スパイスアンバサダーの夏の活動テーマは、さっぱり・さわやかな世界のスパイスごはん。この連載では、料理の酸味に着目し、「スパイスを使う世界の酸っぱい料理」のレシピや国のことを10回連載で紹介してきました。今回が最終回です。
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世界の料理って本当に素敵です。
酸っぱい料理はもちろん残暑の疲労回復にも最適!!! そこに、日本料理にはない新しいアイディアが加わると、食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がります。「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」、それを伝えることは私の楽しみです。
【第10回】柑橘編3)インド料理「ジャルジーラ」
最終回は、インドでは有名な「ジャルジーラ」というスパイス&柑橘の、驚きレシピのドリンクです。

材料(2人分):
- 炭酸水
- 400~500 mL
- レモン
- 1個(※1)
- クミンパウダー
- 小1/2
- ジンジャーパウダー
- 小1/8
- こしょう
- 小1/4
- クローブパウダー
- 少々(耳かき1杯分)
- ヒン(※2)
- 少々(耳かき1/2杯分)
- タマリンドペースト
- 小1/2
- ミントの茎と葉
- 摘んで1/3 C
- 塩(※3)
- 小1/5
- 天かす
- 大1
※1:このレシピではレモン果汁を30 mL使うので、レモンのサイズがやや大きい場合は少々余ります。また、タマリンドがない場合はレモン果汁を増やすので、レモンが2個必要になることもあります。
※2:ヒンはヒングとも表記される、アサフェティダという硫黄臭い樹液様の調味料で、インド料理食材店などで販売されています。ない場合は省きます。
※3:塩はあれば(海の塩ではなく)岩塩を使います。
作業工程:5 分
- <前日>炭酸水を冷蔵庫で冷やす。
- <当日>レモンを絞って果汁を得る。
- 小さなフライパンか鍋にクミンパウダーを入れて中火で熱してクミンパウダーをローストする。煙が上がり始めたら火を止めて、残りのスパイス(ジンジャーパウダー、こしょう、クローブパウダー、ヒン)を予熱で温め、スパイスミックスを作る。
- 小さな容器に、スパイスミックス、タマリンドペースト、ミントを入れ、レモン果汁を大さじ2杯入れ、スプーンで叩いてミントの茎と葉の組織を潰して香りを出す。
- 味見をして、スパイス加減、酸味加減、塩加減などを好みに調える。
- 2つのグラスに2等分して入れ、冷えた炭酸水を注ぎで軽くステアし、天かすを乗せて出来上がり。
- Enjoy!
インドでは有名な「ジャルジーラ」。飲むとあまりスパイスっぽさを感じないのは、レモン果汁やタマリンドでつける爽やかな酸味のおかげ。だから、実際にこれを作るときに、「ドリンクにこんなにこしょうやクミンを入れていいのかな……」とか「飲み物に天かすぅ???」のように不安を覚えますが、飲んでみたらそんな不安が一瞬で消え去ったから、とても不思議なドリンクだと思います。そうか、もはや、ドリンクと思わず、「しょっぱ酸っぱ辛い冷製スープ」と思えばいいのかもしれませんね。食べ物の消化を増し、痩身に、夏バテにと、このジャルジーラはインドの多くの人に愛されています。浮いているのは天かすで意外ですが、さっぱりドリンクを飲みながら口の中で天かすをサクサクと噛むのは楽しく、かつ美味しかったです。
「夏は、スパイスを使った酸っぱい料理が合う!」
スパイスアンバサダーの活動として、夏に合う「世界のスパイスごはん、さっぱり・さわやか編」というテーマで10回の連載という課題を設定し、料理を研究し、発信して参りました。読んでいただき本当にありがとうございました。
いつも私は、世界の本物の料理の伝道師でありたいと思っています。日本人向けアレンジは考えない。創作料理もしない、アレンジ料理もしない。
世界の料理は素敵です。
私にとって、これまで幾百の国境を越えて出会った旅先の料理の実体験を、日本で再現することは私の人生の目標になっています。だから、これからも夢に向かって走り、取り組み続け、家族との楽しい食事の時間にも会話にも世界中の良さを集めて、スパイスアンバサダーであることを誇りに思い妥協のない努力を続けて参りたいと思います。

~アフガニスタン料理、ボラニカチャル

~アルバニア料理、ターブコーシ

~中国料理、酸菜鱼(スアンツァイユー)

~ロシア料理、サリャンカ

~フランス料理、プレオビネグル

~ドイツ料理、ザワーブラーテン

~エジプト料理、ファッタ

~メキシコ料理、ポクチュク

~グアム料理、レモンフライドチキン

~インド料理、ジャルジーラ
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。