セントルシア料理

[last update 2022/01/30]

+++新着+++


【基礎情報】

国名:セントルシアSaint Lucia、首都:カストリーズ、ISO3166-1国コード:LC/LCA、独立国(1979年英国より)、公用語:英語、通貨:東カリブドル

▲目次に戻る


【地図】

セントルシアはカリブ海の島国です。北にマルティニーク、南にセントビンセント・グレナディーン、南東にバルバドスがあります。

▲目次に戻る


◆フランスフレーバーを感じる元英領の国の、アフリカ黒人文化を継承するクレオール料理

カリブ海の国セントルシアは小さな島国で、主要産業はバナナを中心とする農業と、世界遺産ピトン火山や美しい海を擁した観光業です。北に隣接するのはフランス領マルティニーク、南に隣接するのは元英領セントビンセント・グレナディーンです。セントルシアはフランスと英国に交互に何度も支配され、言葉や地名、食べ物に両方の文化が混交しています。ほとんどのセントルシア人は植民地時代に奴隷として運ばれてきたアフリカ人の子孫であり、混血も含めて人口の95%以上がアフリカ系の黒人です。地元の人はフランス語とアフリカの言語が混ざってできたパトワ語を話します。

セントルシア
カリーの下はプロビション。ゆでたイモ類やパンノキの実の盛り合わせ(撮影地グロスイレット)

セントルシア料理は「クレオール」という言葉なしには語れません。アラワク族やカリブ族などの先住民族は、労働に使役され、植民者が持ち込んだ病気にかかったりするなどして絶滅し、新たな労働力(奴隷)としてアフリカ人が移送されてきました。そうして支配者層の白人と黒人の混血が生まれ、言語も食文化も、双方の要素が混合していきます。「クレオール」とは、狭義には白人と黒人の混合を意味する言葉です。

また、奴隷制廃止後には、英国がカリブ海に多くの労働者を導入する政策により、多数のインド人が移住してきました。ちょうどインドが戦乱期だったのでそれは数多くのインド人が到来したものです。また経済的には米国の商社が幅を利かせ、米国からのインスタント食品やインスタント調味料も流入しています。そういう数々の影響がミックスされた文化が、今のセントルシアの土台です。そう、食文化において「クレオール」とは、白人料理と黒人料理、ないし支配者の料理と被支配者の料理、ひいてはときに地元と諸外国の料理の混交をも意味するのです。

このようなことを背景に、セントルシア料理の基礎を挙げると以下のポイントが整理できます。

  1. 暑い気候のトロピカルな島国
  2. 先住民は絶滅しており、その意味で長く続くような伝統文化は残されていない。
  3. アフリカ人奴隷の子孫が主体の国である
  4. 英領や仏領を経験し、クレオール文化が浸透している
  5. それ以外ではインドの影響が多い。
  6. 産業に弱く食糧の輸入率が高い。特に米国からの輸入は多い
  7. 上記の点で、だいたいのことはカリブ海の多くの国との共通している。よってカリブ海の多くの国と似たような料理が食べられている。

こういう背景を理解して、セントルシアの基本は「クレオール料理」であることを理解しておきたいと思います。

個人的にセントルシアの料理を見ていて近いなーと思うのがマルティニーク料理です。もちろんセントビンセント・グレナディーンも隣国だしとても似た要素があるのですが、そういう元英領国家にはないものがセントルシアにはあって、料理の雰囲気からもフランスが入ったカリブ海の国という印象をしばしば感じるのです。

植民地時代に盛んだったサトウキビの生産こそ廃れたものの、島の実りとして、バナナ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、パッションフルーツ、グアバなどフルーツは豊富ですし、魚もたくさん採れます。それでは以下、カリブ海の陽気な南国の、セントルシアの料理を見ていきましょう。食材別に紹介していく予定です。
▲目次に戻る

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしていますので)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。