【世界20か国朝食！スパイスで地球を感じる・連載第11回主食編】マダガスカル料理ファリアミナナナ

『スパイスアンバサダー2021』
4～6月の活動は「スパイスを使う世界の朝食」という、私の得意分野のテーマです。これまでもご覧いただきありがとうございます。これからも頑張って情報発信して参ります。

世界の料理って素敵です。世界は247か国あるので、世界各国の料理を作り続けている限り、新しい学び、マンネリにならない食卓があり、わくわくして料理を作り続けていられ、きっと生涯が有意義で在り続けるだろうと思います。やりがいがある私のライフワークです。

＜世界のスパイス朝ごはんの選別コンセプト＞
20回連載で、世界のスパイス朝ごはんとそのレシピを紹介します。選ぶコンセプトは以下の通りです。

家庭の朝食と旅人が得る朝食は違う。正直、旅人基点でないと日本人は世界の料理に出会いにくい。だから基本コンセプトは「旅して出会う世界の朝食」とした。例えば「キューバ旅行気分♪」のように旅人視点を重視した。
主催者選定スパイス17種類のうち最低1つを使用する。
世界246か国を俯瞰してその国にどんなスパイス料理（選定17種類内）があるかを検証し、私がその国でその料理を実食した本物の料理を重視する。
本物重視。スパイスを使った我流アレンジ料理にはしない。スパイスを使うその国の食とする。
その料理がその国で朝食になりうるか、そしてそれはその国の国民食かどうかを検証済みとする。国民食の要件は、traditional、common、あるいはpopular。
スープ編、おかず編、主食編、ドリンク編と、配膳別に各5回ずつ紹介。なお液状のディップ類は主食を食べるためのものならおかずに、汁を飲むならスープに編入。また肉類であっても主食と合体していてそれ一品で食事が完結するなら主食に編入した（例：肉まん）。
各配膳内（5回内）ではメインスパイスは重複しない。
全体を通して（20回内）国は重複しない。

このように壮大な計画と構想から選定された20レシピです。

美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。

世界の料理って本当に素敵です。

＊　＊　＊

連載第11回は主食編（1）・マダガスカル料理の「ファリアミナナナ」です。
マダガスカルはアフリカの島ではありますが、人々の出自がバントゥーなどアフリカのメジャーな黒人系統ではなく、およそ2000年前に東南アジアから舟でたどりついたマレー人（※）を祖先とする人々が過半数を占めています。通常その国の食文化は気候など地理条件が主要因となって育まれるものですが、マダガスカルの場合は人的要因が大きい点で独特です。

※マレー人：マレーシア人という意味ではない。マレーシアやインドネシアやその周辺に分布する人々を指す）

高等学校卒業程度認定試験（大検）の問題に、我がサイトの写真が使用されました。そしてアフリカ三か国料理を検証。

さあ、マダガスカルのローカル食堂で、低価格で食べられる庶民の朝食はいかがですか。

レシピは簡単です。

『マダガスカルの稲作を感じて♪　ファリアミナナナ♪』
材料（2人分）：

青菜（※1）: 約100 g
玉ねぎ: 1/4個
サラダ油: 大1/2
トマト（※1）: 1/6個
ごはん: お茶碗1杯半
水: お茶碗3杯（※3）
ジンジャーパウダー: 小1/5
塩: 小1/2
牛ひき肉: 50 g

作業工程：20 分

青菜を電子レンジ500 Wで2分間ほど加熱し、取り出して水にさらしてから水気をしぼってみじん切りにする。
玉ねぎをみじん切りにしておかゆを作る鍋に入れ、サラダ油を加えてキツネ色になるように炒める。
トマトを1 cm以内の角切りにし、切ったときに出る果汁ごと鍋に入れて炒める。
ごはん、水、ジンジャーパウダー、塩、牛ひき肉、青菜のみじん切りを加え、フタをして弱火にし、ときどき混ぜながら煮て、水分が少なめのおかゆになるように煮る。
ひき肉に火が通ったら味見をし、塩加減などを好みに調える。
Enjoy!

（←click!）
このレシピやブログ記事を気に入っていただけたら応援クリックお願いします(*^_^*)

出来た、マダガスカルの味、美味しーい！
かわいいおサルがたくさんいる国！マダガスカル。そこに住む人々は東南アジアから古代に移住してきた人々とされ、古代の人がもちこんだ稲により、マダガスカルでは、アフリカ各国の中では稲作がとても盛んです。そのマダガスカルには日本のおかゆに似た伝統料理があって当然で、青菜を入れたおかゆが長く根付いてきました。牛肉料理でも定評があるマダガスカルゆえ、この料理も、牛ひき肉を使うレシピです。朝食や昼食に合います。

私が好きな言葉は、
「料理の向こうに地球が見える」

こんな料理を、マダガスカルの風景に重ね、自宅でもマダガスカル旅行気分を感じられたらこんなに嬉しいことはない・・・。