【唐辛子マックスレシピ】世界で一番辛いカレー、英国料理ファール

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【スパイスアンバサダー2022】の活動として、4～5月は「目的別の美味しいスパイスカレーレシピ」を掲載しています。さあ今回の記事も私の渾身のレシピ、

「世界で一番辛いカレー」

を食べてみませんか？　世界一辛いカレーと定評のある、英国料理ファールを日本の調理環境で作れるようにしたレシピを掲載します。

前回（≫こちら）と前々回（≫こちら）が【唐辛子ゼロのスパイスカレー】だったので、今回はその真逆を行きます！！！

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ファールは英国でベンガル人が考案した料理で、世界で一番辛いカレーとして定評があります。

英国がなぜカレーを作る？
なぜベンガル人が英国でカレーを作った？

カレーがヨーロッパに広まっていた背景には、英国によるインド支配の進行が密接に関わっています。英国は1600年に東インド会社を設立してインドにおける基盤を築くと東海岸と西海岸に交易場を建設するなど徐々に勢力を拡大していきました。19世紀を迎える頃インドには数千人を超える東インド会社の社員が駐在していました。しかし東インド会社は、自由貿易政策の結果、1833年にはインドにおける独占貿易権を失ってしまいます。やがて1857年から58年にかけて、北インド全域に起こった民主反乱によってムガール帝国は滅亡し、インドは英国政府に支配されることになります。1877年には英国のヴィクトリア女王がインド女帝の称号を獲得し、インドはインド帝国となり、1947年に独立するまで、亜大陸の約60%が英国の領土となったのです。英国がインドという広大な土地を安定的かつ長期的に支配できたのは、ベンガル地方におけるディワーニー（徴税権）を獲得して以降と言われています。

・・・いいですね♪　こうして英国でベンガル人が考案したファールという料理を契機として、英国とインドの重要な歴史を知ることができ、とても有意義です。「料理の向こうに地球が見える」という言葉の実践はとても有意義です。

それでは「【唐辛子マックスレシピ】世界で一番辛いカレー、英国料理ファール」のレシピを掲載します♪

『唐辛子マックス♪　世界で一番辛いカレー、英国料理ファール♪』
材料（3～4人分）：

玉ねぎ: 1個
サラダ油: 大4
フェンネルシード（※1）: 小1
チューブにんにく: 大1
チューブ生姜: 大1
トマト缶: 1/2缶（※2）
カイエンペッパーパウダー: 大1.5（※3）
パプリカパウダー（※4）: 大1.5（※3）
あらびき唐辛子（※5）: 大1.5（※3）
カスリメティ（※6）: 大1
グレービー（※7）: 大5
塩: 小1
砂糖: 小1
クミンパウダー: 小1.5
コリアンダーパウダー: 小1.5
こしょう: 小1/2
クローブパウダー: 小1/3
ナツメグ: 小1/3
カルダモンパウダー: 小1/3
レモン果汁: 大1
鶏もも肉: 1枚
ガラムマサラ: 小1
生の赤唐辛子（※8）: 2本
パクチー: 刻んで大4
レモンスライス: 1人1枚

作業工程：45 分

玉ねぎをチョッパー（みじん切りが簡単に作れる道具）に入れて（チョッパーがなければ包丁を使って）みじん切りにする。
カレーを作る鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、フェンネルシードを入れ、パチパチとはじけてきたら玉ねぎ、チューブにんにく、チューブ生姜を入れ、火が通るまで炒める。
玉ねぎを取り出したチョッパー（なければミキサー）にトマト缶の中身を入れてトマトピューレ状にし、1/2缶分を取り出して鍋に入れる。
カイエンペッパーパウダー、パプリカパウダー、バリ粗唐辛子を小さな容器に入れて均一に混ぜ、唐辛子ミックスを作っておく。
唐辛子ミックスの約半量を加えて混ぜ、カスリメティを指ですりつぶして加え、とろみがつくように混ぜながら煮る。
グレービー、塩、砂糖、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、こしょう、クローブパウダー、ナツメグパウダー、カルダモンパウダー、レモン果汁を加えて混ぜる。
鶏もも肉を3～4 cm角に切って鍋に入れ、ときどき混ぜながら煮る。
鶏肉に火が通ったらガラムマサラと縦2つ割りに切った赤唐辛子をを加えて混ぜる。
味見をし、残りの唐辛子ミックス（小さじ1杯くらいずつ段階的に）鍋に入れて赤唐辛子を潰しながら混ぜ、耐えられる範囲のマックスの辛さにする。十分に辛くなったら赤唐辛子を取り出す。※辛さが大丈夫ならこのレシピの全量を使い切り、唐辛子も入れたままにしておく。
器に盛り、刻みパクチーとレモンスライスをトッピングして出来上がり。
Enjoy!

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フーッ♡辛い♡♡♡♡

でも濃厚で旨い。。。（水を入れずに作ってるもんな）

世界で一番辛いカレーとはこういう味がするのか。

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「Hell or Heaven?」…それは地獄か？天国か？

これは「BIRカレー」の傑作です。「BIR」は「British Indian Restaurant」すなわち「英国のインド料理レストラン発祥」を意味する用語です。ファールはカレーが辛くないと客が不満を言ったがためにベンガル人（インドやバングラデシュの民族）のシェフが唐辛子満載で作ったという伝説をもつ激辛カレーです。レストランではカレーのベースを作り置きしているのでそれを使いますが、家庭料理としてのファールは市販のグレービーソースでOK。ここでも後者を元にレシピを作っています。

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さあまずは冷蔵庫に水を冷やしましょう。

大人のカレーですから食べる人選をしましょう。

そして食べる人には、必ず事前に「覚悟して」と伝えましょう。

水を加えずに作るのでトマトや玉ねぎの旨さが濃くて美味しいことは間違いないです。

・・・しかし美味しかったなー。

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「Hell or Heaven?」（地獄か？天国か？）

もし英国でこれを食べてそう聞かれたら、私はこう答えるよ。

「Heaven!! Exactly!!」

（この旨さはまさに天国でしょ！！）

と！！！