アゼルバイジャン語の「Ә」のカタカナ表記は、基本として「エ」、あるいは「ア」。

2019/09/13

アゼルバイジャン料理をアゼルバイジャン語のページで見ていた。(≫こちら

おいしそーv

アゼルバイジャン

見ていると、いたるところに「Ә」の文字が出てきます。

「Ә」はあいまい母音によく使われる文字ですが、さあこれを日本語カタカナ表記にする場合、どうしていこうかな。アゼルバイジャン語にとりかかるいい機会でもあるので、勉強してみました。

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英語Wikipedia「Azerbaijani language」(≫こちら

アゼルバイジャン

IPAで「æ」と置いており、ペルシャ語使用時代の表記では「ا」や「ە」。これだと、カタカナ表記は「エ」にも「ア」にも出来る。…(1)

日本語Wikipedia「アゼルバイジャン語」(≫こちら

アゼルバイジャン

「Ә」の発音は([æ]を添えた上で)「エ」としている。…(2)

あ、今気付いた。何よりも、「アルバイジャン」のアゼルバイジャン語の表記が「Azərbaycan」じゃないですか。

でも、他の「Ә」使用かつ日本語定着単語を探していくと、例えば都市ブリーズの綴りは「Təbriz」になっています。発音記号が[tæbˈɾiːz]なので、日本語カタカナ表記にするとテブリーズにもタブリーズにもなりえるところ、日本語ではタブリーズで定着しているのですね。

よって、「Ә」が「ア」になるか「エ」になるかは、その文字を含む単語の通常の発音のされ方によって揺らぎがあるのだ。これはペルシャ語との共通点である。アラビア語もそう。だから、今後出会う料理名に「Ә」が含まれる場合、それが「ア」になるか「エ」になるかは、ひとつのヒントとして、周辺国での読み方が参考にはなると思う。

<結論>
「Ә」は、上記(1)に書いたように、「カタカナ表記は「エ」にも「ア」にも出来る」ことを大前提とする。「Azərbaycan」が「アルバイジャン」であるのと、上記(2)に沿って、読み方が不明である場合は、「Ә」は「エ」として読んでみようと思う。しかし上のブリーズのように「Ә」がアの音で置かれるほうが一般的だと分かる場合は、それに積極的に従って表記していこうと思う。アなのかエなのか、どちらの読み方なのかが分からないときは、周辺地域の発音も参考にしようと思う。

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・・・そーいえば。

アゼルバイジャン

通貨単位も「ケピック」だったなぁ♪



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