英国やアイルランドの料理に、「マリガトーニ」と呼ばれるカレー風味のスープ/雑炊があります。
綴りは難しく「Mulligatawny」(マリガトーニ)。多くは「Mulligatawny soup」(マリガトーニスープ)と表記されます。
英領インドの時代に、インドに駐在していた英国人の食事のために、インド人がインドにない料理を新作したというもので、英国に持ち帰られてからもレシピは進化してきました。
このような、創作料理、アレンジの連続、進化してきた料理、ということで、
ほら上のように色もとろみ加減も具も様々と見受けられます。でもそれは玉石混交のネット情報だからかもしれない。
そうなると知りたくなるのは、オーセンティックでポピュラーなグッドレシピです。
よし、
Printed mattarを探そう!
(プリンテッドマター=印刷物、出版物)
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そこで、出版物のレシピ画像を探したところ、幾つか出てきました。狙うのは、今ある情報の元になったようなレシピです。だって現代の日本の普段の家庭の調理では江戸時代の料理とか再現しませんものね。だから大英帝国がインドで知ったレシピのような何百年も前の情報は除外しました。そうしてオーセンティックレシピとしてこれは良いと思うものが2つありました。
◆1)Recipe for Mulligatawny Soup with Coconut Rice Pilau|Copywriter’s kitchen(≫こちら)
「私は母の1970年代のヴィンテージかつバイブル的スープレシピ本である「四季折々のスープ」を読みました。大正解!!!私は素晴らしい基本的なマリガトーニスープのレシピを見つけたのです。」(I thumbed through my mother’s vintage 1970s soup Bible, Soups for All Seasons. Bingo: I found a great basic Mulligatawny Soup recipe.)
1970年代のマリガトーニスープのレシピです。
サイト内にはこのブロガーのレシピが記載されていますが私は画像の1970年代書籍レシピを読みました。
バターで玉ねぎを炒め、カレー粉、にんじん、セロリを入れて炒め、チキンかマトンを入れて炒め、パセリ、塩、こしょう、チキンブイヨンを入れて煮て、パセリとチキンを取り出し(マトンの場合は取り出さない)、チキンの骨を除いて鍋に戻し、リンゴ・マデイラ酒・コーンスターチを混ぜたものを加えて煮て出来上がり。
◆2)Mulligatawny|My Wife’s Food Blog(≫こちら)
「このレシピはサンアントニオエクスプレスニュース(※)1998年5月13日に掲載されたものです。このレシピの出典元は「ダブルデイクックブック」(※)です。」(this recipe came to us from the San Antonio Express-News. It was printed on May 13, 1998. The editor that wrote the piece, got the recipe from the pages of The Doubleday Cookbook by Jean Anderson and Elaine Hanna.)
※サンアントニオエクスプレスニュース:米国テキサス州で発行部数第3位にランクする新聞。※ダブルデイクックブック(The Doubleday Cookbook):1975年発刊、著者Jean AndersonとElaine Hanna。
1975年発行レシピ本のマリガトーニスープのレシピが1998年に新聞に掲載されたものです。
サイト内にはこのブロガーのレシピが記載されていますが、私は画像の1975年書籍レシピの新聞引用を読みました。
玉ねぎ、にんじん、セロリ、ピーマンをバターで炒め、薄力粉、カレー粉とナツメグを入れて炒め、クローブ、パセリ、チキンブイヨン、塩、こしょう、トマトを加えて煮て、具を潰して、生クリームとゆでた鶏肉と炊いたごはんを加えて煮て出来上がり。
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では、様々な情報収集をした私が目指すなら、どんなマリガトーニスープになるでしょう?
上記のオーセンティックレシピを探すために、数多くのマリガトーニスープのレシピを読みました。英国料理なので情報収集はすべて英語で行っています。
- 鶏肉は骨付きを使い
- 野菜は玉ねぎ、にんじん、セロリ
- バターで香り良く炒め
- チキンブイヨンを作ってパセリと一緒に煮て
- カレー粉、塩、こしょう
- (薄力粉やコーンスターチでとろみ)
- リンゴとごはん(炊いた米)を入れ
- 鶏肉は煮あがったら骨を外して肉を戻し入れ、
- 生クリーム使用♪
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これは、多分50本以上の英語レシピを見た上で定番の具や調味料に絞り込んでいった感じです。結果としては、上の2)(1975年の書籍レシピを掲載した1998年新聞記事)のレシピをもう少しすっきりと絞った感じになりました。あるいは上の1)(1970年代のスープ本)のレシピに米が入る感じになりました。
楽しみです。私も早くこのカレー雑炊を作って食べたいです♪