オオコゲチャイグチ

2019/09/07

ベニイグチが終わって次の週、9月2日。別の年では7月28日にも。
竹も浸食する雑木林の中。明るい日陰の中、発見!!

オオコゲチャイグチ

巨大!巨大!
傘の色はこげ茶色。オリーブ色がかっていると言えるかもしれない。傘のフチ(地面を向いている部分)が1 mmほど色が明るい黄色。

オオコゲチャイグチ

管孔の色は濃い黄色~黄褐色。管孔は柄に上生。

オオコゲチャイグチ

柄の色は基部がこげ茶色で上部は色が薄くなるものもならないものもある。基部が白い粉がついているような白さ。

オオコゲチャイグチ

肉は白。管孔:肉=1:2や2:3くらいの厚さ比。管孔は強い変色(青変性というより黒変性)。肉を包丁で薄切りするとは薄く青くなる。

オオコゲチャイグチ

柄は中実。柄は傘の大きさに比べるとずんぐりと短い。基部がやや太い。

* * *

運んでいる最中からキノコ汁のいい匂いがしますよ(笑)。

直径20 cmくらいあるものよりも、10 cmちょっとのほうが断面を見て美味しそうだったので、後者を食べることにした。毒キノコとするサイトが多いが、たいがいこういうのは情報コピペなので、多い少ないは参考にならない。

明確に毒性を示すものとして「酒と一緒に摂食すると下痢を起こす」という記述を見た。その程度かw ということで、このオオコゲチャイグチをゆでこぼしてから食べました。なんてことない。何も起こらない。翌年はワインを飲みながら食べる。何も起こらない。

イグチ系って、柄の食感がイマイチのものもあるけれど、オオコゲチャイグチは柄がめちゃくちゃ美味しい!!!!!3本も取れると鍋がいっぱいになるので、柄は柄、傘は傘に分けて調理しています。ゆでるのは、殺菌や殺虫の目的もあるのだけど、このきのこの場合はふわっふわのツルッツルになって美味しくなるのです。

<類似きのこと異なる点>
◆イロガワリ
オオコゲチャイグチと同じものだと思ったw
そしたら、あれ?違うきのこじゃん?
傘のフチがオオコゲチャイグチは1 mm幅で明るいのにこちらは1 mm幅で黒い。
あと、オオコゲチャイグチの青変性は弱いのに、こちらは青変が強烈。

◆コゲチャイロガワリ
青変性が強い。
ヒダが直生。

◆ススケヤマドリタケ(食)
管孔が白い、黄色、黄褐色
柄に網目があることもある。
傘の大きさから見て足は長め。

◆コゲチャイロガワリ
柄の表面に暗色の細鱗片。
肉の青変が強い。
ヒダは直生

◆オクヤマニガイグチ
◆コビチャニガイグチ
◆ニガイグチモドキ
味が苦い。

◆ヤマイグチ
柄がササクレに覆われる。

◆スミゾメヤマイグチ
管孔が白い。

◆クラヤミイグチ
傘を強く擦るとこげ茶色が暗赤褐色に変わる。

きのこの記事について:我が家は、雪は滅多に降らない(降っても数cmしか積もらない)気候の、いわゆる日本の暖地~中間地で、海際から1kmくらいの、少し周囲より高い場所(標高約100m)の、南向きに見晴らしのよい場所に建っています。東の隣には住宅が続きますが、西の隣に今は誰も歩かない林道がきれいに残っていて、そこを500mほど西に進んで少し高度を下げると再び車道と民家があります。サイトに掲載するきのこの多くはその500m区間に生えます。きのこ鑑定については調べて調べまくる性格もあり、採取きのこを食べて体調に変化をきたしたことは幸い一度もありません。なお私も家族もお酒が飲める体質、概ね健康体質、アレルギーなし、服薬中の薬なし。また、記事掲載日はきのこ情報に関係しません。きのこへの考え方


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