ハッセルバックポテトは日本で定着した料理名です。
こういう細やかな切れ込みを入れて、バターオイルを塗りながらオーブン焼きにする料理です。1枚1枚の薄いポテトのひらひらが綺麗で美しく、見映えも良いので人気が出ています。
ただ、以前も検証した通り(≫こちら)、日本語のレシピはじゃがいもの皮をむかないで作っているものが多い。
違う文化。スウェーデンのハッセルバックスポタティス、日本のハッセルバックポテト。
・スウェーデン版:じゃがいもの皮をむく。
・日本版:じゃがいもの皮をむかない。
ただ今回両方を同条件で作ってみて、じゃがいもの皮をむくほうが明らかに美味しいことを確認したので、その検証過程と結果をここに記事にします。
* * *
◆同条件で両方作る。
同じ品種のじゃがいもを使って、半分は皮をむかず、半分は皮をむいて、1度にオーブンに入れて調理しました。
見映えは皮がついている日本式のほうが一見良く、表面の濃い色と内部の白い色のコントラストが綺麗で、美味しそうな焼き色がついているかのように錯覚しました。そう、日本式のほうがよく焼けているように見えます(それは皮の色ですが)。
◆皮をむいて作ったほう
スウェーデン式に皮をむいて作ったほうの良さは3つありました。
- じゃがいもの身の外側がカリっとクリスピーになって美味しい。
- 内部がほくほくに蒸されて、外と中のコントラストの差が大変に美味しく感じる。
- 皮がないので食べやすい。
- 皮がないので上品で美味しい。
◆皮をむかずに作ったほう
日本式に皮をむかずに作ったほうは、スウェーデン式と食べ比べをすると良い点がありませんでした。
- 皮が焼けているがじゃがいもの身は全体的にほくほくなだけ。蒸しじゃがを食べている感じで、それならばここまで手間をかけて調理する必要がないと思った。
- 皮がついているのでちぎれにくく、食べにくい。
- 皮がついているので、食べていると皮の渋味を感じて、美味しさが損なわれる。
* * *
ハッセルバックポテトは、現地のように、じゃがいもの皮をむいて作るほうがよい。理由は、食べやすさと美味しさ。特にじゃがいもの身が外はクリスピーで中はほくほくとコントラストをつけてくれ、これが極めて美味に思う。
日本人はどうしても日本語でレシピを見てしまうので、誰かが皮つきのままレシピ化したものがどんどんと広がってしまったのでしょうね。作り方は個人のものと、そう言われればその先に提言することは何もありませんが、ただ、折角作るなら美味しいほうがいいと思うから、だからこれを読んだ方がハッセルバックポテトを作ってみようと思ったら、私は断固皮をむくレシピを推奨します。
ということで是非作ってみてね~☆
レシピはこちら、≫ハッセルバックポテト