サテトムを使おう!人気ベトナム家庭料理5点紹介(1)

2022/03/19

スパイスアンバサダーの3月の活動
ベトナムの「サテ」(Sa tế)とは、主には唐辛子や油を主体とした薬味的な調味料です。

サテトム今回スパイスアンバサダーとして「サテトム」(≫こちら)(ハウス食品、≫こちら)を受領しました。「トム」はベトナム語でエビの意味。サテトムは、エビの風味、レモングラスの風味、唐辛子の赤が折り合った、東南アジアらしい香りと味を魅力にもつ調味料です。

まず、前提として、

東南アジア料理を自宅で作るのは難しい。

日本の市販品と共通する調味料で代用できる料理なら簡単なんです。フィリピンのアドボ、タイのガパオ、シンガポールのチキンライスなどが日本のご家庭の調理者に人気がある理由は、調味料が簡単だからなんです。

難しいのは、生のレモングラスをはじめ普通にスーパーで買えないような食材や調味料。輸入食材店にはそりゃもちろん売られているんですけど、私が「普通に」料理レシピを普及するにあたって目標は、地方県の人口5万人以下の市や町の普通のスーパーで常時取り扱われる商品で作る世界の料理を目安にしているので(理由:そのくらいを目標にしないと日本人向けレシピと捉えにくくなる)、東南アジア料理やアフリカ料理のレシピ化にはものすごく苦労しています。

だから、レモングラス風味がついたサテトムがこうして気軽に ”普通の” スーパーで買えるようになったことには、製造販売会社には心の底から感謝します。ならば私の立場としては、サテトムの正しい&美味しい食べ方・使い方を多くの人に伝えたいなという願いから、今回からの5つの記事で「サテトムを使う人気ベトナム家庭料理」を5点紹介することにしました。

ポイントは、私の創作レシピではなく現地レシピを日本の調理環境と日本のサテトムで再現している点です!!。だから本物を感じ美味しさに感動します。

* * *

連載第1回は海鮮旨し☆ムックサオサテです♪

ムックサオサテ

イカのベトナムフレーバー炒めです♪

レシピは簡単です。

heart『ベトナム風味の美味しいイカ炒め♪ ムックサオサテ♪』
材料(4人分):

イカ(※1)
400 g(※1)
サテトム
大1.5
玉ねぎ
1/2個
にんにく
2かけ
生姜
にんにくと同量
サラダ油
大1.5
鷹の爪(※2)
1~2本
ナンプラー
大1
砂糖
大1/2
オイスターソース
大1/2
こしょう
小1/4
小ねぎ
刻んで大2

※1:イカの種類は問いません。ここでは重量200 gくらいの剣先いかを2はい使いました。
※2:鷹の爪は切られていない丸ごとの状態で使います。

作業工程:15 分

  1. イカを洗い、内臓など食べられない部分を除き、好みの大きさに切る。
  2. イカとサテトムをボウルに入れて均一に混ぜ、マリネする。
  3. 玉ねぎを薄切りにしてから3 cm長さに切り、にんにくと生姜を細かいみじん切りにする。
  4. 小鍋またはフライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎ、にんにく、生姜、鷹の爪を入れて炒める。
  5. イカをサテトムごと加えて炒める。
  6. ナンプラー、砂糖、オイスターソース、こしょうを加えて炒め、味見をして塩加減や辛さ加減を好みに調える。
  7. 刻んだ小ねぎを加えてひと混ぜして出来上がり。
  8. Enjoy!
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ムックサオサテ

美味しーい!!
サテトムとイカの相性が抜群!

サテトムはエビやレモングラスの香りなど、東南アジア、特にベトナム風の香りが簡単につけられる便利調味料だと思います。その使用法の一例として、ベトナムでも定番のおかずの、「イカのサテ炒め」をレシピにしました。サテはイカと相性がばっちりです。エビチリを食べるかのような、薬味の利いた美味しさが、ごはんの進むおかずとなりました。見てくださいこのサテによる美しい赤色! これ、トマトもケチャップも使っていないんですよ!

* * *

本記事では、ベトナム人なら(きっと)全員が大好きな、庶民的な現地のレシピを紹介しました。ポイントは現地レシピを日本の調理環境と日本のサテトムで表している点です。だから本物を感じる美味しさに喜びを覚えます。美味しいものは誰が食べたって美味しいのだから、このレシピもきっと日本人の多くの方に気に入っていただけることを私は確信しています。

世界はそのスパイスの使い方を持っています

本企画も、やりがいを持って取り組むと本当に有意義ですね。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレシピが見つかっていくという形で貢献できるのならばとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆


※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。



* * *

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