【世界20か国朝食!スパイスで地球を感じる・連載第15回主食編】ベトナム料理フォーヘオ

2021/05/23

『スパイスアンバサダー2021』
4~6月の活動は「スパイスを使う世界の朝食」という、私の得意分野のテーマです。これまでもご覧いただきありがとうございます。これからも頑張って情報発信して参ります。

世界の朝ごはん

世界の料理って素敵です。世界は247か国あるので、世界各国の料理を作り続けている限り、新しい学び、マンネリにならない食卓があり、わくわくして料理を作り続けていられ、きっと生涯が有意義で在り続けるだろうと思います。やりがいがある私のライフワークです。

<世界のスパイス朝ごはんの選別コンセプト>
20回連載で、世界のスパイス朝ごはんとそのレシピを紹介します。選ぶコンセプトは以下の通りです。

  1. 家庭の朝食と旅人が得る朝食は違う。正直、旅人基点でないと日本人は世界の料理に出会いにくい。だから基本コンセプトは「旅して出会う世界の朝食」とした。例えば「キューバ旅行気分♪」のように旅人視点を重視した。
  2. 主催者選定スパイス17種類のうち最低1つを使用する。
  3. 世界246か国を俯瞰してその国にどんなスパイス料理(選定17種類内)があるかを検証し、私がその国でその料理を実食した本物の料理を重視する
  4. 本物重視。スパイスを使った我流アレンジ料理にはしない。スパイスを使うその国の食とする。
  5. その料理がその国で朝食になりうるか、そしてそれはその国の国民食かどうかを検証済みとする。国民食の要件は、traditional、common、あるいはpopular。
  6. スープ編、おかず編、主食編、ドリンク編と、配膳別に各5回ずつ紹介。なお液状のディップ類は主食を食べるためのものならおかずに、汁を飲むならスープに編入。また肉類であっても主食と合体していてそれ一品で食事が完結するなら主食に編入した(例:肉まん)。
  7. 各配膳内(5回内)ではメインスパイスは重複しない
  8. 全体を通して(20回内)国は重複しない

このように壮大な計画と構想から選定された20レシピです。

美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。

世界の料理って本当に素敵です。

* * *

連載第15回は主食編(5)・ベトナム料理の「フォーヘオ」です。
フォーでヘオ(豚肉)使用は珍しくもありますが、現地ではちゃんと看板を出して売られているし、日本人にとって豚肉は身近で調理しやすいのも魅力です。本格的な味のフォースープが自宅で作れると素敵です。市販の米麺(ライスヌードル)を買って、簡単にベトナム国民食のフォーを楽しむことができます。

フォーヘオ

レシピは簡単です。

heart『朝から米麺って素敵♪ フォーヘオ♪』
材料(2~3人分):

1 L
生姜
薄切り2枚
中華スープの素(※1)
小1
ナンプラー
大1.5
砂糖
小1/3
コリアンダーパウダー
小1強
こしょう
少々
豚塊肉(※2)
150~200 g
玉ねぎ
1/4個
カルダモンホール
1さや
クローブホール
1粒
シナモンスティック
1 cm×4 cm
適量(※3)

<フォーの麺>

フォー乾麺(※4)
300 gくらい

<トッピング>

小ねぎ
麺の上に散らす量
唐辛子(※5)
1本
レモン(※6)
添える量
葉野菜(※7)
1人1つかみくらい
ハーブ(※8)
1人1つかみくらい
その他野菜(※9)
好みの量

※1:中華スープの素は、豚肉の味をメインとしたものがよいです。なければ鶏がらスープの素でもよいです。
※2:豚肉はヒレ肉などのブロックがよいです。ない場合は他の部位でも、薄切り肉でもよいです。
※3:ナンプラーの塩加減によっては塩の使用量が変わるので、分量は明記していません。
※4:フォー乾麺がない場合は、タイ料理のセンレックや、ビーフンなど、他の米の麺を使うとよい。
※5:唐辛子は、生の唐辛子があれば小口切り。乾燥鷹の爪がある場合は、調理開始前にぬるま湯に浸して戻しておくとよい。
※6:レモンがなければレモン果汁でよい。
※7:葉野菜には、リーフレタスなど、くせのないやわらかいものがよいです。
※8:ハーブは、パクチー、バジル、ドクダミの若葉、ミント、青紫蘇などが合います。
※9:その他の野菜としては、千切りにんじんや生のもやしも合います。

作業工程:40 分

  1. 鍋に水、生姜、中華スープの素、ナンプラー、砂糖、コリアンダーパウダー、こしょうを入れて沸かし、沸騰したら火加減を落とし、豚肉を塊のまま入れて、フタをしてゆでる。
  2. 厚手のフライパンを中火で1分ほど熱し、玉ねぎを5 mm厚さに切ったものと、さやに一箇所はさみを入れたカルダモンと、クローブとシナモンスティックを入れ、玉ねぎの表面に焦げ目をつけるように加熱する。
  3. 玉ねぎに焦げ目がついたらひっくり返し、もう片面も焦げ目がつくように焼く。
  4. 玉ねぎの両面に焦げ目がついたら、スパイスと共に鍋に入れ、弱火で煮る。
  5. フォー乾麺を、パッケージに書いてある方法でゆでる(今回はぬるま湯に15分浸けてから3分ゆでた)。
  6. フォー乾麺を戻している間に、豚肉をスープから取り出して冷まし、小ねぎと唐辛子を小口切りにし、レモンをくし形に切り、野菜やハーブ類を洗ってちぎって皿に盛っておく。
  7. 豚肉が触れるくらいに冷めたら、薄切りにしておく。
  8. スープの味見をして、塩加減や旨味加減などを調え、固形スパイスを取り除く。
  9. フォーの麺がゆであがったらザルにあげて湯を切って丼に入れ、小ねぎと豚肉を麺の上に乗せ、熱いスープを注ぐ。
  10. 丼をサーヴし、野菜の盛り合わせと、唐辛子と、レモンを添える。
  11. Enjoy!
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フォーヘオ

出来た、ベトナムの味、美味しーい!
また、フォーは是非春に楽しんでみてほしい。雑草として困り者のどくだみの新芽を是非入れて!!それからパクチーやミントなど香りにくせのあるハーブも入れて。春の野菜は葉も柔らかく、こういった野菜類をトッピングすることで、一層フォーが美味しくなります。

私が好きな言葉は、
「料理の向こうに地球が見える」

こんな料理を、ベトナムの風景に重ね、自宅でもベトナム旅行気分を感じられたらこんなに嬉しいことはない・・・。

ベトナム

なぜならば -すみなしものは心なりけり- だから・・・。

私たちは、外国にいなくても、外国の文化や風土を自宅に取り入れることができる。料理と食卓ならそれが最も簡単で確実です。

美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。

・・・これからも、そんな想いが詰まったレシピを厳選し、世界20か国のスパイス朝食を綴っていきます。どうぞ次回もご期待ください。よろしくお願いします。

世界の朝ごはん

<世界20か国のスパイス朝食・目次一覧>
メルジメッキチョルバス【第1回スープ編(1)】
~西アジア・トルコ料理、メルジメッキチョルバス


ハルチョ【第2回スープ編(2)】
~コーカサス・ジョージア料理、ハルチョ


サルーナ【第3回スープ編(3)】
~西アジア・アラブ首長国連邦料理、サルーナ


ビーフスープ【第4回スープ編(4)】
~東アフリカ・ケニア料理、ビーフスープ


スプドゥポワソン【第5回スープ編(5)】
~西欧・フランス料理、スプドゥポワソン


ホムス【第6回おかず編(1)】
~西アジア・シリア料理、ホムス


ナーゲシ【第7回おかず編(2)】
~西アジア・イラン料理、ナーゲシ


ソスプワノワ【第8回おかず編(3)】
~カリブ海・ハイチ料理、ソスプワノワ


ベール【第9回おかず編(4)】
~東北アフリカ・ソマリア料理、ベール


バイサイチュルーク【第10回おかず編(5)】
~東南アジア・カンボジア料理、バイサイチュルーク


ファリアミナナナ【第11回主食編(1)】
~インド洋アフリカ・マダガスカル料理、ファリアミナナナ


チャパティアウサブジ【第12回主食編(2)】
~南アジア・インド料理、チャパティアウサブジ


アソパオ【第13回主食編(3)】
~カリブ海・プエルトリコ料理、アソパオ


肉包子(ローパオズ)【第14回主食編(4)】
~東アジア・中国料理、肉包子(ローパオズ)


フォーヘオ【第15回主食編(5)】
~東南アジア・ベトナム料理、フォーヘオ


***【第16回ドリンク編(1)】
~西アジア・イラク料理、***


***【第17回ドリンク編(2)】
~西アジア・アフガニスタン料理、***


***【第18回ドリンク編(3)】
~南米・ペルー料理、***


***【第19回ドリンク編(4)】
~西アフリカ・セネガル料理、***


***【第20回ドリンク編(5)】
~カリブ海・アンディグアバーブーダ料理、***


世界の朝ごはん

スパイスで世界の朝ごはん料理レシピ

※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。



* * *

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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