このきのこはいつもとは違う場所で見つけました。我が家の近所ですが、ご近所さんの土地です。そのご近所さんが草刈りをして草を焼いた跡にぽつんぽつんと生えていました。
焼き畑の、焦げたわらの上にぽつんぽつん。
傘は明るい茶色、少し斑紋というかシミみたいな模様あり。
このきのこはツバが特徴的です。
ツバの全周に何か所か切れ目が入って上向きにくるくるっと(おがくずみたいに)反り返っていました。下から見ると下向きにもくるくるしているものもありました。ツバは脱落しやすいです。ツバの上面に条線があるのもポイントです。
幼菌のヒダは白い灰色ですが、成菌のヒダは紫がかった灰色です。ひだは割と密です。
ツカの断面は白。中は詰まっているが基部のほうがふわふわだった。ツカは基部が膨らんでいます。
形は、幼い時は饅頭型、成長するとカサが開いて平らになり、やがてカサが反り返り少し中心部が窪んだ漏斗型になります。
とにかく味の良いきのこです。何よりも、類似する毒きのこがないのがありがたい。特徴的な形状なので、鑑別で外れがありません。
きのこの記事について:我が家は、雪は滅多に降らない(降っても数cmしか積もらない)気候の、いわゆる日本の暖地~中間地で、海際から1kmくらいの、少し周囲より高い場所(標高約100m)の、南向きに見晴らしのよい場所に建っています。東の隣には住宅が続きますが、西の隣に今は誰も歩かない林道がきれいに残っていて、そこを500mほど西に進んで少し高度を下げると再び車道と民家があります。サイトに掲載するきのこの多くはその500m区間に生えます。きのこ鑑定については調べて調べまくる性格もあり、採取きのこを食べて体調に変化をきたしたことは幸い一度もありません。なお私も家族もお酒が飲める体質、概ね健康体質、アレルギーなし、服薬中の薬なし。また、記事掲載日はきのこ情報に関係しません。きのこへの考え方