さといも

2020/03/17

さといもは、私が毎年栽培している作物です。

さといも

栽培条件は悪いんですよ。4月に植えて、食べるのは1月とか2月。その上作付面積が広いから、畑の広い部分を長いこと占有します。なのに連作障害がきついので、場所を数年間重ならないようにしなければならず、ただでさえ植える場所を決めるのが困難なのに、さといもを作付け場所の最優先にせざるを得ないという。

そのうえ、水が好きだが水はけが必要とか、越冬するには深~~く穴を掘ってもみがらと一緒に埋めなければいけないとか。食べるにあたっても、大物だから収穫は大変だし、あのでこぼこから泥を落とすのは大変だし、根っこを切るのは大変。食べるのは冬だから、さといもを掘ったり洗ったりする作業は水が冷たくて嫌!!・・・と、本当に大変な作物なのです。

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さて、自分でいろいろな野菜を育ててみて、野菜の味は大きく2つに分かれます。当然ですが、1)スーパーで買うものとさほど味が変わらないもの、2)スーパーで買うものと味がぜんぜん違うもの、の2つです。

さといもは後者の筆頭です

「なんでスーパーで売ってるさといもって、あんなに味がないんだろうね。」というのが、うちでさといもを食べていった人の感想です。私は収穫時期に我が家に来てくれた客人には、さといもをただふかしただけの状態で、塩だけチョンとつけて食べるおかずをお出しするのです。

さといも

本当に美味しい。嬉しい、美味しい。

もとは、私がここに越してきた直後に遊びに来てくれた友人が、京イモと石川早生の種イモを持ってきてくれたことが栽培のきっかけです。その後も種イモは買わず、子イモを春まで保存して、春にまた栽培を開始して、毎年さといもを栽培するに至っています。

大変な作物ではありますが、それでも日本中の家庭菜園で栽培されているのは、皆さんそれでもさといもを手放せないのです。ほんと、この味を知ってしまったら、誰だってそうなりますよね?

また、「世界の料理」を作っていると、特に太平洋料理やミクロネシア料理などで、タロイモを調理したいときが生じます。そのときには、タロイモに良く似た出来映えになる京いもタイプのさといも(親芋)が便利です!!



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