サテトムを使おう!人気ベトナム家庭料理5点紹介(3)

2022/03/25

スパイスアンバサダーの3月の活動
ベトナムの「サテ」(Sa tế)とは、主には唐辛子や油を主体とした薬味的な調味料です。

サテトム今回スパイスアンバサダーとして「サテトム」(≫こちら)(ハウス食品、≫こちら)を受領しました。「トム」はベトナム語でエビの意味。サテトムは、エビの風味、レモングラスの風味、唐辛子の赤が折り合った、東南アジアらしい香りと味を魅力にもつ調味料です。

前提として、

東南アジア料理を自宅で作るのは難しい。

難しいのは、生のレモングラスをはじめ普通にスーパーで買えないような食材や調味料の存在です。輸入食材店にはそりゃもちろん売られているんですけど、私が「普通に」料理レシピを普及するにあたって目標は、地方県の人口5万人以下の市や町の普通のスーパーで常時取り扱われる商品で作る世界の料理を目安にしているので(理由:そのくらいを目標にしないと日本人向けレシピと捉えにくくなる)、東南アジア料理やアフリカ料理のレシピ化にはものすごく苦労しています。

だから、レモングラス風味がついたサテトムがこうして気軽に ”普通の” スーパーで買えるようになったことには、製造販売会社には心の底から感謝します。ならば私の立場としては、サテトムの正しい&美味しい食べ方・使い方を多くの人に伝えたいなという願いから「サテトムを使う人気ベトナム家庭料理」を5点紹介することにしました。

ポイントは、私の創作レシピではなく現地レシピを日本の調理環境と日本のサテトムで再現している点です!!。だから本物を感じ美味しさに感動します。

* * *

連載第3回はエンジョイ卵☆チュンチェンリムサテです♪

チュンチェンリムサテ

ベトナム風味ソースが絡んだオムレツです♪

レシピは簡単です。

heart『ベトナム風味の美味しいオムレツ♪ チュンチェンリムサテ♪』
材料(2~4人分):

4~6個(※1)
小ねぎ
刻んで大2
玉ねぎ
1/8個
にんにく
1かけ
パクチー
5本
粗びき唐辛子(※2)
小1
サラダ油
大1
干しエビ(※3)
小1
塩(※3)
小1/2
砂糖
小1/2
サテトム(※4)
大1
鶏がらスープの素
小1/2
100 mL

※1:今回直径27 cmかつ底の直径21 cmのフライパンで卵4個で作りました。卵6個くらいの厚さがあってもよいので卵の量には幅を持たせています。
※2:粗びき唐辛子はキムチ作り唐辛子のコーナーでよく売られています。
※3:干しエビと塩は、現地のエビ塩に相当します。
※4:サテトムはベトナムのエビ風味唐辛子調味料です。数社から市販されています。

作業工程:15 分

  1. 卵をボウルに入れて溶く。
  2. 小ねぎを小口切り、玉ねぎをみじん切り、にんにくをみじん切り、パクチーをちぎっておく。
  3. 小ねぎと粗びき唐辛子を卵のボウルに入れて均一に混ぜる。
  4. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、卵液を流し入れて綺麗な円形の卵焼きを作り、焼けたらスライドさせるようにまな板に乗せ、放射状に8等分に切る。
  5. 干しエビを別のまな板に乗せ、包丁で細かく刻み(切りごまと同じ要領)、小さな容器に、切った干しエビ、塩、玉ねぎ、にんにく、サテトム、鶏がらスープの素、水を入れて均一に混ぜてタレを作る。
  6. フライパンに卵焼きを崩さず戻し入れて中火にかけ、タレを卵焼きの上に回しかけ、タレに火が通ったら味見をして、塩加減や辛さ加減などを好みに調え、強火にしてフライパンをゆすってタレが卵焼きの隙間や下に入れこみ、タレを煮詰めていく。
  7. タレが煮詰まったら火を止め、卵焼きを皿に乗せ、フライパンに残ったタレを卵焼きの上にかける。
  8. パクチーをトッピングして出来上がり。
  9. Enjoy!
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チュンチェンリムサテ

美味しーい!!
モッハイバーヨーだ!!

実はですね、これを夫と一緒に食べて、私が「ごはんに合うね!」と喜び勇んで言ったらすぐさま夫に「モッハイバーヨーだろwww」と言われました。「モッハイバーヨー」はベトナム語で「1、2、3、乾杯」という意味です。確かにビールを呼ぶ味だなとも思いました(笑)

* * *

本記事では、ベトナム人なら(きっと)全員が大好きな、庶民的な現地のレシピを紹介しました。ポイントは現地レシピを日本の調理環境と日本のサテトムで表している点です。だから本物を感じる美味しさに喜びを覚えます。美味しいものは誰が食べたって美味しいのだから、このレシピもきっと日本人の多くの方に気に入っていただけることを私は確信しています。

世界はそのスパイスの使い方を持っています

本企画も、やりがいを持って取り組むと本当に有意義ですね。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレシピが見つかっていくという形で貢献できるのならばとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆


※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。



* * *

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