ボリビアには、辛くて美味しい卓上サルサがあります。
LLAJUAと綴られるのですが、これは何と読むのでしょう? 今回その発音について検証したので、過程と結論を記します。
【先に結論】
ボリビア料理LLAJUAの発音はヤッファまたはヤフア。「LLA」は動画で発音を確認し「ヤ」とするのがよいだろう。「J」は「フ」の子音である。「UA」は強母音と短母音の組み合わせにより短縮化してもよいし二重母音性を残してもよい(Guatemalaがグアテマラともガテマラと呼ばれるように)。動画発音確認でも「JUA」は「フア」と「ファ」の両方に聞き取れた。
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スペイン語って、学びやすいですよね。発音はかなり文字通りに読めばよいし、母音が5個で日本語に似ているが我々日本人にとっては学びやすいのですが、「LL」がリャ、ジャ、ヤ、シャになるので、日本語カタカナ表記を試みる際はこの点の確認が重要です。
よって、動画でこの発音を検証しました。
◆Youtube「Llajua boliviana (Llajhua, Llajwa) – Cocina Boliviana」(≫こちら)
0:16 ヤッファまたはヤフア
◆Youtube「Variantes de Llajua Primer colaborativo」(≫こちら)
0:12 ヤッファ
◆Youtube「Realizarán la Feria de la Llajua en El Alto」(≫こちら)
0:03 ヤッファまたはヤフア
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次に綴りから検証します。「LLAJUA」の発音を検証するためには、文字を3つに分割する必要があります。「LLA」、「J」、「UA」です。
1)「LLA」
スペイン語圏ではリャにもジャにもなるが、動画により、見たすべてで「LLA」は「ヤ」であった。
2)「J」
スペイン語の基本発音通り、「J」は「フ」であった。
3)「UA」
Wikipedia「スペイン語の日本語表記」(≫こちら)でも解説されているが、強母音(A)と弱母音(U)の二重母音は短音化される。しかし、短音化されるか二重として残るかは、単語次第という印象が強い。例えば「agua」(水)は「アガ」より「アグア」と二重に残るほうがしっくりくるし、パナマ料理の「guacho」はワチョと短音化される。「Guatemala」は現地にいるときの会話の印象として「グアテマラ」でも「ガテマラ」でもよいと思う。
また、「JUA」は「フア」と「ファ」の両方に聞き取れた。「ヤフア」は発声に問題ないと思われるが、「ヤファ」や日本人の発声の点から「ヤッファ」のほうが読みやすいだろう。
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【結論】
ボリビア料理LLAJUAの発音はヤッファまたはヤフア。「LLA」は動画で発音を確認し「ヤ」とするのがよいだろう。「J」は「フ」の子音である。「UA」は強母音と短母音の組み合わせにより短縮化してもよいし二重母音性を残してもよい。動画発音確認でも「JUA」は「フア」と「ファ」の両方に聞き取れた。ただし「ヤファ」は発声しやすさを考慮して「ヤッファ」とするのがよいと思った。当サイト内では「ヤッファ」を第一に置き、必要があれば(ヤフア)を併記するなどしていく予定である。
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ボリビアのヤッファ(ヤフア)は、辛くて美味しい手作りのフレッシュ卓上サルサです。
玉ねぎと唐辛子とトマトを石で丹念にすり潰します。日本でならばすり鉢とすりこ木を使えば作れます。人気のパクチーを加えた緑のヤッファも美味しいですよ。