アイスランド料理「Fiskibollur」の日本語カタカナ表記は「フィスキボルル」。

アイスランド語は綴りと発音に特徴があり、例えば世界遺産のシンクヴェトリルは、「Þingvellir」と綴ります。

「Þ」がシの音になっているのは、初めて見る文字として覚えればいいのだけど、問題は「ll」。2つエルが続くと「トリ」の音になるから、「vellir」はヴェトリルになります。

シンクヴェトリルの綴りと発音は、行ったことがあるから知っていた。その上で、今回、アイスランド料理の「Fiskibollur」の文字を見たとき、何と発音するのだろうかと疑問に思ったのです。

この記事では、その発音の検証と、今後の当サイト内表記について結論を得るまでの過程を記します。

【結論】
アイスランド料理「Fiskibollur」の日本語カタカナ表記は「フィスキボルル」。

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◆Google翻訳
アイスランド語「Fiskibollur」と入力して機械音声を聞いた。
フィスキボトリル
確かに、「vellir」はヴェトリルなのだから、「bollur」は「ボトリル」になるのだろうけど。実際はそうなのかな?

Youtube「Mjá mjá fiskibollur」(≫こちら

Fiskibollur

0:06 フィスキボル
0:47 フィスキボル
2つは話者が異なるが、早口でフィスキボル。ゆっくりだとフィスキボルルと言うようにも思える発音である。

Fiskibollur -Fiskibollur- Fiskibollur(≫こちら

Fiskibollur

アイスランドのTVコマーシャルの動画でしょうか。
0:01 フィスキボルル
こちらのほうが、1つ前の動画よりも、はっきりしっかり聞き取れます。

アイスランドの変な伝統料理たち|Guide to Iceland(≫こちら
アイスランドに本社をもつアイスランド専門旅行予約サイト「Guide to Iceland」ページ。ここでのカタカナ表記はフィスキボルルだ。

本当はどこかにtの音が入るのか? それともボールが外来語だから、tの音は入れずに、もとの単語の通り発音するのか?

そして見つけた!

現代アイスランド語の発音規則|Heptas Palladi comparatur(≫こちら

(抜粋)「「t-挿入」(t-insertion)は二重化した ll が、二重子音 [lː] ではなく[tl]のように発音される現象である.ll ではほとんどつねにこれが起こり、そうならない例外は grilla のような外来語か、Halli、Kalli のようなニックネーム (それぞれ Haraldur と Karl の短縮形)だけである。」

「bollur」は「ボール」(英語のballに相当)する外来語である可能性が高いと思われる。そうなると、「ll が tl の音にならない例外」に該当する。

少なくとも、2つの動画サイト/3つの話者は「tl」の発音はしていない。だから「Guide to Iceland」でのカタカナ表記であるフィスキボルルは適切だと思いました。

よって、当サイトでも、「Fiskibollur」はフィスキボルルと表記していくことにします。

Fiskibollur

【結論】
アイスランド料理「Fiskibollur」の日本語カタカナ表記は「フィスキボルル」。

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最後に。シンクヴェトリルってどんなところ?

アイスランド

北米プレートとユーラシアプレートは、大西洋で生まれて東西に分かれて進んでいきます。アイスランドはそのプレートが生まれる海溝の地上露出部分であり、シンクヴェトリルに立つことは、2つのプレートが生まれる地点に立つことになります。

地球の割れ目。アイスランド語で「ギャウ」(Gjá)。

ここに立ってみるといい。
自分の足元から、大地が西と東に分かれていくことに想いを馳せ、「地球の生まれ方」が体感できる、素晴らしい場所だと思います。



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