<スパイスアンバサダー2022>
「スパイスアンバサダー2022」活動中です♪ 9~10月の活動テーマとして、「新しい世界へ!スパイスを使う世界のサラダ」を設定し、10回連載で美味しいレシピを紹介しています。なおこの連載初回(≫こちら)ではサラダの定義を考察していますので、もしサラダの定義について疑問をもったら是非お読みください。
また、9か国の選定コンセプトは、まずサラダの定義に則って<生食1~3>、<加熱1~3>、<ディップ1~3>と3区分について3料理ずつ。そして主催者選定13スパイスより9スパイスを選定しメインスパイスが重複しない。さらに国分類における地域区分の重複を避けることで9回のレシピ掲載で同じ国・同じ地域は存在しない。このようにレシピを選定しています。
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加熱(3)、ガラムマサラ使用、スリランカ料理「ラトゥアラカリ」
今回はガラムマサラを使用したレシピです。
日本の配膳では「主食、主菜、副菜、汁物、香の物」が揃うように献立を整えますよね。例えば「ごはん、焼き魚、おひたし、味噌汁、ぬか漬け」のように。ここでおひたしがサラダの位置づけになります(加熱タイプ)。そして、もしこの日本配膳をスリランカなどのカレー文化圏に当てはめると、例えば「バット、ククルマス、ボーンチ、パリップ、ポルサンボル」の組み合わせとなり、日本語に訳して「ごはん、鶏のカレー、インゲンカレー、豆のスープカレー、ココナッツのスパイシー薬味」で、要はごはん以外がすべてカレーやスパイス味になります。だからサラダが加熱タイプのカレー味であってよいのです。「カレーだからサラダじゃない」と言ってはいけないと、私も今回の学習を通じてしっかりと捉えられるようになりました。
以前、夏にスリランカを一人旅したときに、現地の旬だったのでしょうか? その前にスリランカに行ったとき以上にビーツのカレーに頻繁に出会いました。そのラトゥアラが美味しくて、私の好物になっています。
材料(3~4人分):
- にんにく
- 1かけ
- 水
- 1/3 C
- 生姜
- にんにくと同量
- ビーツ(※1)
- 250 g
- 紫玉ねぎ(※2)
- 中1個
- トマト(※3)
- 1/2個
- 粗びき唐辛子
- 大1
- カイエンペッパー
- 小1/2
- ガラムマサラ
- 大1.5
- コリアンダー
- 大1.5
- ターメリック
- 小1/3
- 塩
- 小1
- かつおぶし
- 3つまみ
- ベイリーフ
- 2枚
- サラダ油
- 大1強
※1:ビーツ250 gは中サイズ2個くらいです。またビーツの食感がかなり違うことからビーツの缶詰ではなく生ビーツを使います。
※2:紫玉ねぎがあればそれを使いますが、なければ普通の玉ねぎでよいです。
※3:生トマトがあればそれを使いますが、なければトマト缶やトマトピューレで代用します。
作業工程:1 時間
- にんにくを薄切りにし、小さなボウルに入れて水に浸しておく。
- 生姜は皮をむいて細く千切りにし、鍋に入れる。鍋はまだ火にかけない。
- ビーツはヘタとしっぽを切り取り、皮をむき、4 mmスライスにしてから4 mm幅に切り、鍋に入れる。
- 紫玉ねぎを極めて細かいみじん切りにし、鍋に入れる。
- トマトをざく切りにし、鍋に入れる。
- 粗びき唐辛子、カイエンペッパーパウダー、ガラムマサラパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、かつおぶし、にんにくの入った水をにんにくごと入れる。
- 塩のうち、小さじ2/3を鍋に入れ、フタをして強めの中火にかける。
- ビーツに火が通り、くたっとしたら全体を混ぜ、フタを少しずらして加熱を続ける。
- ベイリーフを2つ折りにして鍋に入れ、フタを外してずっと強めの中火のままで火にかけ、ときどき全体を返しながら水分を飛ばしていく。
- 水分がほぼなくなったら、サラダ油を鍋に入れて全体を混ぜ、残りの塩(小1/3)を入れて全体を混ぜ、味見をして塩加減やスパイス加減などを好みに調える。
- Enjoy!
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美味しーい♡♡♡
ま、ポテトサラダで例えればじゃがいもがビーツになり、マヨネーズ味がカレー味になった感じですね。たっぷり作って冷蔵庫に置いておけるので、お肉やお魚をメインに食べるとき、良い副菜にもなってくれます。ビーツのもつ甘さとまろやかさで、仕上がりもとってもまろやかで、しかしながらスリランカ料理たるスパイシーさを失わず、ご飯との相性も良いのです。モルディブフィッシュのかわりとして鰹節を入れましたが、カツオのダシをとるのもスリランカの教え通り。カレーに鰹節は相性がいいんですよ。何より素敵な色ですよね~!
野菜料理は素敵です♡
美味しくて、健康を気遣う料理。そしてアイディアと幅が広がる世界の料理。みなさんも世界のサラダを是非作ってみてください。
次回はパプリカパウダーを使った世界のサラダです。本邦初公開のレシピを掲載します。お楽しみに♪
【第1回】サラダの定義とは
【第2回】生食1
オレガノ使用、ギリシャ料理「ホリアティキ」
【第3回】生食2
パセリ使用、米国料理「ランチドレッシング」
【第4回】生食3
クミン使用、シリア料理「タブーリ」
【第5回】加熱1
こしょう使用、ロシア料理「サラートオリビエ」
【第6回】加熱2
ナツメグ使用、レユニオン料理「アシャール」
【第7回】加熱3
ガラムマサラ使用、スリランカ料理「ラトゥアラカリ」
【第8回】ディップ1
パプリカ使用、エリトリア料理「シャハンフール」
【第9回】ディップ2
ピンクペッパー使用、ジョージア料理「プハリ」
【第10回】ディップ3
コリアンダー使用、モロッコ料理「ザアルーク」
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。