スパイスアンバサダーの活動として、「スパイスを使う世界の朝食」のテーマでレシピと国について連載中です。素晴らしいテーマに携われて光栄です。
わああ、世界って素敵!
<世界のスパイス朝ごはんの選別コンセプト>
20回連載で、世界のスパイス朝ごはんとそのレシピを紹介します。選ぶコンセプトは以下の通りです。
- 家庭の朝食と旅人が得る朝食は違う。正直、旅人基点でないと日本人は世界の料理に出会いにくい。だから基本コンセプトは「旅して出会う世界の朝食」とした。例えば「キューバ旅行気分♪」のように旅人視点を重視した。
- 主催者選定スパイス17種類のうち最低1つを使用する。
- 世界246か国を俯瞰してその国にどんなスパイス料理(選定17種類内)があるかを検証し、私がその国でその料理を実食した本物の料理を重視する。
- 本物重視。スパイスを使った我流アレンジ料理にはしない。スパイスを使うその国の食とする。
- その料理がその国で朝食になりうるか、そしてそれはその国の国民食かどうかを検証済みとする。国民食の要件は、traditional、common、あるいはpopular。
- スープ編、おかず編、主食編、ドリンク編と、配膳別に各5回ずつ紹介。なお液状のディップ類は主食を食べるためのものならおかずに、汁を飲むならスープに編入。また肉類であっても主食と合体していてそれ一品で食事が完結するなら主食に編入した(例:肉まん)。
- 各配膳内(5回内)ではメインスパイスは重複しない。
- 全体を通して(20回内)国は重複しない。
・・・とまあ、壮大な三元三次方程式並みの検証を経て(ここに最も時間がかかったけれど楽しかった)、20レシピを選定しました。
世界の料理って本当に素敵です。
美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。
特別な時間を贈ります。
* * *
連載第3回はスープ編(3)・アラブ首長国連邦料理の「サルーナ」です。
遊牧民の伝統だけでなく、狭いアラビア湾を渡れば目の前がペルシャイラン。そういう食文化です。アラブ首長国連邦の主食はホブズ(パン)なので、パンの朝食にも合います。
レシピは簡単です。

材料(8人分):
- 玉ねぎ
- 1~2個
- にんにく
- 3~4かけ
- サラダ油
- 大1
- 水
- 2 L
- 骨つき羊肉(※1)
- 8切れ
- トマト(※2)
- 1~2個
- にんじん
- 1~2本
- じゃがいも
- 4~5個
- 乾燥レモン(※3)
- 輪切り2枚分
- クミン(※4)
- 小1/4
- シナモン(※4)
- 1かけ
- ターメリック(※4)
- 小1/4
- ナツメグパウダー(※4)
- 小1/4
- コリアンダー(※4)
- 小1/4
- 塩
- 小2
- パクチーの葉
- 少々
※1:冷凍マトンは骨付きのものが美味しいです。私はネット通販で安く買って冷凍庫に置いています。
※2:生トマト2個のかわりにトマト缶1つ(400 g)でもよいです。
※3:乾燥レモンは現地の必須アイテムなのですが、乾燥品がなければ生レモンスライス1つでもよいし、日本で流行った塩レモンを1切れ入れてもよいです。なければ入れなくてもよいです。
※4:現地では「ベサル」(Bezar)というスパイスミックスをよく使います。クミン、シナモン、ターメリック、ナツメグ、コリアンダーなどが入ったミックスなので、これらを単品で持っている場合は少しずつ加えるとよいです。なければガラムマサラを小1、あるいはカレー粉を小1などで代用できます。
作業工程:1 時間
- 玉ねぎとにんにくを粗みじん切りにする。
- 鍋に油を入れ、玉ねぎとにんにくを入れて中火でしばらく炒める。
- 鍋に水を入れ、冷凍マトンを入れ、火を強めて沸騰させる。
- にんじんとじゃがいもの皮をむき、2 cmの角切りにして鍋に入れる。
- トマトは粗く刻んで汁ごと鍋に入れる。
- ドライレモン、スパイス各種、塩を入れて、フタをして1時間弱火でことこと煮る。
- 味見をして、塩加減や香辛料の加減を好みに調える。
- 器に盛り、好みでパクチーの葉を散らす。
- Enjoy!
これ、美味しくて、心に新しい感動が芽生えますよ。
私が好きな言葉は、
「料理の向こうに地球が見える」
こんな料理を、アラブ首長国連邦(United arab emirates;UAE)の風景に重ね、自宅でもUAE旅行気分を感じられたらこんなに嬉しいことはない・・・。
なぜならば -すみなしものは心なりけり- だから・・・。
私たちは、外国にいなくても、外国の文化や風土を自宅に取り入れることができる。料理と食卓ならそれが最も簡単で確実です。
美味しさに香りを乗せて、楽しい時間を一緒に過ごしませんか。
日常に入り込んだワクワクの時間。
嬉しいのは、味も見た目も楽しむ時間。
簡単、美味しい、幸せ。
・・・これからも、そんな想いが詰まったレシピを厳選し、世界20か国のスパイス朝食を綴っていきます。どうぞ次回もご期待ください。よろしくお願いします。

~西アジア・トルコ料理、メルジメッキチョルバス

~コーカサス・ジョージア料理、ハルチョ

~西アジア・アラブ首長国連邦料理、サルーナ

~東アフリカ・ケニア料理、ビーフスープ

~西欧・フランス料理、スプドゥポワソン

~西アジア・シリア料理、ホムス

~西アジア・イラン料理、ナーゲシ

~カリブ海・ハイチ料理、ソスプワノワ

~東北アフリカ・ソマリア料理、ベール

~東南アジア・カンボジア料理、バイサイチュルーク

~インド洋アフリカ・マダガスカル料理、ファリアミナナナ

~南アジア・インド料理、チャパティアウサブジ

~カリブ海・プエルトリコ料理、アソパオ

~東アジア・中国料理、肉包子(ローパオズ)

~東南アジア・ベトナム料理、フォーヘオ

~西アジア・イラク料理、シャイアラーキ

~西アジア・アフガニスタン料理、カイマクチャイ

~南米・ペルー料理、フゴデキヌア

~西アフリカ・セネガル料理、カフェトゥーバ

~カリブ海・アンディグアバーブーダ料理、シーモス
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。