旅する時、海外の「料理のお祭り」に日程を合わせられたら嬉しいです。しかし渡航先や日程は、自身のスケジュール、観光地へ行くこと、現地の季節、航空券の価格などが常に優先されるもので、旅日程を一料理の祭りに合わせることはできず、ほとんどの場合はネットで楽しさを味わうのみ。でも現地の「料理のお祭り」は見るだけでも楽しそうで、こちらも幸せな気持ちになり、世界の料理を愛する私の癒しの時間でもあります。
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(2)米国料理「プティーン」
米国の「プティーンフェスト」(POUTINE FEST)(≫こちら)。
プティーンとは、揚げたての熱々のフライドポテトにチーズカード(とろけるチーズ)を乗せて融かしながらグレイビーソースをかけた料理です。
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「プティーン祭り」では、レストランなどが出展してそれぞれ工夫されたプティーンが出されます。写真を見ると、楽しそう。
2024年は、ニューハンプシャー州で10月12日に、メイン州で9月14日に開催されました。2025年はマサチューセッツ州にも拡大して行われるとのことです。
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「プティーンはカナダ料理だよね?」と言われそうですが、米国にもあります、あります!
私が米国でプティーンを食べたのはニューハンプシャー州です。ニューハンプシャー州は、フランス系/フランス系カナダ人/アカディア人の祖先を持つ住民の割合が全米第一位(22.9%、2020年)。4人に1人がフランス系って・・・多いよねぇ。ニューハンプシャー州は北がカナダのケベック州(フランス語圏)に隣接している。そんなことでニューハンプシャー州を旅して、米国の中ではカナダと同じ食文化が幾つも見出されました。そしてメイン州もケベック州と接しています。
そして事実、アメリカ各地でこのように「プティーン祭り」が開かれるのだから、プティーンはれっきとした米国料理です。
ちなみにプティーンと同じ料理はもっと広域に見られます。ニューヨークやニュージャージーではディスコフライと呼ばれています。