【写真で図解】緑茶からピンクミルクティーを作る方法

2024/11/06

カシミールティー

緑茶がピンクになる不思議体験!

以前サイトにカシミリティーの作り方を掲載したところ、たくさんの反響をいただきました。レシピには各工程の写真を載せていないので、この記事で図解します。

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1)材料を揃える
用意するのは、緑茶です。近所のドラッグストアで煎茶を買いました。

カシミールティー

そして、レシピの通りに材料を揃えます。
水(500 mL)、緑茶(大2)、カルダモン(5さや)、八角(1/4個すなわち2角)、重曹(小1/5)、塩(小1/5)、氷(100 g)

重曹小さじ1/5を約1 mLと見積もると、重曹粉末のみかけの比重は0.9~1.4なので小さじ1/5は詰め具合により0.9~1.4 gと幅がある。軽くすくったら1 g程度になるのでその場合の重曹濃度は反応開始時において約0.2 w/v%です。

2)カフワ(ピンクの元の液)を作る
ピンクミルクティーはカフワ(ピンクの元の濃厚液)を希釈して作るので、緑茶からカフワ(ピンクの元の濃厚液)を作ります。

カルダモンはさやの中に種が入っているので、さやに切れ目を入れて、中から香りが出やすいようにします。

小鍋に水、緑茶、カルダモン、八角、重曹、塩を入れて火にかけ、沸騰したら、弱くブクブクと泡が出る程度に火加減を落とします 。

カシミールティー

上の写真は開始時点の色調です。緑茶の色をしています。

ときどきお玉ですくっては落とす作業を繰り返し、空気を含ませるように、少しずつ水分が蒸発するように煮ていきます。

緑茶がだんだんと赤くなります。10分おきに白い小皿に取って色調を観察します。

カシミールティー

上は開始から7分後の色調です。ほうじ茶の色になりました。

カシミールティー

上は開始から11分後の色調です。醤油の色になりました。

カシミールティー

上は開始から15分後の色調です。不透明な赤茶色になりました。

カシミールティー

上は開始から25分後の色調です。赤い色素の色が濃くなってきました。赤色が強くなって色の変化が頭打ちになったらあとはごく弱火でOK。そして体積を1/3くらいに減らしていきます。

カシミールティー

上は開始から38分後の色調です。色調変化が頭打ちになっているので化学反応は完全遂行できました。そして体積全量が減っているので色素が濃厚になっています。最初の500 mLが目標量の150 mLになりました(※)。なので煮詰める時間の目安は40分間です。

※「150 mLになったこと」を確実に知るためには重量測定を行います。加熱前に鍋ごと重量(A g)を量り、水も茶葉などの比重1と近似した上で、(A+150)gになるまで減量すればよいです。量りの上に鍋敷きを置けば鍋が熱くても量れます。

そして重曹による化学反応を確実に止めるために100 gの氷を投入。そうするとカフワの出来上がり重量は約250 gになるので、半量程度に煮詰めた計算になります。茶漉しで固形分を除去して小ビンに入れて、

カフワ完成!

カシミールティー

この状態で冷蔵庫に入れておけます。

これを牛乳で割れば、ピンクミルクティーが出来ます♪

3)塩入りピンクミルクティーを作る
2杯分で、カフワ(大3)、美味しい牛乳(350 mL)、塩(小1/4)、ピスタチオ(2つ)

ピスタチオはなくてもよいのですがあると本格的なので、あればピスタチオの殻を割って中から実を出してすり鉢に入れ、すりこぎで粗く叩いておきます。

小鍋に牛乳と塩を入れて中火にかけ、お玉で牛乳をすくって落とすことを繰り返し、熱めに温まったらカフワを入れます。このとき熱すぎて牛乳に膜が出るようだとカフワの色が膜に吸着されて色がまだらになって見た目が汚くなるので、牛乳から固形分が生じない程度の昇温にとどめます。

カップに注ぎ、ピスタチオをトッピングして出来上がり♪

ピンクミルクティー

ココア味で美味しい!!!

改めて申し上げますが、これ、元緑茶ですよ!? 緑茶がこんなに優美な色のデリシャスな飲み物になるなんて、驚きでしかありません。

カシミールティー

緑茶を重曹で煮る恐怖・・・。事前の想像では緑茶を重曹で煮ることに恐れてしまい、「味、うへぇ」( ̄へ ̄)ってなるかと思いきや。でもおそるおそるやってみると、作っている途中は香辛料の良い香りが出て、「これは失敗しても薬膳スープになるな」と、安心してきました。

そして最後はココア味ですよ。

色も美しいピンクで、デリシャスな飲み物になるんです!!

さらに、緑茶からピンクミルクティーを作る工程は、意外と簡単なものでした。一度計量しながらやってみれば、次からは目分量で余裕で作れるのでよかったです。

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カシミールとはインドやパキスタンにまたがる地域です。文化的にはアフガニスタンの一部も含みます。
日本人バックパッカーでレイあたりを旅した人は多いと思うんだけど、レイは英国人が作った保養地で、本当のカシミールとは、インドでもない、パキスタンでもない、チベット人の土地。

狭義のカシミールといえばフンザ側で、フンザの文化はカシミールの中心の1つだった。
今は、カシミールといえばどうしてもジャンムーカシミールを捉えられてしまうのかもしれないけれど。

でもそんな国境線とか軍事境界線が出来る前から、その土地には素晴らしい文化が育まれてきた。

今回作ったカシミールチャイは、アフガニスタン東部に入ると甘いバージョンで作られるようになります。そうなるとピンクショコラ味になるから素晴らしいですよ。

カイマクチャイ

アフガニスタンバージョンのレシピは、≫こちら



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