゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2023】
使用スパイス:花椒
スパイスアンバサダー2023
「スパイスアンバサダー2023」活動中です。11~12月の活動テーマとして、「スパイスを使っていつものお鍋が世界へアレンジ!」というコンセプトの魅力を発信したく、スパイスを使う世界の本場の鍋料理に取り組んでいます。
「いつもの日本の鍋料理からアレンジを。」そして「美味しい料理は世界中にあるのだからじゃんじゃん取り入れて楽しんでいけたらいい。」と、私自身もそういう楽しいことを考えて、スパイスを使う世界の本場の鍋料理を作ってみたいと思いました。食材はすべて日本で調達しながら外国風にアレンジができる料理です。食卓の楽しさの幅が広がります!
なお、スパイス選定のコンセプトや鍋料理の定義の考察については連載【第1回】で掲載しています。
スパイスを使う世界の本場の鍋料理♪(1)コンセプトと料理の定義
* * *
【第8回】花椒(ホワジャオ)使用、中国料理【シメの】「テントゥク」
スパイス純品粉末として花椒(ホワジャオ)を選出したレシピです。
今回はちょっと思うところがあってやってみて良かったこととして、「鍋料理のあとに残った汁を活用してシメ的に作るレシピ」を紹介します♪
材料(2~4人分):
<テントゥクの麺>
- 水A
- 75 mL
- 塩A
- 小1/4
- 中力粉
- 100 g(※1)
- 強力粉
- 50 g(※1)
- 水B(※2)
- 800 mL
- マロニー(※3)
- 30 g
- 玉ねぎ
- 1/4個
- トマト
- 1/2個
- その他野菜(※4)
- あれば少々
- 牛肉(※5)
- 100 g
- 鶏がらスープの素
- 0~小1/2(※6)
- 塩
- 小3/4
- 味の素
- 小1/16
- 花椒(ホワジャオ)
- 小1/3
- 醤油
- 小1/2
- 老抽(※7)
- 小1/3
- 辣油(※8)
- 大1~2
- <テントゥクの麺生地をこねる>テントゥクを食べる2時間以上前に、ボウルに水A(75 mL)と塩A(小さじ1/4)を入れて塩を溶かし、中力粉と強力粉をいったん他の容器に入れて混ぜてからボウルに入れ、100回こねてからひとまとめにし、乾燥しないようにして1時間以上置いておく。
- 再度100回こねてからひとまとめにし、乾燥しないようにして1時間以上置いておく。
- <材料を切る>麺を寝かせている間に、マロニーを6~7 cmくらいの長さに切る。玉ねぎは薄切りにしてから2 cm長さに切り、トマトを1.5 cm角切りにする。その他の野菜も同様のサイズに切る。牛肉は薄切りにして1.5 cm幅の食べやすい長さに切る。
- <テントゥクの麺を作る>打ち粉(薄力粉など。分量外)をふった台に麺生地を置き、なるべく正方形になるように、厚さ1 cmになるまで麺棒で延ばす。
- 包丁で十字に4分割し、それぞれを厚さ1 mm以下になるまで麺棒で延ばす。
- 2 cm四方の正方形(あるいは似た大きさの長方形)に切り、なるべく重ならないように置いておき、テントゥク麺完成。
- <牛肉スープを作る>水B(今回はしゃぶしゃぶ鍋料理の残り汁を使用)(800 mL)を鍋で沸かし、沸騰したら青菜以外の具を鍋に入れて煮る(アクは取らなくてよい)。
- (鶏がらスープの素、)塩、味の素、花椒パウダー、醤油、老抽を入れて混ぜ、味見をして塩加減などを好みに調える。
- テントゥクの麺と青菜を入れ、麺がくっつかないようにしながらぐつぐつと5分ほど煮る。
- 食べる器(丼)に辣油を大さじ1/2~1杯くらい入れる。
- 麺を味見し、生煮えでないことを確認したら、鍋の中身を器によそい、軽く混ぜて辣油を表面に浮かせて出来上がり。
- Enjoy!
※1:中力粉150 gだけでも美味しく作れます。強力粉を増やすと薄くきれいに伸ばしにくくなりますがコシが増します。配合は好みで変えてよいです。
<牛肉スープ>
※2:今回はしゃぶしゃぶの後に鍋に残った煮汁を活用しています。
※3:マロニーは現地の粉丝(フンスー)の代用です。
※4:その他の野菜としては、きくらげ、長ねぎ、小ねぎ、チンゲンサイなど。
※5:牛肉は薄切りにしてから食べやすく切るので、塊肉でも薄切り肉でもよいです。
※6:しゃぶしゃぶや水炊きなどで肉系の旨味が出ている場合は不要です。水から作る場合は小さじ1/2ほど加えるとよいです。
※7:老抽(ラオチョウ)は黒色が濃くて塩分が低い中国の醤油ですが、ない場合は省くか、塩分に気をつけながら日本の醤油を増やします。
※8:日本の辣油でもよいですが、油泼辣子(ヨーポーラーズ)などのページを参考にして自分で手作りすると現地の風味に近くなります。
作業工程:40 分(麺を寝かせる時間を除く)
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美味しーー!♡♡♡
今回はしゃぶしゃぶ鍋で残った煮汁を使って【シメの】テントゥクとしました。
* * *
こんなふうに作りました。
お肉や野菜が残っているかもしれない鍋。
取り出します。
なぜ取り出す先の鍋に豆が入っているのか?
それはあとで具を刻んでトマトなどを加えてミネストローネ風にするためです♪
鍋に煮汁のみが残りました。
最初に水800 mLの目安ラインを確認してあるので、足りなければ水を足して約800 mLにします。
具と調味料を用意してあります♪
こういう準備ってとっても楽しい!
だからシメを作るのは一気に簡単です♪
テントゥク麺もいい感じ♪
煮て、
チベット人のように辣油を器の底にたっぷり入れましょう。
シメのテントゥクができたー♡
テントゥクは、表面に辣油が張るのでいつまでも熱くて、いつほおばってもアツアツでとても美味しいです。
分量を2~4人分としたのは、通常の量だと2人分でもシメの位置だと十分に4人分が取れるからです。
テントゥクとはチベット語、中国語では面片(ミェンペン)です。こういうペラペラした麺を作るチベット文化。美味しいものはどこで食べても、もちろん日本で食べても美味しいので、手軽な手打ち麺として作ってみませんか。
なお私はいわゆる「東チベット」として四川省→青海省→甘粛省とめぐる旅をしました。旅ルートは、青海省の玉樹(ユーシュー)までがカム、西宁(シーニン)以降がアムド。今回のテントゥクはアムドで食べたレシピに基づいています。