チャオロン

  • ベトナム料理

  • 現地表記

    :Cháo lòng(ベトナム語)

  • 概要

    :モツ入りのお粥

チャオロン

お粥はベトナムの朝食の定番料理の代表例で、お米をよく食べるベトナム文化をよく表しています。中国南方と同じ文化圏であることから、お粥に肉類の具が入ってボリューミーなのは、日本のお粥とは異なる点です。ベトナムに行ったとき、市場の中の路上の屋台でお粥屋を見つけて注文をしたら、なんと薄味で調味済みの豚モツが入っていて、私はモツ類が好きなのと、モツが入るお粥をそれまで見たことがなかったので、驚き&喜びの両方を感じたものです。お粥をアツアツにして作るとごちそうです。

材料

4人分):

ごはん(※1)
お茶碗2杯分
水A
お茶碗3杯分
塩A
小1/3
豚モツ(※2)
お茶碗2杯分
水B
300 mL
塩B
小1/3
ナンプラー
小1弱
醤油
小1弱
小ねぎやパクチー
仕上げに散らす量
  • ※1:残りごはんを使います。
  • ※2:豚モツのかわりに牛モツでもよいです。下ゆで済みのものを用意します。

調理時間

作り方

  1. 鍋にごはん、水A(お茶碗3杯分)、塩A(小さじ1/3)を入れて強火で熱し、お玉や木べらで鍋の中をぐるぐる混ぜながら、米粒どうしをはがし、いったん沸騰したら弱火にする。
  2. 別の鍋に豚モツ、水B(300 mL)、塩B(小さじ1/3)、ナンプラー、醤油を入れて強火にかけ、いったん沸騰したら弱火にして味を煮含める。
  3. 米の鍋の中をときどきぐるぐる混ぜて米の表面が割れるように水圧を与えながら、鍋底にくっつかないようにときどき鍋底からはがすように全体を混ぜ、すべての米粒が水分を吸ってふんわりするまで煮る。
  4. 小ねぎやパクチーを粗みじん切りにしておく。
  5. お粥を味見し、塩加減や水分量などを好みに調える。
  6. 豚モツを味見し、塩加減などを好みに調える。
  7. 器の底に粥を入れ、中ほどに豚モツを入れ、上に粥を乗せ、豚モツの煮汁をかけ、小ねぎやパクチーをかけてサーヴする。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ベトナムでバンクアイと呼ばれる(中国で油条(ヨーティアオ)と呼ばれる)細長い揚げパンを添えると素晴らしい味わいになるので、推奨します。
  • レモンを少し絞ると美味しいので、レモンのくし切りを添えるとよいです。
  • お粥を煮る時間が短いと水分が多い粥になり、煮る時間を長くすると水分が吸われて硬い粥になるので、好みの硬さがある場合はこまめに粥の状態を観察します。

Tips about cuisine

  • 「チャオロン」のベトナム語(ベトナムの公用語)の綴りは「Cháo lòng」。
  • 「Cháo」(チャオ)は粥、「Lòng」(ロン)は内臓類・モツ・ホルモン・ハツの意味。よって「Cháo lòng」(チャオロン)は「モツ入りのお粥」のような意味になる。


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