公明グラフ(≫こちら)連載『世界で出会った笑顔と食』。2020年秋季号は『モンゴル』です。今回はモンゴルでのホームステイ&家庭料理体験と、そこで感動した、何というか、日本人が失いかけている幸せの定義といった旅紀行をテーマにしました。
モンゴルは世界で最も人口密度が低い国です。日本が温暖な気候であるのは海に囲まれているからというのは周知の事項と思いますが、それは逆に言うと、海から極めて遠く高原・高地のモンゴルは冬の寒さが厳しいということです。ぬるま湯につかっている日本と対比すると、冬は鉄板の上で冷気で冷やされた急速冷凍状態のモンゴル。事実私が初めてモンゴルを訪れた5月は吹雪でした。
また、ゴビ砂漠を擁することから乾燥していることは自明です。雨や川が少ないのでは人が住みにくい。人口密度世界最下位とはそういうことです。しかし、その気候に適した人々の生業が遊牧です。モンゴル人は遊牧民を伝統文化の礎とし、近代化が進む今も、随所に遊牧帝国の名残を垣間見る国なのです。そしてその文化は美しい・・・。
かつて世界最大版図となる大きな国を作ったのはモンゴルでした。モンゴル人の生きる力や、生きる礎としての家族の絆や、暮らしに垣間見る彼らの強さは、そんな史実とも関連しているのかもしれません。
* * *
今後もこの連載を通じて、世界を旅して出会った食にまつわる素敵な出来事をお伝えしていこうと思います。発行部数がとにかく多い全国区機関誌ゆえに、やりがいと不安と緊張と喜びのすべてを感じております。
皆様のお目にとまる機会がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
リンク:『公明グラフ』(≫こちら)