【写真解説】手間最少!疲れたときにひとり分「包丁不要のスパイスカレー」

2022/04/21


前回記事より、目的別の美味しいスパイスカレーレシピを掲載しています♪♪ その第二弾は、私自身にも需要が大きな「手間なし」編。

「疲れていても、とびきり楽ちん!手間最少の楽々スパイスカレー」です。

スパイスカレーを広めるためには、作るのがおっくうとか、作るのがめんどくさいとか、腰が上がらないといったハードルを下げたレシピがあるといい。私とて、その日やる事の内容によっては昼食作りがおっくうになる。しかしおっくうな気分のときにスパイスカレーを食べてこのおっくうな疲れをシャキッと取りたいと思うことが何度もあったので、包丁不要で短時間で作れるレシピが身に着いたという次第です。

本記事では、「手間を最小限に抑える」という工夫を含めたスパイスカレーの作り方を詳解します♪

* * *

では、以前の記事(≫こちら)で示した「スパイスカレーのための基礎情報」を再掲し、今回のカレー作りの方針の決め方をなぞってみましょう。参考にしてみてください。

 (1)必要なスパイスは? 

面倒なときは、ベースのスパイスとトップのスパイスを一緒にしていい
分量加減は、コリアンダーをやや多めにしておいて、あとはターメリック、クローブパウダー、こしょうが少しずつ、みたいな感じでいい。

 (2)基本の材料は? 

生鮮食品は玉ねぎがあればよい。チューブにんにく、チューブ生姜、トマト缶という常備品を使い、私は鶏ももカット肉が冷凍庫にしょっちゅう入っているので、玉ねぎが常備品であるのなら、常備品だけでスパイスカレーが作れるのです。鶏肉がカット済みだと超楽チン♪

 (3)基本の味付けは? 

塩のほかは、唐辛子のホールを油と接触させて出る風味が素晴らしいので、鷹の爪は使いたい。あとは辛味づけのために唐辛子のパウダー。今日は仕上げのバターも使わないで、ラクチン最重視でいきます!

 (4)その他のオプション 

ラクチンを狙うほど、材料を省いていくほど、どんどん複合的な美味しさが減っていくので、手間がかからないところで美味しさの要素をキープします。ヨーグルトを炒めて旨味ととろみ、ホールスパイスで香りをはじけさせる、ガラムマサラで風味を調える、今回はこれらの3点を取り入れます。

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さあ、手間なし、包丁不要、究極の簡単スパイスカレー

それなのに美味しいストライクゾーンを直撃する、魔球のレシピが出来ました。

本当に美味しいので是非レシピを見てください!

スパイスカレー

1人分を気楽に作れるように1人分のレシピを掲載しましたが、2人分作っても調理時間はほぼ同じです。

heart『手間最少!疲れたときに一人分、包丁不要のスパイスカレー♪』
材料(1人分):

玉ねぎ
小さめを1個
にんにくチューブ
小1
生姜チューブ
小1
トマト缶の中身
100 g(※1)
サラダ油
大2
クミンシード(ホール)
小1/2
鷹の爪
1本
無糖ヨーグルト
60 g
コリアンダーパウダー
小2
ターメリック
小1/2
クローブパウダー
小1/4
こしょう
小1/8
カイエンペッパーパウダー
小1/8
鶏肉(※2)
100 g
150 mL
小1/3
カルダモンホール
3粒
シナモンスティック
3 cm
ガラムマサラ
小1/4

※1:トマト缶の中身は、玉ねぎの半量くらいを想定しています。
※2:鶏肉の部位は問いません。ここではもも肉のカット済み冷凍肉を使用しています。

作業工程:15 分

  1. 玉ねぎの皮をむき、キッチンバサミ(包丁でもよい)で根を切り落とす。
  2. 玉ねぎ、チューブにんにく、チューブ生姜、トマト缶の中身を耐熱容器に入れ、フタをして電子レンジ500 Wにかけ、中身がぐつぐつしてくるまで加熱する(約4分)。
  3. 電子レンジから取り出し、(必要ならハンドブレンダーをかけても跳ねない容器に入れて)ハンドブレンダーにかけ、粗くつぶつぶが残る程度のピューレにする。
  4. 鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、クミンシード(ホール)を1粒落としてシュワーっと気泡を出す温度になったら、クミンシードと鷹の爪を入れる。
  5. 鷹の爪がほんのり黒くなってきたら裏返し、火を止め、鷹の爪を取り出しておく。
  6. ヨーグルトを入れても跳ねないくらいに油の温度が冷めたら、ヨーグルトを入れてから中火にかけ、混ぜてしっかりと油と接触させる。
  7. 先ほどの電子レンジピューレを鍋に加え、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、クローブパウダー、こしょう、カイエンペッパーパウダー、鶏肉、水、塩を鍋に入れて混ぜる。
  8. カルダモンホールの1か所にキッチンばさみか包丁で切れ目を入れ、先ほど取り出した鷹の爪、シナモンスティックと共に鍋に入れて混ぜ、火加減を強火にし、水分を飛ばしていく。
  9. 鶏肉に火が通り、煮汁が煮詰まってとろっとしたら味見をし、塩加減を好みに調える。
  10. ガラムマサラを加えて味見をし、好みで旨味などを調え(好みでバター、砂糖、生クリーム、鶏がらスープの素などを足して調整する)出来上がり。
  11. (オプション:カレーを皿に盛りつけたあとに鍋に残る油分で目玉焼きを作る)
  12. Enjoy!
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スパイスカレー

耐熱容器に玉ねぎ、チューブにんにく、チューブ生姜、トマト缶の中身を入れて電子レンジで加熱。この加熱から旨味増加が始まっています。加熱後押しながらブレンダーにかけます(5秒は時短♪)。サラダ油を熱してクミンシード(ホール)と鷹の爪を入れて香りを出し、ヨーグルトを炒め、玉ねぎ類を入れて油とよ~く接触させます。

スパイスカレー

鶏肉は市販のカット冷凍品(常備品に良い)なので手軽! パウダーもホールもスパイスを一気に入れて煮詰めてしまうので手軽! ちなみにカレーを器に盛りつけたあと、鍋に油分が残っているので、オプションで目玉焼きを作るのもGOOD! これで、『手間最少!疲れたときにひとり分、包丁不要のスパイスカレー』の出来上がり♪

スパイスカレー

美味しーい!!

スパイスカレーって、疲れているときにはやっぱり美味しい♪

このカレーの「手間なし」&「美味しい」ポイントをまとめます。

  1. チューブにんにくとチューブ生姜を使い、インドのジンジャーガーリックペーストを再現し、本場の旨さを出した。
  2. チューブにんにく、チューブ生姜、トマト缶、冷凍チキンを使うので、生鮮食品は玉ねぎだけで本格カレー!
  3. 玉ねぎ類を電子レンジで予加熱することで、短時間でも旨味を増している。
  4. 玉ねぎ類を電子レンジと鍋で2度加熱することになり、しっかりと火入れするから美味しい。
  5. 玉ねぎ類をハンドブレンダーでピューレにすることで、「野菜を包丁で切る」という工程が入らない
  6. 玉ねぎをハンドブレンダーにかけるのは5~10秒なので時短!
  7. ホールの唐辛子が風味を出し、パウダーの唐辛子が辛味を出すことで、唐辛子の魅力を控えめながら引き出した。
  8. 4種類のホールスパイスが香りを超出してくる。
  9. ヨーグルトでとろみを出すので粉要らず。

なおこのカレーはクミンシード(ホール)を炒めて香りを出すのでクミンパウダーを使いません。やってみると気づきますよ、クミンシードからはじけたての香りがあれば、クミンパウダーを使わないでよいのです。

* * *

そうよね、
疲れたらスパイスカレーだよね!

私が気に入っている、作るのがおっくうに感じないレシピ

手間なしを工夫したこのレシピが、おっくうな一人の昼食にも良い栄養と素敵な元気と笑顔をもたらす源になることができたら嬉しいです。

次回以降も、目的別の美味しいスパイスカレーレシピを掲載していきますので、また見に来てください!


※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。



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