シーモス

シーモス

カリブ海では海藻(アイリッシュモスと言う)をゲル状にしてからシーモスという飲み物にします。シーモスはミルクセーキのようなドリンクになったり、とろみを強くしてかき氷にかけたりして、大人も子供も大好きなドリンクやスウィーツになって親しまれています。伝統的にはシーモスは民間療法的な病気の治療薬でもありましたし、ラブポーションとして使うことで男性精力増強ならびに陰茎サイズが大きくなるらしく、多くの女性が配偶者のために飲ませるドリンクでもありました。カリブ海にいたときはそれを知らなかったのでただ純粋にその土地の伝統食を味わいたくて、ドリンク売り場で「おばちゃんシーモスちょうだい!!シーモス!!」と声を大に言ってしまったのが、今思うと恥ずかしいような(苦笑)。

材料

1人分):

シーモスジェル(※1)
大3
牛乳(※2)
100 mL
水か氷(※2)
100 g(100 mL)
バニラエッセンス
1滴
コンデンスミルク
45 g
黒糖(※3)
1かけ(約3 g)
ナツメグかシナモン
少々
  • ※1:シーモスジェルは別途手作りします。レシピは≫こちら
  • ※2:牛乳と、水または氷は、合計で200 mLあれば、配合比率は任意でよいです。
  • ※3:黒糖を加えるのはやや褐色の色合いを出すためです。なければコンデンスミルクを50 gにして黒糖を省いてもよいです。

調理時間

作り方

  1. すべての材料をミキサーに入れて撹拌する。ナツメグパウダーやシナモンパウダーも少々ミキサーに入れる。
  2. 黒糖が完全に溶解したら味見をして、甘さ加減などを好みに調える。
  3. グラスに移し、仕上げのナツメグパウダーやシナモンパウダーを好みの量ふりかけて出来上がり。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 牛乳と水または氷をあわせて200 mLとするレシピです。牛乳を減らして水を増やせばさっぱりとした味になり、氷を使えば冷えたものが作れ、牛乳だけを使えば濃厚さが美味しいです。
  • シーモスジェルは海藻由来のジェルで、日本では市販されていないので、棒寒天を使って別途手作りします。レシピは≫こちら

Tips about cuisine

  • 「シーモス」の英語(カリブ海諸国の多くの国の公用語)の綴りは「Sea moss」。
  • オランダ語圏やフランス語圏のカリブ海の国でもシーモスはシーモスで通じる。
  • 「Sea」は海、「Moss」は苔、「Sea moss」は現地の固有の海藻(もじゃもじゃした海藻でありわかめや昆布の形状でないもの)の意味。ひいては「Sea moss」(シーモス)は「海藻を使ったドリンク」の意味にも用いられる。
  • 寒天でシーモスジェルを作るための基礎勉強

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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