旅してロシアに来ました。上の写真は、ブリヤート共和国でごはんを食べるご家族です。
◆「ブリヤート共和国」はモンゴル人の国。
ロシアは連邦共和国です。つまり、州や共和国が連合(連邦)して形成される国です。その構成共和国の1つにブリヤート共和国があります。ブリヤート共和国には、主にモンゴル人が住んでいます。
「ロシアなのにモンゴル人。」
そういう地域があるんです。興味深いです。
◆モンゴルという国の場所。
モンゴルという国は、下の図のように位置しています。
北をロシア、南を中国と接しています。
◆モンゴルと「モンゴル人」の区域は違う。
下の図に、モンゴル人の分布をピンク色で示しました。モンゴル人が住む地域はモンゴルの国以上に広いのです。国境線のほうがあとからできたので、モンゴル人が住む地域の中に国境線が敷かれたのですね。
イメージとしては、日本人が住む日本国から、北海道が取られて九州四国が取られて・・・という感じ? 今のモンゴルは、日本国から本州だけが残ったようなイメージです(我が国で例えると妙に実感が沸いてきますね)。
モンゴル人が住むのにモンゴルにならなかった地域には、ロシアのブリヤート共和国や中国の内蒙古自治州があります。
◆ウランウデで、典型モンゴル料理
下の写真は、ウランウデ(ブリヤート共和国の中心都市)で撮影しました。
まず、ここで、典型的なモンゴル料理に出会え、味わえたことは、とても嬉しかった。卓上には、モンゴル料理でも知られる「大きなシュウマイ、羊肉麺、塩味のミルクティー」があります。
モンゴルでは、Бууз(ボーズ)、Гурилтай шөл(ゴリルテイシュル)、Цай(ツァイ)。
内蒙古では、稍麦(ソウマエ)または包子(パオズ)、羊肉面(ヤンローミェン)、奶茶(ナイチャー)。
といったところかな。
ここブリヤートでの料理名は、Буузы(ブーズ)、Шулэн(シュレン)、Чай монгорьский(チャイモンゴルスキー)でした。
◆ここはロシア。麺や小麦粉の皮生地を食べても、パンを食べる!
ロシアの主食はフリェプ(хлеб、パン)です。
驚いた!!シュウマイを食べても、羊肉麺を食べても、パンが食卓に並ぶ!!ロシアだ!!
パンがテーブルに乗る食習慣なのでしょう。みなさんそうしています。
もしここが中国やモンゴルだったら? パンはなかなか一緒には食べないですよねー。
「ロシアのモンゴル」というブリヤートの食習慣を見て、モンゴルや内蒙古との差異を確認できたことに感激しましたので、ここにエッセイとして記しておきます♪