スパイスアンバサダーの今年度の活動が始まります。
3年連続就任!「スパイス大使」改め『スパイスアンバサダー』の抱負。
4月・5月のテーマは、いつもの料理がスパイスで新しい味わいになるという趣旨の取り組みです。
さて私の場合、料理はマンネリになる余地すらなくて、その理由を考えたら、以下のようになりました。
【土台】世界の料理を次々作っていこうと思っているので、同じ料理を繰り返す余地があまりない。
↓
だから、
家には世界の各地の調味料があり、醤油・味噌・めんつゆなど和の調味料に頼る頻度が非常に低い。
↓
及び、
自分が作ることが目的だから、レトルト、ナントカの素、ナントカソースといった既製の調理補助食品を買う頻度が非常に低い(もらうことはあります)。
ということです。
つまり、
原点を振り返ると、料理をいろいろ作ってみたいという、気持ちが、いつも新しい味に取り組む力なのだと思いました。
そこで私は、今回のテーマに際し、世界中を旅して幾百もの国境を越えて現地で出会った感激の味をお届けしようと思います。その地域に根付くほどに美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」が芽生える一助になり、その結果として「よくある」や「マンネリ」が変化していくこと、そうしてこれを読んでくれた誰かの役に立てることを期待しています。
4月~5月の間に10回連載形式で10通りのスパイスアレンジレシピをお届けします☆
* * *
第1回は、バルカン半島の美味なるハンバーグ、『グルマンスカ』です。
バルカン半島の肉料理は、ひき肉料理がとにかく印象に残ります。しっかりと焼いて、肉がしまって、美味。
最初に『グルマンスカ』を食べたのは北マケドニアなのだけど、ひき肉生地にはソーセージやベーコンの角切りに、さらにチーズの角切りまで入って、ソースもケチャップも不要の完成された美味しさに、大変感激しました。
ほら、チーズがとろりとして、ソーセージの角切りも入って美味しそう!!
パプリカパウダーを思いのほか使う、そういう色合いも現地を思い出します。
* * *
レシピは簡単です♪
材料(2~3人分):
- 玉ねぎ
- 1/2個
- にんにく
- 1かけ
- サラダ油
- 小1
- ひき肉(※1)
- 400 g
- 塩
- 小2/3
- パプリカパウダー
- 小1
- カイエンペッパー
- 少々
- こしょう
- 少々
- ナツメグパウダー
- あれば少々
- チーズ(※2)
- 30 g
- ソーセージ(※3)
- 30 g
- サラダ油
- 大1
※1:牛肉、豚肉、羊肉のひき肉のうち2種類を混ぜて使います。セルビアやクロアチアでは牛や豚、マケドニアやボスニアヘルツェゴビナでは牛や羊といったように、イスラム教徒は豚肉を忌避する地域の差異があります。
※2:プロセスチーズのようなブロック状のチーズがよいです。ピザ用チーズやとろけるチーズは焼いているときに融け出してしまうので不向きです。
※3:ソーセージのかわりにブロックベーコンやブロック状のハムでもよいです。
作業工程:20 分(冷蔵庫で寝かす時間を除く)
- 玉ねぎとにんにくをみじん切りにしてフライパンに入れ、サラダ油少々で炒め、しんなりして火が十分に通ったら火を消して冷ます。
- その間に、チーズとソーセージを7 mm角くらいに切る。
- ボウルにひき肉、炒めた玉ねぎとにんにく、塩、パプリカパウダー、カイエンペッパーパウダー、こしょう、ナツメグパウダーを入れて、手で丹念に練るようによく混ぜる。
- チーズとソーセージを入れて混ぜる。
- 冷蔵庫に入れて1時間~1晩寝かせる。
- 生地を4~6つに分け、両手を毎回水で濡らして1つずつ平たく薄く成形し、サラダ油を敷いて強火に熱したフライパンに入れ、弱火~中火に火加減を弱めて片面4、5分ずつじっくり焼く。
- ひとつ切り分けてみて中まで火が通っていれば出来上がり。
- Enjoy!
このレシピやブログ記事を気に入っていただけたら応援クリックお願いします(*^_^*)
(一口め)凄いな、これ旨いな。
(一口め)美味しーーい!
なんでケチャップ持ってきてんの? 要らんよ。
まぁ一応と思って(苦笑)
スパイス具合も、バルカン味に出来たね。美味しいね。
バルカンか、あっちの肉料理ってひき肉っていう記憶だよな。
オスマンまわりってそうだよね。
でも日本のハンバーグって、柔らかくてふにゃふにゃしてて、あまり好きになれないんだよね。
分かるそれ。このくらいしっかりギュッと焼いて肉が引き締まったほうが、肉が美味しいよね。
うん。表面がこのくらい焼けてるもんな、むこうのって。
(二口め以降)旨い旨い♡
レピョーシカ(現地のパン)も作ったから、私は挟んで食べるー♡
円盤パンを焼いて、中にカッテージチーズやカイマックと共にこのお肉を挟んで食べるのも、現地の定番です♪♪
【第1回】バルカン半島の美味ハンバーグ『グルマンスカ』
【第2回】モロッコの美味しいゆで卵の食べ方『カムンメハ』
【第3回】イラクは残ったパンの美味しい食べ方を持っている『タシュリーブ』
【第4回】アラブの焼きなすが世界的真価を発揮する『ムタバル』
【第5回】幸せ色のごはん、ターメリックでOK『サフランライス』
【第6回】中央アジアのシルクロード味の雑炊『スユクオシュ』
【第7回】オリエントに広まる感動の肉々ピザ『ラハムバジン』
【第8回】イベリア半島が受け継いだ世界の頂点文化『ピンチョモルノ』
【第9回】南米エクアドルの高Caミルクチーズスープ『ロクロデパパス』
【第10回】「砂糖カルダモン」の実力。スパイスの国のココナッツミルクプリン『ワタラッパン』
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。