の足で歩き自分の歯で噛み自力でトイレをし、ボケずに自分の頭で考える。生涯背筋もまっすぐで。そうでありたいとつくづく思います。私は医療職にも就いているので、高齢化社会を受け、薬剤師で現場に出ると常に高齢化社会や老人問題との対峙です。杖、入れ歯洗浄剤、おしっこを何回分もためるオムツ。それだけでなく、漢方薬オンジ製剤やイチョウ葉エキス製剤など、記憶力の商品も取り扱います。そんな中、最近、記憶力の商品としてブラフミー(ゴトゥコラ)のお茶が販売されているのを知りました

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ブラフミーはインドでの呼称で、スリランカでの呼称は「ゴトゥコラ」です。和名は「ツボクサ」です。

実際スリランカでアーユルヴェーダを学び、知れば知るほど素晴らしい野草であることが分かりました。先日スリランカにいたときにスーパーでパック詰めした生の葉が売られているのを見ました。で、帰国したら「ツボクサ」が我が家のあちこちに自生していたのを見つけたんです!!! そりゃあそりゃあすごく嬉しいです。心から感激しています。

この記事では、ネット記事のコピペにとどまらないように細心の注意を払い、論文ベースで私なりに「ゴトゥコラ」(ツボクサ)について知ったことをまとめます。

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ツボクサは主に西日本に自生します。スリランカではゴトゥコラ(「ゴトゥ」=逆円錐形、「コラ」=葉)。学名Centella asiatica(センテラアジアティカ)、英名:Indian pennywort(インディアンペニーワート)。

◆Cinii検索「Centella asiatica」(≫こちら

ゴトゥコラ

「Cinii」(サイニー)は国立情報学研究所のサイトです。私が頻繁に利用するのは「CiNii Articles」で、学術論文データベースをインターネットで閲覧できます。

ここで「Centella asiatica」の検索結果が49件ありました。49件のうち、論文題名から医療や健康に具体的に関連すると思われたものは以下の15報です(英題をあづさ訳して掲載します)。

  • (A)ヒト非小細胞肺癌細胞に対する新規のAsiatic Acid誘導体の抗増殖性、細胞周期調節不全効果。
  • (B)ラット個体実験における精子形成細胞のプログラム死に対するCentella asiaticaの誘導効果。
  • (C)高齢のSprague-DawleyラットにおけるCentella asiatica抽出物の薬剤誘発性パーキンソン症状に対する神経保護効果。
  • (A)アジアティック酸は、ミトコンドリア死の過程において大腸癌細胞増殖阻害及びプログラム死を誘導する。
  • (E)創傷治癒の実験モデルにおけるコラゲナーゼとCentella asiaticaの抽出物の効果の比較。
  • (F)Centella asiaticaの主要なテルペノイドの1つであるマデカソシドは、ラットにおける局所虚血誘発心筋梗塞に対する虚血再灌流傷害を軽減する。
  • (G)Centella asiaticaの抗血栓性活性成分。
  • (C)加齢に関連した神経学的抗酸化物質の状態の改善におけるCentella asiaticaの新たな役割。
  • (D)モデル油脂系における過酸化反応防止におけるマレーシア植物抽出物の有効性。
  • (A)セリ科植物ツボクサCentella asiaticaの腫瘍細胞増殖抑制成分に関する科学的研究。
  • (D)Centella asiaticaの4種の葉、根及び葉柄の抗酸化活性及び総フェノール化合物。
  • (C)(D)ラットにおけるペンチレンテトラゾール誘発キンドリングてんかん現象、認知及び酸化ストレスに対するCentella asiaticaの影響。
  • (C)(D)Centella asiaticaの異なる抽出物がラットにおける認知及び酸化ストレスマーカーに及ぼす影響。
  • (E)ラットの急性放射線皮膚炎に対するテトランドリンとCentella asiatica抽出物の効果。
  • (E)Centella asiatica抽出成分asiaticoside(madecassol)の汎発性革皮症に対する臨床効果。

【まとめ】
(A)抗癌作用:3件
(B)造精制御:1件
(C)神経保護作用:4件
(D)抗酸化作用:4件
(E)皮膚炎や皮膚病改善:3件
(F)心疾患改善:1件
(G)抗血栓作用:1件

ゴトゥコラ(ツボクサ)の研究において、目立つのは神経保護作用と抗酸化作用です。抗酸化作用は神経保護作用に直球で寄与しますから、なおさら「認知症予防」「ボケ防止」といった神経変性疾患への取り組みに期待を寄せ研究が進められていることが伺えます。また、抗癌作用があり、心疾患や脳血管疾患を抑制する研究も進められているとなると、私は一層ツボクサ(ゴトゥコラ)を日常生活に取り入れたくなりました!!!

◆amazonで販売しているゴトゥコラサプリメント(≫こちら

ゴトゥコラ

“BRAIN & NERVOUS SYSTEM SUPPORT”、つまり「脳神経系をサポート」と書いてあります(※)。

※医薬品認可されていないので効能効果が表示できず、ぼかすというかゆるい表現になっています。

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◆我が家にツボクサ(ゴトゥコラ)が生えていた!!

今まで雑草だと思っていたからびっくり。我が家にはたくさんのツボクサがありました

ゴトゥコラ

しかも家の敷地のあちこちに豊富に生えていました!! 生えていた場所は以下のようなところです。

  • 家屋の北側の、朝夕以外は日が当たらないところ。
  • ガレージ(車庫建物)の東側の、午前中しか日が当たらないところ。
  • ガレージ(車庫建物)の西側の、夕方しか日が当たらないところ。
  • 南向きの庭に一本立つ大きな植木の生え際で、日中も木陰になるところ。
  • その他いろいろ。

しかしツボクサには類似植物もありますから、まずはしっかり鑑定し、ツボクサであることを確定させました

ゴトゥコラ

ゴトゥコラ

◆類似植物と鑑別点

  1. チドメグサ(Hydrocotyle sibthorpioides)は茎が緑色である(ツボクサは茎に赤みがある)。
  2. カキドオシ(Glechoma hederacea subsp. grandis)は茎の断面が四角形で葉に毛がある(ツボクサは茎が丸くて葉はむしろツヤツヤである)。

ゴトゥコラ

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ゴトゥコラを生で食べてみました。セリ科植物らしい、強い香り、青い香り、すがすがしい香りがします。野生の三つ葉のような香りです。かなり濃い味がします。スリランカのツボクサと味が同じなのか違うのかははっきりしません。なぜならば、我が家のツボクサでも生える場所や生育度合いによって味わいが随分違うからです。日当たりが良すぎないところでひょろっと育ったツボクサにあたると、すっきりとした味を楽しめます。この点はセロリに似ています(そーいやセロリもセリ科だわ)。

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スリランカでは、朝に「キャンダ」という野草の粥を飲む人が多くいます。青汁と塩の味がするのですが、ヤシ糖をかじりながらいただくと、バランスが取れて美味しいものです。
カラピンチャの葉を入れて作るキャンダはカラピンチャキャンダ、ツボクサ(ゴトゥコラ)の葉を入れて作るならゴトゥコラキャンダです。

スリランカの最大都市コロンボでは、朝、キャンダを売る屋台へ行きました。お!間に合った!最後の1杯を売ってくれました!

キャンダ

私は日本に戻って、我が家でツボクサを見つけたら、早速このゴトゥコラキャンダを作りました♪

ゴトゥコラキャンダ

レシピは簡単です(≫詳細はこちら)。

heart『ボケない食事を取り入れたい。ゴトゥコラキャンダ♪』
材料(2人分):

残りごはん
40g
にんにく
1かけ
小1/3
500mL
ツボクサ(※1)
15~20本
ココナッツミルクパウダー
小2
黒糖(※2)
4かけ

※1:ツボクサは色が淡くてひょろっとしているものを摘み、茎と葉のみ使います(ランナーや根は使わない)。
※2:ヤシ糖があればそれがよいです。黒糖はヤシ糖の代用です。

作業工程:20 分

  1. 小鍋に残りごはん、粗くきざんだにんにく、塩、水を入れて強めの火にかけ、ぐつぐつ煮る。
  2. その間にツボクサを洗って水気を切り、繊維を断つように細かくみじん切りにしておく。
  3. ごはんが煮えたら火からおろしてツボクサを入れて混ぜ、粗熱が取れたらミキサーに入れ、ココナッツミルクパウダーを加えてまわす。熱いほど一気にフタが持ち上がるので、スイッチONの瞬間はちゃんとフタを押さえておく。
  4. 味見をして、塩加減を少し強めに調える。
  5. ぬるい温度で出し、黒糖をときどきかじりながら飲む。
  6. Enjoy!
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食事は大事です。痩せる食事、病気にならない食事、太らない食事、歯がいつまでも健康でいられる食事。骨がいつまでも丈夫でいられる食事。老後に頭がボケない食事
明日が誕生日です。日頃の行いを振り返って自分を調える6つのメモ。

ホント、天寿を全うするときまでボケずに自分の頭で考えていたいものだとつくづく思います。

以降、私は、庭歩きでツボクサを見かけたら、必ず1つをつまみ食いすることにしています (・ω<)☆



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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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