ランメグリット

  • ノルウェー料理

  • 現地表記

    :Lammegryte(ノルウェー語)

  • 概要

    :羊肉のシチュー

ランメグリット

これはノルウェーの古いレシピで、もっと言うと、お肉をお野菜類と塩こしょう味で煮る、「非常によくある世界のシチュー」とも言えます。私がノルウェーでホームステイをしたとき、素敵なホストのママに出会いました。彼女は旅行会社勤務で、英語も極めて流暢で、だから彼女が調理師免許を持っている元シェフだなんて想像もしていなかった。彼女の調理師学校時代の教科書はおよそ500ページにもわたるもので、食材の取り扱い、食材の知識、そして膨大な数のノルウェー料理レシピを掲載しているのです。ホストのママは「私はもう使わないから」と私にその「KOKEBOK」(コケボク、英語でCookbook)を下さったのでした。私は彼女に御礼をしたいと思い、多数のノルウェー料理レシピの中からノルウェーらしさがあふれる素朴な味わいの料理を選んで調理したのでした。それが、このランメグリットです。

材料

3~4人分):

玉ねぎ
1個半
長ねぎの白い部分
20 cm
トマト
2個
羊肉(※1)
400 g
バター
大1
小2/3
こしょう
小1/4
水A
300 mL
薄力粉
大1強
水B
大2
エンドウマメ(※2)
1 C(※2)
  • ※1:羊肉はできるだけ塊肉を使います。ラムステーキ用の肉を1口サイズに切ってもよいです。ない場合はジンギスカン用の薄切り肉で代用できます。
  • ※2:エンドウマメはグリーンピースのことで、生か冷凍か缶詰を使います。さやから取り出した豆の体積で1 Cです。

調理時間

作り方

  1. 玉ねぎを1 cm角に切り、長ねぎの白い部分を6 mm幅の小口切りにする。
  2. トマトを小さく角切りにし、汁ごと容器に入れておく。
  3. 羊肉を2 cm角に切る。
  4. 鍋にバターを入れて中火で熱し、玉ねぎ、羊肉、塩、こしょうを入れてじっくりと炒める。
  5. 玉ねぎが柔らかくなり色づいたら水A(300 mL)を入れ、フタをして弱火でじっくりと煮る。
  6. 薄力粉と水B(大さじ2)を小さな容器に入れて混ぜ、水溶き小麦粉を作る。
  7. 30分くらい経った頃に、長ねぎ、トマト、エンドウマメを入れ、引き続きフタをして弱火でじっくりと煮る。
  8. 1時間くらい経った頃に味見をし、塩加減や水加減などを好みに調え、熱い状態で水溶き小麦粉を入れて混ぜてとろみをつける。
  9. さらに10分くらい煮て全体がよくなじんだら出来上がり。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 元レシピではリークを使っていますが、ここでは長ねぎの白い部分で代用しています。

Tips about cuisine

  • 「ランメグリット」のノルウェー語(ノルウェーの公用語)の綴りは「Lammegryte」。
  • 「Lam」(ラム)は羊肉、「Gryte」(グリットやグリータと発音される)はフタつきの煮込み鍋の意味。これが2単語連結によって「Lammegryte」(ランメグリット)となり、「羊肉のお鍋煮込み」や「羊肉シチュー」の意味になる。
  • 鹿肉で作ると「Kalvegryte」(カルベグリット)、豚肉で作ると「Svinegryte」(スビネグリット)。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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